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2017/02/13 18:27
飛鳥凛、女優として脱皮した初写真集『凛』発売「自分でも見たことがない表情」
女優・飛鳥凛の初の写真集『凛』(講談社)の出版記念サイン本お渡し会が12日、福家書店新宿サブナード店で開催された。
15歳のときに雑誌『月刊デ☆ビュー』掲載の募集情報をきっかけに芸能界入りし、芸能活動10周年にして初のヌード写真集『凛』をリリースした飛鳥。「理想通りに、撮ってもらいたいような写真を撮ってもらえました」と自信を持つ一冊の撮影は、11月下旬、下田で行なわれた。「寒くなっている時季で、海に入って写真を撮るのは大変でした。スタッフが女の人ばかりだったので キャーキャー言いながら撮ってました(笑)」と現場を振り返る。
自身の名前『凛』の一文字をタイトルに冠したことについて、「初心に帰って、改めて自分を見つめ直すいいきっかけをいただきました。トップレスになるときは緊張しましたが、この年齢で10年の区切りに、今の自分をありのままに残しておける機会はなかなかないと思って。すごくいいきっかけをいただいたので全力で頑張ろうと思いました」と想いを語る。
特に気に入っている写真は、見開きで、寝そべり肩越しにこちらを見つめるショット。「場所場所によって雰囲気も衣装も変えて撮ったんですけど、この写真が一番自分の中で大人っぽく、色っぽい感じが出せたカットでした」と説明。さらに「全面的にわがままを聞いていただきました。着物を着たいとか、襦袢を着たいとか、ドレッシーなものを着たいとか。温泉に浸かっているカットも、水辺に浸かっている自分を撮っていただきたかったので」と作品創りに積極的に関わったといい、自己採点でも「100点をつけたい。やり尽くしました」と満足げだ。
石井隆、金子修介、崔洋一、周防正行、相米慎二、滝田洋二郎、根岸吉太郎、森田芳光ら著名な映画監督を多数輩出し、誕生から45年を迎えた成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」。その「リブート・プロジェクト」で飛鳥凛が主演した映画『ホワイト・リリー』の監督・中田秀夫も、写真集に対して「思わず嫉妬をおぼえた、私の知らぬ、大人の飛鳥凛」という賛辞を贈る。その言葉に素直に喜びつつ「全体的に若い女の子みたいなにっこり笑顔が無くて、妖艶な感じに撮ったので。“こんなにしっとりした表情をするんだ”って、自分でも見たことが無い表情だったのでビックリしました」と語る。
写真集とも設定がリンクし、美しい裸身を披露している映画は『ホワイト・リリー』の公開もスタートしたが、「お友達も“初日に観に行った”とか、女の子がガンガン観にいってくれて。一つの作品として観てくれて、ヌードのシーンも“素敵だったよ”って言ってもらえました」と周囲の反響に手ごたえを感じている。女優として文字通り脱皮を果たした飛鳥は、この映画と写真集が「大きなターニングポイントになる」と実感。今後も「もっと舞台や映画に出て、さらに大きなきっかけとなる作品を作っていけるようになりたい」と女優の道を進んでいく構えだ。
女優としては「大正や明治の、昔の強い女性を演じてみたい」と希望を語る飛鳥。「映画や写真集の撮影現場にも女性スタッフが傍に多くいて、女性の強さをまじまじと見たので。自分は打たれ強いとは思うんですけど、気にしたり心配したりが多いので、それを吹っ切って引っ張っていく女性に憧れるんです」と、今回の仕事で大きな刺激を受けたことを明かした。
ちなみに14日のバレンタインデーには「13日の夜からいっぱい作ります!」と笑顔。それは「この1年、お世話になった人がたくさんいるので、この機会を逃しちゃいけない」という感謝の気持ちからだ。10周年で新しい一歩を踏み出した飛鳥凜の、女優としての飛躍に期待が高まる。