AKB48島崎遥香も卒業に涙 孤立メンバーを優しさで包んでいた永尾まりや | ニュース | Deview-デビュー

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2016/01/22 19:38

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AKB48島崎遥香も卒業に涙 孤立メンバーを優しさで包んでいた永尾まりや

永尾まりや卒業コンサートにて。永尾まりや(左)と手紙を読む島崎遥香(C)AKS
永尾まりや卒業コンサートにて。永尾まりや(左)と手紙を読む島崎遥香(C)AKS

 AKB48『高城亜樹・永尾まりや 卒業コンサート』が21日、東京ドームシティホールで開催された。“まりやぎ”こと永尾の卒業にあたって、同期の9期生・島崎遥香も贈る言葉を書いた手紙を読み上げ「気付いたらいつも隣にいてくれて、私がひとりぼっちになって浮かないようにしてくれていた」と感謝。「離れていてもどこか隣にいて寄り添いながら、これから先も一緒に仕事ができますように」とエールを贈った。

 今回の合同卒業コンサートは、終盤まで卒業というしんみりした空気を感じさせず、メンバーによる想い出トークとライブで大きな盛り上がりを見せた。同期である9期生は、オープニングの映像から永尾の卒業企画をバックアップ。温かい空気に包まれたコンサートとなった。メンバーから語られるエピソードトークの数々を聞いて気付くのは、永尾がさりげなくメンバーを想い気遣う「優しさ」だ。

 同期の大場美奈は、「いろいろあって」謹慎から明けて公演に合流する際、他のメンバーとの距離を感じ、フリ入れも遅れていたとき、「お正月の1月3日に、文句も言わず1時間半かけてレッスン場に来て、レッスンに付き合ってくれた。それがあったからここにいられる」と今でも感謝。総監督の横山由依は「私の正規メンバーへの昇格がコンサートで発表されたとき、年齢が若くて先に帰っていたまりやぎさんが、昇格の話を聞きつけて、私の家の前で帰宅を待っててくれて。ケーキ屋さんが閉まっていたからスポンジだけのケーキを買ってきて祝ってくれた」と明かす。「家の下で待ってたって、怖い話じゃない?(笑)」と永尾はまぜっ返すが、「まりやぎは優しい」というのは全員の一致した認識のようだ。

 コンサートも終盤、メンバーが思いを込めた手紙を読み上げるパートでは。後輩の10期生で最も仲の良い阿部マリアが登場。「人生で初めて仲良くなれた憧れの先輩」と語り、「楽屋に行ったらまずやぎちゃんを探すし、苦手な食べものはやぎちゃんが食べてくれるし…、缶コーヒーも開けてくれるし…」と永尾に全幅の信頼を置く阿部の言葉は、喪失感が純粋であるがゆえに涙を誘う。永尾は「手紙書けるんだ、すごい上手いね」と優しく阿部を見やり、「マリアの前では素直でいられる。卒業しても遊びに来てほしい」と語りかけた。

 続いて同期の島崎は「こんなに大勢の前で手紙を読んだりするタイプではないし、緊張で気持ちが悪い…」と柄でもない役目に軽く文句をつけながらも、「今日は会場の皆さんのためじゃなくて、まりやのためだけに読みます」と手紙を取り出した。この言葉は、普段人前で感情の動きを見せようとしない自分が、気持ちを溢れさせる姿を見せてしまうことへの予防線だったのかもしれない。

 6年前に遡る出会いについて「オーディションで事前に『制服で来ないでください』と言われていたのに、まりやは1次も2次も、3次までずっと制服を着て来て、“なんでこの子はルールを守らないんだろう?”って思って。思えば同期のなかで最初に話したのが、まりやだったと思います。初めてのレッスンに行く道のりで、“何歳ですか?”“同い年”“私、踊れなくて…”と言葉を交わしたことが、うっすら残っています」。

 2人ともダンスが苦手という共通項で、シンパシーを感じていく。「案の定、私たちだけダンスがとても下手で毎日居残りさせられたね。意識がもうろうとしながら、できない者同士、教え合いっこしたね。辛かったね。疲れたときはチョコレート。今日こそは、みんなについていけますようにと、お守りみたいに“今日もチョコを持ってきた?”っていう会話に始まって、帰り道では“いつ辞める? 辞めるときは一緒に辞めようね”と毎晩つぶやきながら帰ったのを覚えてます」

 そして、永尾の卒業を前にしてその存在の大きさに気付く。「チームが離ればなれになってから、会う機会も減ってしまったけど、6年前から今日まで、気付いたらまりやは何も言わずにいつも隣にいてくれて、私だけが一人ぼっちにならないように、大人数の中で浮かないようにしてくれていた優しさに気付いて。今まで当たり前であったことが、当たり前ではなくなると思って、まりやが卒業してしまったら、どうしたらいいの? って心細いよ」と涙を大きな目にため、気持ちを高ぶらせる島崎。

 そして「でも最近のまりやは、前より充実しているように見えて、意志もしっかりとしていてカッコいいです。だから私も強くなれるように、AKB48で頑張りたいと思います。今日は“いつ辞める? 辞めるときは一緒だよ”という言葉ではなく、“離れていてもどこか隣にいて寄り添いながら、これから先も一緒に仕事ができますように”という言葉を贈りたいと思います。今までありがとう。そして、これからもよろしくね」とエールを贈った。

 永尾は「すごく感動しました。ダンスのカベがあったとき“ぱるるが辞めたら、私辞めるから”って言っていたけど、ぱるるは辞めないで、AKB48として頑張ってほしい」と言葉を返す。島崎は「がんばります」と涙を拭き、「もう一生読みませんよ」といつもの調子に戻る。「すごいレアな手紙をもらっちゃった!」と喜ぶ永尾は、ずっと大切に手紙を手にしたまま『タンポポの決心』を歌った。

 メンバーに寄り添う永尾の優しさは、あまりに自然で、失うことが分かって初めてその大切さに気付く。メンバーの語るエピソードからそんな永尾の立ち位置が見えてきた。それはもしかしたら、総選挙などでしのぎを削りあうAKB48という集団の中では甘いのかもしれない。しかしこの先永尾が歩んでいく道のりでは、きっと自身を助けるものになるだろう。

関連写真

  • 永尾まりや卒業コンサートにて。永尾まりや(左)と手紙を読む島崎遥香(C)AKS

  • 永尾まりやの卒業コンサートに顔をそろえた9期生メンバー(C)AKS

  • 「最初のレッスンで挫折した曲」という『走れペンギン』を9期生で披露(C)AKS

  • 今も多くの人気メンバーが在籍している9期生(C)AKS

  • 合同で卒業コンサートを行った高城亜樹(左)と永尾まりや(右)(C)AKS

  • 永尾からファンへの手紙(C)AKS

  • アンコールでは『アリガトウ』を歌唱(C)AKS

  • ドレスに着替えて登場した高城と永尾(C)AKS

  

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