世界最大級のアイドルの祭典『TOKYO IDOL FESTIVAL 2015(TIF2015)』の最終日である2日、新潟発の3人組アイドル・Negiccoが、野外ステージ・SMILE GARDENの大トリを務めた。Negiccoのライブでお馴染みの『圧倒的なスタイル』でのラインダンスを、様々なアイドルのファンが推しの枠を越えて踊るという一体感あふれる光景が、アイドルの祭典を美しく締めた。

　辺りが暗くなった湾岸スタジオ前のSMILE GARDEN。Negiccoのファンだけでなく、TIF2015内に9つある会場から、最後の盛り上がりを期待する様々なアイドルファンも続々と集まってくる。同時刻にメインステージ・HOT STAGEで「グランドフィナーレ」も行われているが、よりフェス感のある野外ステージでのラストを求めるファンも毎年多いのだ。

　アップアップガールズ(仮)の熱いライブが終わると、今年の大トリのNegiccoの出番。緑と白の「ネギカラー」のペンライトで作られた暗闇に浮かぶ光るネギ畑がメンバーを待つ。TIFで初披露した8月11日発売の新曲『ねぇバーディア』、そして『トリプル！WONDERLAND』、『さよならMusic』などキラーチューン連発で盛り上げる。

　Nao☆、Megu、Kaedeも笑顔とも泣き顔ともつかないとにかく嬉しそうな表情で互いに顔を見交わし、感情をあふれ出させるようなパフォーマンスを見せる。曲間、メンバーのKaedeが「SMILEヘッドライナー！」とファンに向かって叫ぶと大きな歓声が上がった。

　そしてNegiccoライブの大団円といえばこれ、というお馴染みの『圧倒的なスタイル』のイントロが流れ出すと、即座に反応しネギライトを突き上げ、盛り上がりながら陣形を形成していくファン。さまざまなアイドルのTシャツを着た男女が、有料・無料エリア問わず横に長いラインダンスの列を成す。後半の間奏でメンバーが「右、左」と脚を上げると、それに呼応して動くファン。その光景を見つめるメンバー3人も満面の笑顔だ。

　そしてラストナンバーは、ファンもこのステージで披露してくれるのを期待していた『ときめきのヘッドライナー』。活動13年目、ゆっくりしたあゆみで、控えめながら確実に支持を得てきたNegicco。その過程をよく知るアイドルファンは、この曲の歌詞にこのステージの状況をダブらせ、特別な感慨を持ったに違いない。

　それ以前のライブで、ルールを守らない一部入場者の危険行為でピリピリする場面もあったSMILE GARDEN。しかし多くのアイドルファンからリスペクトされ愛されるNegiccoの存在感と、彼女たちが生み出したファンの一体感で、吹き抜ける夜風のように爽やかにエンディングを迎えた。

　しかし、Negiccoの夏はこれで終わったわけではない。最後にMeguが告知したように、8月16日(日)には『Negicco at 日比谷野外大音楽堂 Road of Negiiiiii 〜Negicco One Man Show〜 2015 Summer』が控えている。Negicco史上最大規模の野外ワンマンでは、この日を超える光景が目にできるはずだ。