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2017/04/12 23:00
『美女と野獣』吹替版キャストが劇中曲を生歌唱 山崎育三郎「やっぱりお客様がいるほうが好きだなあ」
ディズニー映画『美女と野獣』のプレミアム吹替版上映会が12日、東京・イイノホールで開催され、ベル役の昆夏美、野獣役の山崎育三郎をはじめ、岩崎宏美、村井國夫、吉原光夫、藤井隆、小倉久寛、島田歌穂ら、吹替版キャストが登壇、劇中の楽曲をメドレーで生披露した。
『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役で知られるエマ・ワトソンを主演に、不朽のディズニー・アニメーション『美女と野獣』をディズニー自身が完全実写化したこの映画。日本語吹替版には、ミュージカルや舞台で実績を持つ第一線の俳優、女優がキャスティングされている。
映画の上映に続く「第二幕」では、500名の観客がキャンドルを模したライトを持ち、客席全体で劇中でも印象的な大きなボールルームを再現。そこへ昆と山崎が登場し「美女と野獣」を歌唱。メドレーは吉原(ガストン)と藤井(ル・フウ)の「強いぞガストン」、昆と村井(モーリス)の「時は永遠に」、山崎のソロで「ひそかな夢」、島田(プリュメット)、岩崎(ポット夫人)、小倉(コグスワース)による「ひとりぼっちの晩餐会」へと続き、最後は岩崎がメインをとって全員がダンスを踊る「美女と野獣」でフィナーレ。豪華キャストによる日本版ミュージカルの舞台を観ているかのような華やかな演出に、客席からは大きな拍手が贈られた。
山崎は「今日はこのメンバーでステージで歌ったんですが、やっぱりお客様がいるほうが好きだなあ(笑)。今日はすごく楽しい時間を過ごさせていただきました」と、プレミアムなイベントを楽しんだ様子。山崎は先日、昆とともにロンドンに赴き、ロンドンでの初日を体験。「ロンドンでは、本当にミュージカルを観ているようなお客様の雰囲気で。一曲終わるごとに拍手と歓声が起こって。野獣の『ひそかな夢』が終わって、次のシーンが始まってるのに拍手が止まらなかったんだけど、今日はどうだったんだろう?(笑)」と問いかけると、客席は拍手で答えた。
昆は「元々『美女と野獣』の大ファンなんですが、以前からアニメが大好きな方も、アニメで描かれていないシーンに新しい発見や新鮮さを感じられますし、この映画で初めて触れる方も心温まる感動のストーリーに、大好きな作品の一本に加えていただけたと思います」と挨拶。そして「吹き替えをしていても思ったんですが、今日皆さんとステージで各シーンを演じることによって、改めて『美女と野獣』は、いろんなジャンルの楽曲が詰まったエンターテイメントな作品だと思いました。ぜひ1、2回と言わず、10回、20回観ていただけたらと思います」とアピールした。
昆は大好きなシーンについて「小さいときから、このベルイエローの衣裳を着て(野獣と)二人で微笑みながら踊る“ボールルーム”のシーンが一番大好きで。この実写映画版では、カメラがお城の壁をズームすると壁の絵が踊っているという細かいところまで描かれていて、お城全体が二人を祝福しているんだなっていうのが伝わってきて、改めて大好きなシーンだと思いました」と熱弁。
一方、山崎は「この映画のために書き下ろされた野獣のソロナンバー『ひそかな夢』のシーンですね。この曲を聴いたときに“こんなに美しい曲があるのか!”と衝撃を受けて。今まで自分勝手に生きてきた彼が、初めて人に寄り添って、もう一生野獣の姿のままで人間に戻れないかもしれないというなかでも、彼女の想いを受け入れる。そして『ひそかな夢』が始まって、過去を後悔しながら彼女への想いを確信していくという。あのナンバーが野獣の心が大きく変化していったことが見えるシーンなので、一番大事なシーンですね」とソロナンバーへの想いを語った。
『美女と野獣』は4月21日より全国ロードショー。なお昆夏美のインタビューが、オーディション情報サイト「デビュー」に掲載されている。