NMB48の山本彩が26日、ソロデビューアルバム『Rainbow』の発売記念スペシャルイベントを東京ドームシティ・ラクーアガーデンステージで開催した。駆けつけた約2000人のファンの前で、自身が作詞作曲した『レインボーローズ』と『雪恋』、スガシカオが楽曲提供した『メロディ』の3曲をライブで初披露。「ソロデビューアルバムなんですけど、ベストアルバムなんじゃないかと自信を持って言える」という渾身の作品をファンに届けた。

　すでに日の落ちた屋外ステージに山本が登場し、アッパーなロックチューン『レインボーローズ』と、これからの季節にぴったりの切ないバラード『雪恋』を歌い上げると、会場に溢れんばかりのファンは大歓声。MCで「ついに発売になりましたー！」と呼びかけると、たくさんの「おめでとう！」が降り注ぐ。3曲目の『メロディ』では、ファンも撮影可というサービスもあり、大きく手を振りながらファンと共に大きく盛り上がった。

　囲み取材では「オープンスペースでリハが出来ないので、ぶっつけ本番という緊張感と、お客さんがいなかったらどうしよう、というプレッシャーがありました。でもたくさんのファンの方があたたかく迎えてくださったので嬉しかった」と正直な感想を述べた山本。ソロデビューアルバムについては「NMB48に6年間いながら抱えてきた想いを書いたので、今の私が120%出せた作品です」と胸を張った。

　この日はアルバムから3曲をピックアップして、ファンの前で初めて披露。『レインボーローズ』については「20歳の生誕祭のときにファンの方からレインボーローズの花束をいただいて、“花言葉は『無限の可能性』。これからも諦めずに頑張って”という言葉に勇気をもらったので、それを曲にして恩返しできたらという想いで作りました」と誕生のきっかけを語った。

　ラブバラードの『雪恋』は「これからの人肌恋しい季節に合わせて」作ったそうだが、「ファンの方に、先日卒業した渡辺美優紀がこの曲に重なると言われて。そういう捉え方もあるんやなって納得できたので、それぞれの解釈で聴いていただければ」と言う。そしてスガシカオ提供の『メロディ』については「丸投げでお願いしたんですが（笑）、自分以上に自分にぴったりの曲で。スガさんには人を見抜く能力があるんだなと」と驚きと尊敬をこめて語った。

　シンガー・ソングライターという夢への第一歩を踏み出した山本。このアルバムを作ったことで変化があったという。「ずっとロックが好きだと思っていたんですが、アイドルになってみて、あまり触れてこなかったような楽曲に触れたり、今回のアルバムのように自分で生んだ曲以外の曲に触れて、もっといろんな音楽をやってみたいという好奇心が強くなりました。型にはまらず、いろんな曲を書いていきたいと思います」と、アーティストとしてのさらなる進化を誓った。

　なお、山本彩がアルバム『Rainbow』について語ったロングインタビューが、オーディション情報サイト「デビュー／Deview」に掲載中。