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2017/10/14 20:01

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異彩放つ19歳の新人女優・芋生悠、『欲浅物語』で初舞台を踏む「表現欲が抑えきれないんです」

劇団山田ジャパンの秋公演『欲浅物語』(10月27日〜11月5日/CBGKシブゲキ!!)で舞台初出演を果たす芋生悠(C)Deview
劇団山田ジャパンの秋公演『欲浅物語』(10月27日〜11月5日/CBGKシブゲキ!!)で舞台初出演を果たす芋生悠(C)Deview

 19歳の新人女優・芋生悠(いもう・はるか)が、劇団山田ジャパンの秋公演『欲浅物語』(10月27日〜11月5日/CBGKシブゲキ!!)で舞台初出演を果たす。熊本から上京したばかりだが、CMや映画出演で注目されつつある女優の芋生に、舞台デビュー、そして溢れる「表現欲」について話を聞いた。

 劇団山田ジャパンは、ドラマ『脳にスマホが埋められた!』などの脚本も手掛ける山田能龍率いる劇団。いとうあさこをはじめとする個性派揃いの劇団員が、多種多様な客演陣を迎え、山田が創り出す独特の言語感覚とコメディー感で構築された世界観を体現する。今作は、三重県の液晶パネルを作る工場で働いていた“欲の浅い”女性・素子が、とあるきっかけから“強欲”な女性へと変化していく物語。舞台では、素子の若い頃をトミタ栞、強欲な女性に変貌した後をいとうが演じ、その間に何があったのかを描き出していく。

 芋生は、トミタ演じる若い頃の素子の友人で、素子が変貌していくきっかけとなる重要な役回りを演じる。2014年に『JUNON Girls CONTEST』のファイナリストになったことをきっかけに芸能界入り。化粧品「ちふれ」のCMなどで頭角を現し、昨春、高校卒業と同時に熊本から上京、今作が初舞台となる。

■芋生悠インタビュー

――『欲浅物語』が初舞台になりますが、出演が決まった感想は?

「私は熊本出身なんですが、地元にはあまり劇場が無いので、小劇場の舞台を観たことがなかったんです。高校卒業にあわせて上京してから舞台を観まくって“すごく面白い!”“やってみたい!”と思っていたときに声を掛けて下さったので、すごくいいタイミングでした。映像作品が続いていた中での舞台初挑戦は、初心が蘇って気が引き締まります。イチからやっている感じがして、いちいち緊張します」

――舞台の稽古場の雰囲気も初めての経験。

「毎回稽古場で、第一声の挨拶から頑張ろうと思ってます。私は劇団のなかでも最年少なので、声を出そうって。“映像と声の出し方が全然違うから”とも言われているので、稽古期間に入ってから一人カラオケをはじめました(笑)。普段大きな声はあまり出さないんですが、今回はコメディでもあるから声量が大前提。動きも、ボディランゲージというか身体を大きく使いますし、まずお客さんに向って演じるっていう感覚がなかったので、基礎から勉強しています」

――共演者には本当に多彩なジャンルの方がいらっしゃいます。

「先輩方もすごく優しい。皆さん私が最年少だから可愛がるというんじゃなくて、ちゃんと対等に接してくださいます。そして歌手だったり、コメディアンだったり、様々なジャンルの方々がいるので、新鮮な空気があって、個性がバラバラで面白いです。稽古では、同じ役を全員で演じてみたりしてるんです。それを繰り返して、全く違うアプローチを他の人たちから吸収できるというのは、映像ではできない、舞台ならではのことですね」

――今回は物語の上でも重要な役回りだそうで。

「主人公の人生に影響を与える役なので、稽古でも熱量を持っていろいろと言ってくださいます。できなくて悔しいことも多いんですが、初めてなので全部噛み砕いて、違った演技を繰り返し試しています」

――同じく初舞台のトミタ栞さんとは年齢が近いですよね。

「トミタさんとは年齢も近いし友達役なので、2人のからみはこれからなんですが、どうやって創り上げていけるか楽しみです」

――芋生さんもバンドをやっているとか。

「そうなんですよ! 最近ギターも始めて、バンドマンの役を映画で演じました。でも、歌手の方ってみんな演技が出来るなって思います。表現力があって声も出るし、舞台が初めてといいながらも、さすがだなって思う場面があって。皆さん尊敬できる人ばかりです!」

――芋生さん自身、絵画に音楽に写真にと多趣味で、それこそ貪欲で欲深いと思います。

「確かに! 本質的なところで欲深いのかも知れないです。いろいろなことをやってみたいという気持ちが、すごくちっちゃい時からあって。女優をやるきっかけも、欲深さからで…。自分の中から出てくるものを押さえきれないタイプなんです。それを表現できるのが絵とか、お芝居で。最近は歌も歌っていて。これを『表現欲』っていうんですかね」

――それは地元・熊本にいるときから?

「昔の写真を見ると、いちいちポージングがすごくて、今見直すとすっごいダサいんですけど(笑)。家族も“あなたは小さいときから、カメラを向けるとキメる子だった”って言っていました」

――オーディションに応募して、こういう世界に飛び込んだからこそ、表現したい欲求も発揮できるようになったのでは?

「『JUNON Girls CONTEST』に応募して、芸能活動を始めてからのほうが、いろんな方面で表現してみたいという欲が増えています。舞台に立つなんて、昔だったら考えられませんでした。自分はどこに向っていくのか、これからどうなっていくのか、自分で自分のこれからに期待してるというか、楽しみだなって思っています」

――地元と東京では、情報の量も桁が違いますよね。

「東京に来てからは“こんなに身近にあるのに、それを観ないでどうする!”っていう感じで、寝ずにいろんなところに行ってます(笑)」

――その感覚は、今回の舞台で、東京に来て変わっていく主人公とも重なる?

「『欲浅物語』って、抑圧された環境で生まれ育ったヒロインが、欲深くなっていく話なんですが、私も地元の中学校が、みんな同じじゃないといけないという空気で、すごく抑圧されている環境だったんです。その後に美術の高校に進んだんですが、もうみんな自由で。突然三点倒立する女の子とかいたりして(笑)。最初はヤバいなって思ったんですけど、自分はコッチのほうが合ってるなって」

――これからどうなっていきたいという「欲」がありますか?

「今はハリウッドに行ってみたいと思っていて。これもすごい『欲』ですよね。あと、私は空手を10年間やっているんですけど、空手を本気でやって東京オリンピックに出たいとか(笑)。間に合わなくても空手が大好きなので、オリンピックのレポーターが出来たらいいなぁ…とか。自分の好きなことは、頑張って極めれば開けていくというのは、昔より今のほうが実感しています。全然無理じゃないと思う。ハリウッドと言っても、大それたことに感じるかもしれないんですけど、意外にいけるんじゃないかということが見えてきて。どんどん欲深くなっていますね!」

――最後に舞台『欲浅物語』のアピールをお願いします。

「ギリギリまで切磋琢磨してみんなで作り上げて行きますが、ひたすら笑えます! もしかして今、欲が浅くて、抑圧された中で生きている方が観に来てくださって“あ、私何でもできるじゃん!”って思って帰ってくれたらいいなって思います。山田さんの脚本は、笑えるけど深い話なので、笑って勇気をもらって帰れますよ!」

 劇団山田ジャパンの秋公演『欲浅物語』は10月27日〜11月5日、CBGKシブゲキ!!で公演。作・演出は山田能龍。出演は、いとうあさこ、トミタ栞、与座よしあき、森一弥、あやまん監督、木嶋のりこ、芋生悠、アベラヒデノブ、AKANE、ただのあさのぶ、羽鳥由記、横内亜弓。

関連写真

  • 劇団山田ジャパンの秋公演『欲浅物語』(10月27日〜11月5日/CBGKシブゲキ!!)で舞台初出演を果たす芋生悠(C)Deview

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  • 劇団山田ジャパンの秋公演『欲浅物語』の記者会見より(C)Deview

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