舞台『神様はじめました THE MUSICAL♪』（脚本・演出=秦建日子）が21日に東京芸術劇場プレイハウスにて開幕。その前日の20日に、公開舞台稽古と記者会見が行われ、キャストの寺島咲、八神蓮、南圭介らが登壇、舞台本番への意気込みや作品の見どころを語った。

　累計400万部を誇る大人気コミック『神様はじめました』（原作：鈴木ジュリエッタ／白泉社『花とゆめ』連載）が舞台化されるということで注目されていた本作。公開舞台稽古の前に、キャストたちが役衣装姿で記者会見に登場した。

　本作でヒロイン・奈々生役を演じるのは寺島咲。多数の映画やドラマに出演してきたがミュージカルは今回が初体験。「最初は（芝居の種類が）違うものだと思っていたので大丈夫かなって感じだったんですけど……」というが、稽古を重ねるうちにその楽しさを実感できたという。「最初から最後まで2時間近く通して芝居するってことが、映画などではなかなかないので楽しいです」と本番を心待ちにしている様子だった。

　稽古は約1ヵ月半。最近の舞台作品では比較的長めの稽古期間となったが、稽古を通してキャストの息もぴったり合ってきたようだ。アンサンブルも含めるとキャストは総勢30人以上。稽古期間中に誕生日の人が何人もいて、サプライズのお祝いを何度もしたりするうちに、わきあいあいと仲良くなったとのことだ。

「1ヵ月半長い稽古期間でしたが、私にとってはあっという間でした。みんなで頑張って作り上げてきたので、歌、ダンス、殺陣など見どころは盛りだくさんです」と寺島。「個人的には、奈々生は周りに翻弄される女の子なんですけど、最後にビシッと決めるところがあるので注目してください」と語る。

　見どころについて「やっぱり殺陣ですね」というのは巴衛役の八神。「個人的には、遊郭のシーンがあるのですが、実生活では女性とイチャイチャするような店には行ったことがないのでちょっと楽しい（笑）。本番では鼻の下が伸びないように心掛けます」と話し、笑いを誘った。

　また鞍馬役の南は「芝居、歌、ダンス……どこを切り取っても輝いている作品だと思います」と自信を持って語ると、寺島も「来ていただいて後悔させないように、みんなで頑張りますので、ぜひ観に来てください！」とアピールした。会見にはこのほか、加藤真央、高岡裕貴、川上ジュリアが登壇した。

『神様はじめました THE MUSICAL♪』は3月29日（日）まで東京芸術劇場プレイハウスにて上演中。