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2017/08/17 18:41
全国規模で新人声優を発掘する『81オーディション』、今年は男性2名がグランプリ
声優プロダクション「81プロデュース」が、毎年8月1日に開催する、新人声優発掘オーディション『81オーディション』の第11回大会の最終審査が、東京・時事通信ホールで行われた。グランプリには神奈川県出身の20歳・折原秋良(おりはら・あきら)さん、山口県出身の22歳・合田葵(ごうだ・あおい)さんの男性2名が選ばれた。
応募総数1996名の中から、書類審査を通過した217名が東京・大阪で行われた2次審査に臨み、そこで選ばれた21名がファイナリストとして登壇した。最終審査では自己PR、セリフ・ナレーション・歌唱審査、そして掛け合いセリフ審査、質疑応答が行われた。審査員は役を交換して演じさせたり、年齢設定やテンポを変えて演じさせるなどのリクエストで、出場者の資質を見極めようとしていた。
グランプリの一人、折原秋良さんは「グランプリをいただけて、最高のスタートラインになりました」と喜びを語る。声優を目指したきっかけについては「中学2年生のときにやっていたゲームは、クリアするとアクターズボイスが聞けたんですね、そこで初めて声優さんという存在を意識しはじめました」と振り返る。
現在、大学の映画学科で俳優の勉強をしている堀原さん。尊敬している声優は「山寺宏一さん。様々な声が出せてカッコいいなって思っています」と言い、今後は「様々なジャンルで活躍できる声優として、人生を終えたとき、周りの方から惜しい人を亡くしたと言ってもらえるような声優になりたい」と語った。
、もう一人のグランプリ・合田葵さんは「支えてくださった友達や家族に、まずは一番最初にありがとうという気持ちを伝えたいと思っています」と感謝。そして「演技に関しては、まだ1年前位に役者になりたいって思い立ったばかりなので、これからたくさんの現場を経験して吸収して、一回り大きくなって、僕に関わってくれた人が1秒でもいいので、“ああ今幸せだった”“嫌なこと忘れられたなあ”っていう支えになれればと思っています」と意気込みを語る。
バンド活動を辞めて、本格的に声優を目指し始めた合田さん。その原点について「小学校5年のときに『交響詩篇エウレカセブン』というアニメを観て、初めてアニメの世界観に引きずり込まれました。声優さんが画面の中で生きていて、すごいなって子供ながらに思って今に至るんです」と語る。
「演技の面では松岡禎丞さんが自然体ですごい」と憧れており、一方、「いちタレントとして考えたときには、宮野真守さんが目標です。歌って踊ってバラエティでもキャラを立ててという、そこに続きたいと思っています」と目標を語った。
グランプリ受賞者には特待生として「81ACTOR’S STUDIO」でレッスンを受けられ、81グループで、デビューだけではなく長期的に声優活動をバックアップしていく。これまで江口拓也・原紗友里・斉藤壮馬・大久保瑠美・西山宏太朗・駒田航・上田麗奈・高橋李依・福緒唯らの受賞者がデビューしており、彼らに続いて声優界での活躍が期待される。