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2015/11/27 12:15
声優を目指す若者による“声の祭典”第四回全日本声優コンテスト『声優魂』開催
全国の高校生・中学生と、世界中の“声優”を目指す若者が集う“声の祭典”「第四回全日本声優コンテスト『声優魂』」が22日、ゲートシティ大崎ホールにて開催された。2109通のエントリーの中から、声優部門のファイナリスト24名が最終審査に挑み、最優秀賞には、インターナショナルカテゴリーでエントリーした韓国の高校1年生の劉多彬(リュウ・タビン)さんが選ばれた。
一般社団法人 国際声優育成協会が、声優プロダクション、アニメ製作会社、メディアなどの協力を得て、『声の祭典』として若い才能の応援を行うために開催している『声優魂』。今年は、書類選考を通過した全国の中高生と、大阪大会、京都大会、鳥取大会、高知大会、熊本大会の各地区大会代表、そして海外からのエントリーである「インターナショナルカテゴリー」の代表を合わせた24名が最終審査のステージに上がった。
最終審査は、アニメ『ログ・ホライズン 第2シーズン』の映像を使用し、ステージ上で5人一組のアフレコレッスン形式で行なう『アフレコ審査』、そしてボイスドラマの台本を3人一組で演じる『掛け合い台詞審査』という2つの実技審査を実施。現役の音響監督(声の演出の責任者)らが審査を行なった。緊張気味の出場者たちに対し、審査員の俳優・音響監督の千葉繁は「マイクを壊すぐらい大きな声で! 壊したらお土産にマイクを持って帰っていいですから」と冗談で笑わせリラックスさせる。審査員たちは講評のなかに的確なアドバイスを織り交ぜ、出場者たちのよりよい演技を引き出していく。
「絵に声を合わせるんじゃなくて、気持ちを合わせよう」、「全体に早口です。動きを見てからセリフを言い始めるので、帳尻を合わせようとして早口になる。最後を一拍遅らせるつもりで終わらせてみて」「大声を出すのと声を張るのとは違う。距離感を大事に」という技術的なものから、「あなたの声は宇宙に一個しかない声。あなたの宝物」といった、声優志望の若者の気持ちを救うようなメッセージも贈られた。
審査の結果、最優秀賞には韓国の高校1年生の劉多彬(リュウ・タビン)さんが選ばれた。今年からインターナショナルカテゴリーの受賞者も同様に優秀賞の候補として扱うことになったことを受けての受賞だ。劉さんは「夏休みに勇気を出して応募した自分を褒めてあげたい。幅広い役柄を演じられる、舞台女優としても活動できる声優になりたいです」。と語った。
優秀賞にはバンドのドラムとしてもライブ活動をしている武亮介さん(福岡県・高2)さん、そして鳥取大会で代表に選ばれた山田美鈴さん(鳥取県・高2)が選出された。またインターナショナルカテゴリーには、最優秀賞の劉さんとともに李ダソムさん(韓国)、李キップンさん(韓国)も選ばれた。