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2015/08/04 20:10
次代の声優界を引っ張るのはこの顔!恒例『81オーディション』決選大会開催
新人声優オーディション『第9回 81オーディション』の決選大会が、1日、東京・新宿明治安田生命ホールにて公開形式で行われ、優秀賞(グランプリ)に、江田拓寛さん(20)、新津実稀奈さん(19)の2名が選出された。ふたりは今後、同社系列の養成所である81ACTOR`S STUDIOの特待生として、声優デビューを目指す。
次世代の声優業界を担う才能の発掘・育成をめざし、2007年から開催されている同オーディション。これまで江口拓也、原 紗友里、斉藤壮馬ら人気声優が輩出している。今年は過去最高となる2071名の応募が集まり、書類、2次審査を経て、選ばれた22名がこの日の決選大会に臨んだ。
前半の審査では、1名ずつがステージに登場、自己PRのあと、セリフ読み、ナレーション読み、そして自身が選んだ曲による歌唱が行われた。大きなホールのステージに立ってのパフォーマンスということで、参加者たちは緊張の面持ちだったが、今の自分の精一杯を出し切ろうという姿に場内の心をとらえた。スキルの優れた人はもちろんだが、独自性のある自己PRをしたり、具体的なエピソードを話す人はインパクトを与えていた。
後半は、参加者二人一組による掛け合いの演技審査。組み合わせはエントリーナンバー順ということで、男同士、女同士もあれば男女の掛け合いも。演技を見せたあとに、審査員との質疑応答。地方出身者の出場者には「方言で掛け合いをしてみて」、また「年配の男性ふうに言ってみて」などの審査員からのリクエストに対して、参加者たちは、ユニークな芝居で応えた。こういう場合は演技の内容自体よりも、参加者の機転のよさや度胸を見る主旨だが、各参加者ともひるむことなく演じきった。
そしてすべての審査終了後、1時間近くにおよぶ選考を経て、グランプリ2名、特別賞3名が選出、さらに審査協力社による各賞も発表された。
「全員にグランプリをあげたかったくらい」(81プロデュース代表・南沢道義氏)というほど実力伯仲だったとのことだ。
見事グランプリに選ばれたのは江田拓寛さん(20)、新津実稀奈さん(19)の2名。江田さんは「うれしい気持ちと感謝の思いでいっぱいです!」と喜びを表した。また新津さんは「この受賞を新たなスタートラインとして、頑張っていきたいと思います!」と決意を新たにした。
今回出場者のスキルは全体的に高かったが、演技未経験で入賞した人もいるように、必ずしも現時点で技術だけが重視されたわけではなく、将来性ややる気なども審査の重要な要素となったようだ。受賞者たちの今後の成長と活躍に期待したい。
■受賞者一覧
優秀賞(グランプリ)/江田拓寛さん(20)、新津実稀奈さん(19)
特別賞/松井梨央奈さん(16)、宮城一貴さん(22)、向井莉生さん(19)
スタジオディーン賞/新津実稀奈さん(19)、野澤慧(さとし)さん(22)
小学館賞/今城沙耶さん(18)、江田拓寛さん(20)
JOYSOUND賞/宮城一貴さん(22)
サミー賞/松井梨央奈さん(16)、向井莉生さん(19)
MiMi賞/向井莉生さん(19)
長崎音響監督賞/江田拓寛さん(20)、新津実稀奈さん(19)