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2015/06/19 14:42

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ミュージカル『ピーターパン』日本初演から35周年! 8代目・高畑充希ら歴代ピーターパンが9代目・唯月ふうかを激励!!

歴代ピーターパンキャストが、9代目・唯月ふうかを激励。(写真左から)高畑充希(8代目)、笹本玲奈(5代目)、唯月ふうか(9代目)、榊原郁恵(初代)、宮地真緒(7代目)。
歴代ピーターパンキャストが、9代目・唯月ふうかを激励。(写真左から)高畑充希(8代目)、笹本玲奈(5代目)、唯月ふうか(9代目)、榊原郁恵(初代)、宮地真緒(7代目)。

 榊原郁恵が初代ピーターパンを演じ、以後35年間愛され続けてきたミュージカル『ピーターパン』。今年7月から上演される35周年記念公演を前に、初代・ピーターパンを演じた榊原郁恵をはじめ、8代目・高畑充希ら歴代のピーターパンを演じた女優陣が、9代目・ピーターパンの唯月ふうかを激励。

 1981年から7年間、初代・ピーターパンを演じた榊原郁恵、5代目・笹本玲奈(1998年〜2002年、2010年)、7代目・宮地真緒(2005〜06年)、8代目・高畑充希(2007年〜12年)に加え、今年の夏で3年連続の出演となる9代目・唯月ふうかと、歴代ピーターパンが勢ぞろい。今年の夏に上演される35周年記念公演を前に、インタビューに応じた。

――1981年に『ピーターパン』が日本で初めて上演されてから35年。当時を振り返ってどうですか?
榊原郁恵「自分自身も周りのスタッフもみんなミュージカルに初めて携わるという状況で、大変だったけど、“いい舞台だ”っていう自負があったから、みんな頑張れた。最初は、お客様の入り方が悪い日もあったけど、だんだん評判が評判を呼んで、スタッフも家族を対象にしたチケットを作ってみたり、毎年何かにチャレンジして、積み重ね、積み重ねでやってこれたという感じでした」

――みなさんそれぞれ、『ピーターパン』に選ばれたときの心境は?
笹本玲奈「私は『ピーターパン』がデビュー作で、昨日まで普通の女の子だった子が、いきなり主役としてベテランの方々の中に入ってしまったという状況で……。でも、その時は、プレッシャーとかはなく、怖いもの知らずで、全部出してしまうような感じでした。すごくパワフルなエネルギーがあって、逆にそれがピーターパンぽかったのかな?と」
宮地真緒「私にとっては、それまで映像しかやったことがなく、初舞台で初ミュージカルでした。歌もダンスも殺陣もやったことないし、もちろんフライングも初めて。頭がパンクしそうで大変でした」
高畑充希「私は、郁恵さんと一緒にデビュー作の舞台(『山口百恵トリビュートミュージカル プレイバック part2 〜屋上の天使』)をやっていた時に、郁恵さんや周りのスタッフさんから、普段の雰囲気や見た目が『ピーターパン』っぽいということで、『ピーターパンやっちゃいなよ』みたいな感じで言われていたんです。でも、自分がやるなんて思ってなくて、実際に『ピーターパン』の現場に入ったとき“こんなに大変なものか”ってビックリしました。まさか6年もやるなんて思ってなかったし、何が起こるかわかんないなって」

――唯月さんは、『第37回ホリプロタレントスカウトキャラバン』が終わったあと、わりとすぐでしたよね?
唯月ふうか「審査員特別賞を受賞した後、数日後くらいに事務所の方が家に来て、『ピーターパン』のパンフレットを渡してくださって『これに出ます』と言われて。最初はウェンディ役だと思っていたら、『ピーターパンです』って言われて、家族みんなで驚きました。先輩方の資料DVDを見て飛び方を研究したり、やることがいっぱいすぎて、“とにかくやるしかない!”っていう気持ちで必死だったので、逆に本番はまったく緊張しなかったです。これだけ練習したんだから大丈夫だろう!と」

――『ピーターパン』といえば、フライングも見どころのひとつです。
榊原「最初はスタッフさんとともに、試運転みたいな感じで、“くるくる回っちゃう……どうやって止めるんだ?”と、みんなで研究し合いながらでした。フライングの指導の方にも、『自転車に乗るのと一緒で、自分の体で慣れてください』と言われていたので、“怖い”というよりも、そっちのほうが頭でいっぱいで。落ちる夢も見ましたし。1回目は客席の背もたれにピタッと止まる夢だったけど、翌年に頭から落ちる夢を見て…。恐怖心がどこかにあるんだろうなって思っていました」
宮地「私は恐怖心はまったくなくて、大好きでした。フライングは、逆におなかにすごい力が入るので、声がブレなくていいんです」
唯月「最初は怖かったです。ジェットコースターとか苦手なので、酔ってしまって。酔い止めを飲みながら1年間やってました。でも、2年目からは慣れて“ずっと飛んでいたい”って思うようになりました」

――『ピーターパン』を通して気付いたことや成長したことは?
高畑「10代で座長をやらせてもらえる舞台ってあまりないので、リーダーシップは養われた気がします。この舞台をやっていれば、体力的にも精神的にも、何が来ても何とかなる気がする」
笹本「私は13歳から17歳の4年間は、深いこと考えずに全力投球でやっていただけで。8年後の30周年記念のときに、充希とWキャストでやらせてもらったとき、いろんなことに気付いたんです。子供だけじゃなくて、大人も素直な反応を示してくれて、こんなにお客さんと舞台との間に壁がない舞台なんだって気づかされた」
高畑「舞台中に観に来た子供たちが、大きな声で『信じる!』って言ってくれますからね。そういう子供たちの素直な反応に助けられました」

――また『ピーターパン』を演じたいという願望はありますか?
榊原「この年で考えもしなかったけど、魅力的ですよね。50歳超えて、舞台の上ではしゃぎたい気持ちはあるけど……」
宮地「1日だけだったら出てみたいかも……」
高畑「今やったら、いろんなことを経験してできることは増えているとは思うけど、それは嫌。できないときのがむしゃらな感じの方が『ピータパン』は絶対いいと思うんです。好きだけど、自分の中で夢を壊したくないですね」
笹本「今やったら、歌が前よりも上手くなってるし、歌で聞かせようとしちゃう自分がいるんじゃないかってすごく怖い。一生懸命なふうかちゃんの姿を見てステキだなって思ったので、もう私はやっちゃダメだと思います。貫禄ありありな感じになっちゃうし。フライングだけならやってみたいけど(笑)」

――では、最後に、唯月さんから意気込みを。
唯月「35周年という年にまた『ピーターパン』をやらせていただくことは嬉しいし、幸せなことです。今年、高校卒業して、一歩大人になったので、周りの人にも見に来て下さった方にも、“成長したな”って思ってもらいたい。歌やお芝居、フライング、全部のジャンルでちょっとでもいいから成長した自分をみていただいて、子供たちのヒーローになれたらいいなって思います!」

 ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』は、東京公演が、7月20日(月・祝)〜30日(木)まで東京国際フォーラム ホールCにて、大阪公演が、8月2日(日)に梅田芸術劇場メインホールにて上演される。

 なお、オーディションエンタメ情報サイト『Deview/デビュー』(http://deview.co.jp/)では、現在、高畑充希のインタビューを公開中。

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  • 歴代ピーターパンキャストが、9代目・唯月ふうかを激励。(写真左から)高畑充希(8代目)、笹本玲奈(5代目)、唯月ふうか(9代目)、榊原郁恵(初代)、宮地真緒(7代目)。

  • 1981年の初演より7年間ピーターパンを演じた榊原郁恵。

  • 5代目・笹本玲奈は、1998年〜2002年の5年間と、30周年の2010年に高畑充希とWキャストでピーターパンを演じた。

  • 2005年〜2006年まで7代目ピーターパンを演じた宮地真緒は「1日だけならやりたいかも…」と笑顔を見せた。

  • 8代目・高畑充希(2007年〜2012年)は、「この舞台をやっていれば、怖いものはない」と当時を振り返った。

  • 3年目となる9代目・唯月ふうかは「成長した姿をみせて、子供たちのヒーローになりたい」と宣言。

  

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