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2016/04/06 12:01
上白石萌歌、『赤毛のアン』主役就任 昨年アン役演じた姉・萌音はライバル「超えるとかじゃなく、自分だけのアンを作る」
2011年の第7回東宝シンデレラグランプリ・上白石萌歌が5日、『2万人の鼓動TOURSミュージカル「赤毛のアン」2016』就任記念イベントに登壇。主人公・アン役の新キャストに就任した上白石は、親友のダイアナ役で共演するさくらまやとともに美しい生歌を披露した。
2015年度の公演までは、萌歌の実姉であり、第7回東宝シンデレラ審査員特別賞の上白石萌音が主人公・アン役を務めていたこの舞台。姉の役を引き継ぐことになった萌歌は「姉に電話で報告するとき、“まず椅子に座ってもらっていい?”って言ったんです。腰を抜かすぐらい私自身もビックリしたので(笑)」とその衝撃を振り返る。
そして姉の萌音の反応は「まず笑ってました。“ビックリするのと同時にちょっと面白い”って。そして“キャストもスタッフの方もいい人ばかりだから頼っていい。いつでも何でも私に相談して”とアドバイスをくれました」と、初舞台の妹を気遣ったという。就任記念イベントの直前にも姉からメールが来たといい「『アンの世界に入ったら緊張しないから』ってメールが届いて。あ、優しいんだな…と思いました」と、普段はケンカもする姉の優しさに感謝した。
実は昨年、姉がこのミュージカルに主演すると決まったとき、「悔しい」という想いもあったという。しかし「今回私がアンの主演を演じることが決まった時は“今年もやりたかったのに”と姉が悔しがっていました(笑)。女優としてはライバルだけど、一番近い存在だから何でも相談できるいい関係です。姉としても女優としても誇りに思っています」と互いに切磋琢磨できる存在として意識。そして「姉を超える、超えないという問題ではなくて、自分だけのアンを作りたい。姉にも観に来てもらいたいです」と語った。
この日、萌歌とさくらは生歌で2人の出会いの曲『永遠の友情』を披露。昨年に続いて2年連続でダイアナを演じるさくらは、萌歌について「ちょっとした仕草や返事の返し方が萌音とかぶって、懐かしいなあと思いました。今、萌歌と一緒に歌ってみて『大丈夫!』って思いました。お姉ちゃんとは違う萌歌の演技に期待してしまいます」とエールを送った。
萌音は「舞台の場合は稽古から舞台の上までずーっと一緒なので、絆も深まると思うし、回数を重ねるごとに濃密でいいものになると思います。最初は演歌歌手のまやちゃんの声量に負けないようにって思っていたけど、息の合わせ方やハーモニーの響き方を一緒に考えていきたい。発声練習の仕方を教えてほしいです(笑)」と、これからの稽古、本番に向けて期待を膨らませた。
最後に、萌歌は「私にとって、やり遂げたときに糧になると思うので、全力で駆け抜けたいと思います」、さくらは「泣いて、笑って、来て良かった、人生まだまだ楽しいことがあるって思えるような舞台を作りたい!」とそれぞれ舞台にかける意気込みを語った。『2万人の鼓動TOURSミュージカル「赤毛のアン」2016』の公演はすべて全席無料の招待制で、現在チケットのプレゼントキャンペーンを実施中。詳細は公式サイトに掲載(6月30日締め切り)。公演は8月14日の札幌市教育文化会館を皮切りに全国8都市、11公演を実施。
なお現在、上白石萌歌がデビューのチャンスをつかんだ、「東宝シンデレラ」の第8回の募集が行われている。応募の詳細はオーディション情報サイト「Deviewデビュー」に掲載中。