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2016/10/01 15:37
山谷花純、初主演映画『シンデレラゲーム』公開「毎日殺されるんじゃないかと思って現場に来ていた」
『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のモモニンジャー役でブレイクした山谷花純の初主演作、映画『シンデレラゲーム』の初日舞台挨拶が1日、都内劇場で開催された。アイドル同士がゲームで殺しあう内容に合わせて、キャストは劇中で着用したアイドル衣裳で登壇。山谷は「怒涛の撮影の中、自分を追い込んだ」とハードな撮影を振り返った。
映画『シンデレラゲーム』は新井淳平の同名小説の映画化。所属アイドルユニットの解散公演を終えた沙奈(山谷花純)が目覚めるとそこは孤島。そして周りには同様に拉致されたアイドルたちの姿。そこへタキモトと名乗る男から「トーナメント制のカードバトルを勝ち抜けば、トップアイドルになれる」という言葉が。亡き姉の夢を継ぎ、再びトップアイドルを目指して沙奈は、敗者に「死」が待つサバイバルゲームに挑む、という物語。
主人公・灰谷沙奈を演じた山谷が、初主演映画の初日を迎えた感想について「たくさんの人が駆けつけてくれて、本当に嬉しくて。映画への出演が決まったのが、撮影が始まる2週間前ぐらいで。本当に怒涛の撮影期間を経て、短いスパンで皆さんに届けられることが出来て、ただただホッとしています。観た方がどんな感想をくれるのか楽しみです」と挨拶すると、客席からは大きな拍手と歓声。そして「お仕事自体は小さい頃からやらせていただいているんですけど、真ん中に立つということが今回初めてで、全然慣れなくて不思議な感じ…」と緊張気味に語った。
山谷の印象について加納隼監督は「凛として、貫禄がありました」と言いつつ、「撮影が終わって“以上です!”ってなったときに、張り詰めていた糸がプツンと切れたように、脱力し、泣き、“本当にしんどかった”って心から言っていました。“毎日殺されるんじゃないかと思って現場に来ていた”と。それを聞いたときに、山谷さんは10代の女の子だったんだなって思い返したぐらいでした」と山谷が感じていたプレッシャーを代弁。
それを聞いた山谷は「役柄的にも、一番人の死に敏感な役だったというのもあったし、撮影期間が短かったからこそ、そこまで自分を追い込んだほうが、この作品にとっても自分にとってもプラスになるだろうなって思いました。初主演という特別な想いがあった上で、自分を追い込んでたというところもありました。監督にそう言っていただけて嬉しいです」と静かに噛み締めていた。
最後にマイクを取った山谷は「わたくしごとなんですが、この作品のクランクインの日に大切な人が亡くなりました。夢を追いかけるということは、得るものも多いけど、なくすものも多いなと、役を通してですが強く感じることが出来ました。自分の夢を追うことは、一人じゃできないことだからこそ、たくさんの人に力を借りて、少しずつ一歩一歩大きく成長していけたらいいなと、改めて思わせていただけた、そんなシンデレラゲームという作品になっています。たくさんの人に届いたらいいなと思います」と、真摯にメッセージを送った。
映画『シンデレラゲーム』は1日よりシネマート新宿・心斎橋にて公開中。なお山谷花純のインタビューが、オーディション情報サイト「デビュー/Deview」にて3日より公開される。