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2017/02/15 18:10

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朝ドラ女優・柊子、劇団『Team337』を旗揚げ ミステリー『猫は毒殺に関与しない』を上演

女優・柊子の所属する『Team337』が、旗揚げ公演『猫は毒殺に関与しない』を赤坂RED/THEATERにて2月23〜26日に上演(C)Deview
女優・柊子の所属する『Team337』が、旗揚げ公演『猫は毒殺に関与しない』を赤坂RED/THEATERにて2月23〜26日に上演(C)Deview

 NHK連続テレビ小説『まれ』でヒロインの先輩・矢野陶子役を演じて注目され、2017年公開のディーン・フジオカ主演映画『結婚』では、ディーン演じる古海健児の相棒役を演じる女優・柊子。彼女が所属するプロダクションACT-21が毎年行なってきたアトリエ公演が、新たに劇団『Team337』として旗揚げし、柴田よしき原作のミステリー『猫は毒殺に関与しない』を2月23日〜26日、赤坂RED/THEATERで上演する。新たに劇団を旗揚げした想い、東京の有名劇場で、人気の原作に挑む意気込みを柊子に聞いた。

■女優・柊子/演出・嶋尾康史 インタビュー

――『猫は毒殺に関与しない』は、新たに旗揚げしたTeam337の東京での初公演になります。 

柊子「これまでのアトリエ公演から、この名前を付けてカンパニーとしての心機一転のスタートになります。『誠実に』という言葉を胸に舞台を打つスタンスには変わりは無いんですけど、こういう演劇をやっているメンバーがいるんだということを、より多くの人に知ってもらうために、あえて劇団としての『Team337』という名前をつけました」

――Team名の由来は?

柊子「三・三・七拍子からつけました。私たちにも、観に来てくださった方にもエールを送ろうという気持ちで。私、偶数より奇数のほうが好きで、言われてみれば、3も7も好きな数字だなって。これからずっと使っていくので、耳馴染みもいいと思いますし、覚えてもらえたら嬉しいです」

――今回は人気の原作モノに挑戦ですね。

柊子「柴田よしきさんの人気シリーズ『猫探偵 正太郎の冒険』の新作なんです。ミステリーとは言ってもライトな感じで、クスッと笑えるポイントもあって、気軽に見ていただける作品になっています」

――予告編動画では『女は怖い』って言っていましたが、そこも一つのポイント?

柊子「四方幸恵という“売っ子作家”と、私が演じる“そこそこ作家”の桜川ひとみがぶつかるところがあって。実生活で『嫉妬』の気持ちがあっても、実際に表現することってあまりないですよね。でも『妬み』は誰でも持ってる感情だと思うし、それを演じられたときには共感していただけると思うんです」

――『まれ』の陶子さんのときも、柊子さんの素顔とのギャップがありましたが。

柊子「今回も割とそうですね。桜川ひとみという人物に自分から寄り添っていく感じで演じています。ただし『正太郎の冒険』は長い間愛されているシリーズですし、桜川ひとみという役もそのなかでずーっと生き続けている。本は読む人によって、イメージが一人ずつ違うので、私は私で出来ることをするしかないんですが、まだもがいたまんまです。桜川ひとみはどんな言葉で腹が立って、どんなことをされたら嬉しいんだろうって掴もうとして、ずっとこの本をお守りみたいにして持ち続けてます」

――原作から演技のヒントを得たりしていますか?

柊子「心情が分かりやすい場面は携帯のメモに書き出したり。例えば動揺したときに“トーストをガリガリ食べる”という描写が出てきて“あっ、そういうことをするんだ”って、舞台でもやってみようかなって思ったり。今回は使われていないプランも、そういうことをバックボーンに据えるだけでも違うかなって」

嶋尾「原作者の柴田先生には、“原作のキャラクターを好きにしていいよ”って言われているんですけど、逆に“好きにしていいよ”っていう言葉が、ちょっと怖くて。東京公演は柴田先生にも観に来ていただけるので、観た後に言われる言葉が怖いなあって(笑)」

――予告動画で「女のバトルより嶋尾さんのほうが怖い」と言われてましたけど、稽古場での嶋尾さんは怖いんですか?

嶋尾「僕は見かけが怖くて中身が優しい。女の人は見かけは優しそうでも中身が怖い」

柊子「なんだぁそりゃあ(笑)」

嶋尾「最後に大どんでん返しがあるんですが、そのときの桜川ひとみの性格が、柊ちゃんの性格です」

柊子「ちょっと待って! 誤解が生まれちゃうよ〜(笑)」

嶋尾「誰しも毒々しい部分は持ってると思うので、それを上手く表現できれば」

――カンパニーの雰囲気はどうですか?

柊子「Team337になって1本目の芝居で、今までいたメンバーに新人の役者さんが結構加わって来て、探り探りの状態からでしたが、その分新しく生まれる芝居のやりあいで刺激が生まれました。和気藹々と、肩の力を抜くところは抜いて、怖い嶋尾さんが締めるところは締めてっていう稽古はできました」

――大阪公演の手ごたえは?

柊子「原作を読んでから観に来てくださった方も、すごく面白かったと言ってくださいました。読んだことが無かった方も、帰りに原作本を買って帰る方もいらして。中には『まれ』のときから応援してくださった方々も大阪まで観に来てくださったり。皆さん“本当に面白かった”と言ってくださったので、その言葉を信じて、自信を持って東京公演を迎えたいですね」

――今回の作品の見どころを教えてもらえますか?

柊子「主に作家と編集者が出てくるんですけど、作家も編集者も一人の人間。編集者から作家先生に言えないこと、作家が編集者に対して思っていること、そんな心の内面が明るくテンポ良く描かれていく前半から、後半になるにつれてドロドロってなっていく人間模様が見どころかなって思います」

――公演のプロモーションビデオを作るというのも、力の入れようを感じます。

柊子「ビデオに出てくるトマトケーキは、『まれ』の製菓指導の松本奈奈さんが作ってくださったんです。公演中もRED/THEATERの中で松本さんにケーキの個展を開いていただくことになって、そういうご縁の力を借りたいなって思っています。やっぱり人と人とのつながりの力が無いとやっていけないので、心強いです。柴田よしき先生がいる、猫の正太郎もいる、松本さんのお力もあるし、皆で作っているという感覚です」

――柊子さんはディーン・フジオカさん主演の映画『結婚』にも抜擢されました。役どころは?

柊子「ディーンさんが演じる結婚詐欺師・古海健児の相棒・千石るり子役を演じます。自身も古海にだまされそうになった過去を持つ相棒です」

――現場はどうですか? ディーンさんは時の人ですし。

柊子「すごくプレッシャーを感じていて、現場を楽しめるところまで全然行かなくて…。毎シーン毎シーン撮影の度に山場を迎えてという感じで。監督やスタッフの方々にすごく支えてもらっているというのをヒシヒシと感じました。ディーンさんはすごく優しい方でいらして、外から見ているイメージそのまんまでした。本当に優しい瞳をされているし、テレビで見るよりも身体ががっしりされていて、背も高くて、全部ゆだねています。ディーンさんの瞳をまっすぐ見てお芝居をするということを意識して」

嶋尾「なんか腹立つな」

柊子「なんで?(笑)」

嶋尾「欠点が見つからん…」

柊子「(笑)。ディーンさんは誰にも分け隔てなくお話しされますし、私がちょっとおどおどしている部分があったりすると、フォローして励ましてくださって。ディーンさんをはじめ、現場のスタッフの人皆に助けられて…最後まで頑張ります」

――話題作に出て、また大きくステップアップできそうです。

柊子「役や作品規模の大小とか、あまりそこを意識しないようにしています。お芝居に意識を集中しているので、もちろん重要な役をいただけるのは嬉しいですが、どんな役でも根底は変わりません。でも、現場で学ぶことは数えきれないぐらいあるので、それをTeam337に注ぎたいです」

嶋尾「よろしくお願いします(笑)」

――最後に改めて公演のPRをお願いします。

嶋尾「とにかくこの記事を読んだ方は劇場に来てください! そうじゃないと悪いことが起きます(笑)。それは冗談ですが、絶対に損はさせないので来てほしいです」

柊子「赤坂RED/THEATERで上演できるという実感が無いぐらいなんです、本当に大好きな劇場なので。そのステージから、たくさんのお客さんで埋まっている客席を見たいという想いもあります。毎年行ってきた公演だけど、今回は心機一転、もうひとつギアを入れるような気持ちでお芝居を作ったので、少しでも興味を持たれたら、アクタートークショーも毎公演あるので、ぜひ遊びに来てほしいです」

――ありがとうございました。

■Team337 旗揚げ公演『猫は毒殺に関与しない』
赤坂RED/THEATERにて2月23〜26日(5ステージ)

【あらすじ】
「そこそこ作家」の桜川ひとみは愛猫・正太郎とともにそこそこの一軒家に引っ越した。鍋パーティーを開くことになったひとみだが、実は、そのパーティー、友人の作家・四方幸恵の依頼によりあることの犯人捜しをするための場であったのだ。果たして犯人は見つかるのか!ユーモラスでブラックな世界観がステージで炸裂する。

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