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2017/03/17 06:01
吉田栄作、少年時代を演じた新人俳優・遠藤健慎らに熱血指導!? 映画『グッバイエレジー』完成披露試写会
“映画の街”として知られる北九州市を舞台とした映画『グッバイエレジー』の完成披露試写会が16日、都内で行われ、主演の大杉漣をはじめ、石野真子、藤吉久美子、吉田栄作、中村有志、遠藤健慎、飛葉大樹、三村順一監督、山本厚生プロデューサーが登壇。
友の死をきっかけに、数十年ぶりに故郷に帰ってきた映画監督の男が、不器用にも熱く駆け抜けた友の人生を、懐かしい街並みを歩きながらたどり、郷里と家族への愛、そして果てぬ映画への想いに気づく姿を描く本作。
オール北九州ロケで撮影された本作について、主人公の映画監督・深山晄を演じた大杉は「12年前に違う映画で北九州にお邪魔したときは、密室劇だったので町をうろうろすることもなかったんですが、今回は北九州のあちこちにお邪魔しまして。行く場所行く場所でこんなにも印象が変わる街なのかというのをすごく感じました。とても暑かったけど、すごく楽しい時間でした」と振り返る。そして「地元の方の協力がなかったら成立しなかった映画です。スクリーンには映ってないんですが、そういうみなさんのお気持ちがこの映画を支えてくれているんだと改めて感じています」としみじみ。
晄の中学の同級生であり親友の井川道臣を演じた吉田は、役作りに関して「今回、僕は大杉先輩と同じ年の役ということで、僕が先輩に合わせる側だったので、頭くらいは真っ白にしようとかと。あとは、ロケーションが助けてくれる土地なので、毎日のように外に出かけて、小倉・門司の男になっていきました」とコメント。また、今作が初共演となった道臣の妻・和代を演じる石野に対して「僕からしたら憧れの石野真子さん。はじめましての日に(劇中で)『子供がほしいっちゃ』と言われて、大変嬉しかったです。その嬉しさがあのシーンには出ていると思う」と笑みを浮かべる。
一方の石野は「若いときの二人のシーンはちょっと恥ずかしかった」と振り返り、「今よりも20年くらい若いという設定のシーンなので…ちょっと笑っちゃうでしょ? でも、温かい目でみてください」と呼びかけ会場を和ませていた。
また、大杉や吉田をはじめ、ベテラン俳優勢が集結するなか、晄と道臣の少年時代を荒々しくもフレッシュに演じている飛葉と遠藤。道臣の中学時代を演じた遠藤は「初めて演じたアクションシーンがとても迫力あるものになっていますので、そこを観ていただけると嬉しいです」と語り、「道臣はけっこうヤンチャもするし、ちょっと悪い部分もある役なんですが、道臣なりの正義感っていうのがあって、そこはちゃんと見せられるように、ただの不良にならないように意識して演じました」と役作りについても言及。
晄の中学時代を演じた飛葉は「僕も福岡県出身なんですが、北九州が舞台ということで、すごく馴染みのある地での撮影となり、思い出に残る作品になりました」と挨拶。演じる上で心がけたことについては「台本をいただいたときに、晄は意見をはっきり言う男の子であり、夢をしっかり持った男の子というイメージだったので、道臣との何気ない会話のシーンや、道臣との別れ際のシーンで、その晄らしさを演じられればと思っていました」とコメント。
諸先輩方とのエピソードについて聞かれると、遠藤は「撮影が終わってからのことなんですが、吉田さんとお話させていただく機会があって。そのときに“身体づくりが不十分だ”ということで、『次までに鍛えておけ』とアドバイスをいただきました」と告白。それに対して吉田は「きっと酔っ払っていたんだと思います」と苦笑いをみせつつ、「やはり同じ役を演じるので、そういうアクションシーンとかの稽古くらいは一緒にやりたかったよねっていう話をしました」とコメント。
さらに飛葉が「僕も吉田さんとお話をさせていただいたんですけど、その飲み会でアクションシーンの練習を少ししていただいて。(遠藤)健慎くんは吉田さんから『上手だ!』って言われていたけど、僕はずっと『お前はダメだ』って言われて…”次までに頑張る”と約束しました」と明かすと、吉田は「同じ日で酔っ払っていて…ごめんね」と声をかけ笑いを誘っていた。
映画『グッバイエレジー』は、3月25日(土)より有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー。