上川隆也が主演を務める舞台『真田十勇士』の初日前日である7日、赤坂ACTシアターで主要キャストによる囲み取材と、公演の一部を上演するプレスコールが行われた。

　同作品は、関ヶ原の合戦に始まり、幾度となく徳川家康を窮地に追い込みながらも、大坂 夏の陣で討ち死にした武将・真田幸村と、十勇士たちの生き様を描いた舞台。2013年に初演が上演され、今回が待望の再演となる。

　主人公である真田幸村を映じる上川隆也は再演について、「（再演の）お話をいただいたのがとても早い時期で、それにまず驚きました」とコメント。また「ほぼオリジナルメンバーで集まれたということで、それはとても幸せなことだなと捉えております」と、新キャスト3名を除いて同じキャストが揃ったことを喜んだ。

　幸村が仕える豊臣秀頼の母・淀の方を演じる賀来千賀子は、座長・上川を「素敵な背中を見せてくださる、みなさんのリーダー。素晴らしいお手本だと思います」と絶賛。また、長年時代劇に出演している里見浩太朗も「立ち回りは簡単にできるものではないんですよ。上川くんの立ち回りは、時代劇を50年やってる僕が感心するほど素晴らしい」と続けた。

　新キャストの一人、黒川芽以は、「不安な気持ちから、稽古中に自分の中で立ち止まってしまった気持ちを動かしてくれたのが上川さんでした。本当に感謝しています」と稽古を振り返り、感謝の言葉を述べる。また、黒川の「（上川は）ツッコミが鋭い」という言葉を受けた柳下大が「殿（上川）のいいところか…。どこだろうな〜。なんかありますかね？」と上川本人に問いかけると、「探すのかよ！本人に聞いてどうするんだよ」と上川が“ツッコミ”を入れるなど、キャスト陣の抜群のチームワークを垣間見せた。

　柳下は、「まさにリーダーという感じ。演技はもちろんですけど、プライベートでも男性としての魅力があって、憧れの存在ですね。いろんなところを見て盗もうと思ってます」とコメント。キャスト陣から絶賛の嵐を受けた上川は、「脂汗ばかりかいていて…。もうちょっと勘弁してください」と恐縮して見せた。

　最後に上川は「現代劇にはない魅力を感じてもらって、楽しんでもらえることができるのではないかと思っています」と語り、そして里見も、「（内容について）言ってはいけないことがたくさんあるんです。本当はもっと喋りたい。こんな嘘がある、こんな謎がある、こんな隠しがある、隠し味ばかりが重なっています」と魅力をアピールした。

　舞台『真田十勇士』は、1月8日（木）〜25日（日）まで東京・赤坂ACTシアターで上演。その後、名古屋公演：1月31日（土）〜2月1日（日）中日劇場、大阪公演：2月5日（木）〜8日（日）梅田芸術劇場 メインホール、福岡公演：2月13日（金）〜15日（日）キャナルシティ劇場で上演される。

　なお、現在発売中の『デ☆ビュー』2月号には、舞台『真田十勇士』に出演する柳下大、渡部秀、相馬圭祐がインタビューページで登場。再演についての想い、3人それぞれの魅力について語っている。また、三津谷亮がD-BOYS連載『D-DAYS』に登場している。