ニュース
2016/10/27 19:17
山本彩、シンガー・ソングライターの夢、ソロデビューアルバムへの想い
NMB48の中心メンバーとして6年にわたってグループを牽引してきた山本彩が、加入以前から温め続けていた、シンガー・ソングライターとして活動する夢を実現した。亀田誠冶をプロデューサーに迎え、全13曲中7曲を作曲。TAKURO(GLAY)、スガシカオら多彩な作家陣の楽曲を得て出来上がったデビューアルバム『Rainbow』は、アーティスト・山本彩の第一歩を飾る快作。山本はオーディション情報サイト「Deview/デビュー」のインタビューに答え、シンガー・ソングライターへの想いを語った。
2年ほど前、「デビュー」の取材に答えて「公に出していくところと出さないところの壁の中で、将来やっていきたいことの準備ができていれば大丈夫だと思う」と、アイドル活動を続けながら、一歩一歩シンガー・ソングライターデビューへの準備を重ねていることを語っていた山本。改めてその言葉について問うと、「当時はまだ漠然としていたと思うんですけれど、秋元(康)先生にそういうふうに(ソロのシンガー・ソングライターとして)やっていきたいということを言ったときに“じゃあ曲を書きなさい”と言われたんです。それで去年くらいからちゃんと曲を書くようになって、ある程度曲がたまった状態であらためて秋元先生に見てもらって“それじゃあアルバムを作ろうか”ということになったので、去年から形にしてきたことが実を結んだんだと思います」と明かした。
実際には、今年5月頃からプロデューサーを交えた打ち合わせが始まり、6月から制作がスタート、10月26日にリリースを迎えるという急ピッチで作られた本作。しかし手練のプロデューサー・亀田誠治のバックアップもあり、妥協のないレコーディングが行なわれた。「お会いするまでは、音楽を極められている方なのですごく気むずかしいのかな?と思っていたんですけれど、とても明るい方で作業が楽しかったです。たとえば私が“こういうフレーズがいいと思うんですけれど”と言うと、やわらかく受け止めてくださるんです。なので私もどんどんアイデアを出していけました」。
『Rainbow』というアルバムタイトルは「1曲めの『レインボーローズ』から来ている」という。この曲が作られたのは、20歳の生誕祭にファンからレインボーローズの花束を贈られ、「無限の可能性」という花言葉に勇気をもらったことがきっかけ。その「恩返し」の意味を曲に込めたともいう。「この曲は私の等身大の想いのひとつだと思っていて。これから始まっていく世界が虹色に彩られているのって前向きだなと思って、そこからタイトルにしました」。自身による力強い歌詞は、山本彩としての所信表明とも受け取れる。「常にこういう気持ちで生きていきたいなと思っています。実は、歌詞はけっこう悩んだんですよ。心に秘めていてなかなか言えない言葉だからこそ、書きたいけどどう書いたら伝わるんだろう?って言葉選びにすごく苦労しました。歌い方についてもすごく考えました」。
様々な葛藤を乗り越え、完成したソロデビューアルバム。NMB48に在籍しながらこのアルバムをリリースしたことは、グループにとっても山本とっても意味は大きい。「前はそんなにこだわっていなかったんですけど、最近になって、NMB48にいる間にやるからこそ意味があるんだなって気づきました。他のメンバーもそれぞれ夢を追いかけながら活動をしている中で、前にいる自分が道を切り拓いていかないと、後輩や他のメンバーも希望を持てないんじゃないかなって思いました。じゃあ自分がまず希望になりたいし、グループの中で私が最初にやることで希望につながるのかな?って」。
自身の長年の夢への一歩を踏み出した山本。その夢は独り善がりなものではなく、常にその歌を聴く人の「顔」と共にあったようだ。「私はシンガー・ソングライターになることをずっと目標にしてきたし、それが夢だったんです。それをNMB48に入って言葉にするようになってからその夢を応援してくれる人が増えて、自分ひとりの夢じゃなくなったなと思っていました。その第一歩を踏み出したことで、みんなの夢も叶えられたことはすごく幸せに思いますし、これからもどんどん夢に向かって進んで行ってみなさんが幸せに感じてくれることが私の一番の幸せです。『レインボーローズ』の歌詞にも“キミに笑っていて欲しいから 僕は歌おう”ってあるんですよ。今までは自分が歌いたいから曲を作ろうとしていたんですけれど、ふと“なんでこんなに自分を追い詰めてまで曲を書こうとしてるんやろ?”って考えたときに、自分の歌を聴いて元気になってほしいからやなぁ…とか、笑ってほしいからやなって思えたんですよね。だからこれからはみなさんの感情を豊かにできるような歌を歌っていけたらいいなと思っています」。
山本彩が語ったアルバム『Rainbow』の制作過程や、楽曲への想いについてのロングインタビューの全文は、オーディション情報サイト「Deview/デビュー」に掲載中。