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2017/02/09 07:01
ホリプロTSCグランプリ・吉柳咲良、10代目ピーターパンに抜擢「高いところが好きなので、フライングにワクワク」
昨年9月に行われた『第41回 ホリプロタレントスカウトキャラバン(TSC)』で、史上最年少でグランプリに輝いた、吉柳咲良(きりゅう・さくら)が、今夏上演予定の人気ミュージカル『ピーターパン』で、10代目ピーターパンとして女優デビューを果たすことが明らかになった。
1981年以来、毎年上演され、世代を超えて愛されてきたブロードウェイミュージカル『ピーターパン』。TSCグランプリ受賞者がピーターパンを務めるのは、初代の榊原郁恵以来、2人目となる。
昨年のTSC決選大会で吉柳は、自己PRで幼少期から習っているという得意のヒップホップダンスを披露し、12歳の小さな身体から繰り出されるダイナミックな踊りと大人びた表情で観客を魅了。演技審査では揺れ動く少女の感情を見事に演じて見せ、MCを務めた及川光博も思わず「9番の咲良ちゃん良かったですね」と言及するなど、圧倒的な存在感でグランプリに輝いた吉柳。
審査委員長を務めた小菅品世氏は、決選大会直後に「“可愛い”ということもできるし、“カッコイイ”っていうこともできる。いろんな色に染まっていける可能性を感じた」と、グランプリ選出の決め手についてコメントしているように、影のある独特の雰囲気と、子供らしい無邪気さの両面をもつ吉柳だからこそ演じられる、等身大のピーターパンが期待される。
10代目ピーターパンに抜擢された吉柳は「最初は私で大丈夫かなと思ったのですが、大きい仕事がもらえて嬉しかったです。精いっぱい演じられたらと思っていて、今はすごく楽しみです」と喜びを噛み締め、「自分の年齢が役に近いので、それを活かして、先輩方に負けないようなピーターパンになりたいです」と意気込む。
9代目の唯月ふうかの公演DVDを見て「自分もやりたい!」と決意したという。好きな場面について「フック船長との戦闘シーン」と語り、「幼稚園のころから、ジャッキー・チェンのDVDを借りてほとんど観ているぐらい、アクションが好きです」とコメント。
自身が演じるピーターパンのどういうところに注目してほしいか?を聞かれると「幼稚園の頃から夢が女優だったので、ひとつの武器になればと思ってヒップホップダンスを習っていました。得意なダンスに注目してほしいです」とアピールし、「あと、高いところが好きなのでフライングのシーンはワクワクしています。フライングシーンにも注目していただけたら。今は早く色々なことをやりたい気持ちが高まっています」と胸を躍らせた。
また、主役交代に加え、演出も一新される今作。新たに演出を手がけるのは、今年、ミュージカル『ジャージーボーイズ』(『第24回読売演劇大賞』優秀演出家賞)、ミュージカル『手紙』などの演出を担当した藤田俊太郎氏。
吉柳の印象について藤田氏は「吉柳咲良の透明感と歌唱力に魅了されました。 どこまでも飛んでいきそうな真っ白でキラキラした12歳」と語り、今作について「日本初演から37年目。10代目のピーターパン、そして10代目の演出家。世界中のどこの劇場にでも持っていけるような『ピーターパン』を 咲良さんとつくりたいと思います」とコメントを寄せた。
ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』は、7月24日(月)〜8月3日(木)まで東京国際フォーラム ホールCで上演される。その後、静岡、大阪公演を予定している。