アイドルグループ・AKB48が25日、若手メンバーのみによる『AKB48ヤングメンバー全国ツアー〜未来は今から作られる〜』をさいたまスーパーアリーナからスタート。アンコールの際に、大和田南那、向井地美音、村山彩希、田中美久、矢吹奈子、川本紗矢、谷口めぐら7名の次世代メンバーによる新ユニット「でんでんむChu！」の結成がサプライズで発表された。

　2013年に結成された当時研究生のユニット「てんとうむChu！」（小嶋真子、西野未姫、岡田奈々、北川綾巴、渋谷凪咲、田島芽瑠、朝長美桜）に続く新ユニットは、その名も「でんでんむChu！」。選ばれたのは、次世代メンバーとして活躍が期待される7名だ。

　大和田南那(15)は、2014年4月にドラマ『セーラーゾンビ』で主演に抜擢され、15期のなかでもいち早く36thシングル「ラブラドール・レトリバー」で選抜メンバーとなった逸材。『マジすか学園4』でも「ゾンビ」の役名で出演している。向井地美音(17)は、『AKB48リクエストアワーセットリストベスト200 2014』で大島優子の指名で「ヘビーローテーション」センターポジションを務めて注目度が上昇。青年誌でのグラビア出演機会も多く、人気を博している。子役の経験もあり、『マジすか学園4』では「ジセダイ」役として出演。役名そのままに次世代としての期待が高いメンバーだ。この日も「ヘビーローテーション」で堂々のセンターを務めた。谷口めぐ(16)は15期のなかで仮研究生としてスタート、飯野雅とともに最後の昇格者となり（2014年10月）、同期からやや出遅れたものの、ファンの間でも美形のルックスが話題となり人気上昇中だ。

　13期で最も先輩にあたり、17歳にして最年長の村山彩希(17)は、ダンスに定評のある努力家。天然とも言われる明るいキャラクターも人気だ。第1回AKB48グループドラフト会議で、5チーム競合の末チームB入りを果たした川本紗矢(16)は、昨年『じゃんけん大会』で3位、「希望的リフレイン」で初選抜と知名度を上げたメンバー。この日ユニット曲「渚のCHERRY」では、かつて前田敦子が務めたセンターポジションでパフォーマンスを披露した。そしてHKT48からの参加となる田中美久(13)、矢吹奈子(13)は、「なこみく」のコンビとしてユニット曲「生意気リップス」を持つほど人気が定着。バラエティでも物怖じしないキャラクターやリアクションでファンを獲得している。

　新ユニット始動をサプライズで聞かされた各メンバーの反応は様々。HKT48メンバーとして出演の予定が無く、メイキングの収録として呼ばれていた田中、矢吹は事態が飲み込めないようで「まだちょっと意味がわかんない」（矢吹）、「でんでんむchu!ってなんなんですか？」（田中）と喜びつつも困惑。大和田は「ビックリして、感極まって涙があふれたんですが…」と喜びつつ「名前を見て、ネタっぽいなと…」と落として笑いを誘う。

　向井地は「てんとうむChu!さんの出ていたドラマ『女子高警察』も観てました」とAKB48の大ファンの顔をのぞかせ、「てんとうむChu!さんのライバルなのか仲間なのか未だわからないですけど、AKB48の40thのカップリング曲になって、うれしくてうれしくてたまらないです」と感激。やはり元々AKB48の大ファンだった川本は「てんとうむChu!だんがお披露目された札幌ドーム公演を観てたんです！」とエピソードを明かし、「ビックリして…」と涙声で喜びを露わにした。

　谷口は「まさか選ばれるとは思っていなくて、ビックリしました」と戸惑いを隠せない様子。そして村山に話しが振られると、会場からは一際大きな歓声が起こる。12期、14期、15期メンバーの活躍にやや隠れてしまっている13期メンバーに訪れた大事なチャンスの順番だけにその感慨もひとしお。「最年長が私なのでどうしよう、と思っているんですが、皆を引っ張れる存在になれればいいなと思っています」と力強く語った。

　てんとうむChu!のメンバーである小嶋真子は「同じ40thのカップリング曲になるということで、ライバル関係になるかと思うので、先輩らしく引っ張れるようにしたい」と、ユニット同士、互いに刺激しあえることに期待した。てんとうむChu!はテレビのレギュラー番組も持ち、多くの経験を積んでいったが、新ユニット・でんでんむChu！がどのような展開を見せるのかにも期待が高まる。なお次回の『AKB48ヤングメンバー全国ツアー』は4月12日、長崎県長崎ブリックホールにて開催。