日本テレビ開局60年特別舞台『真田十勇士』が7日から青山劇場で開幕。初日公演の前日に公開稽古とマスコミ向けの囲み取材が行われ、主演の中村勘九郎や松坂桃李ら豪華キャスト陣に加え、演出の堤幸彦氏が登場し、それぞれ意気込みを語った。

　猿飛佐助を演じる主演の勘九郎は「毎日が本当に楽しいです。素敵な方たちばかりなので、その人たちと一緒に芝居ができている日々は幸せ。スタッフも最高ですし、2ヵ月気合いで乗り切ります！」と気合十分。霧隠才蔵を演じる松坂桃李は「極上のエンターテインメントになのではないかなと思います。観終わったあとに『すごいものを観たね』って言ってもらえるような舞台ができたのではと思ってます」とコメント。

　今回、演出を担当した堤は「この舞台に上がってみなさんが演じていただいて、とても感動しています。私が一番最初の客なのですが、びっくりするくらい感動してまして。これは上手くいく。おもしろい！ 年の始めに楽しんで頂ける舞台になると確信しております」と自信をのぞかせ、「今回の舞台は、『真田幸村』像が今まで一度も描かれていない、あっと驚く幸村像になってる。それにまつわる十勇士の面々の戦いが観終わって、『なるほどそういうことだったのか！』と膝をうつ、奇想天外なストーリーになってます」と舞台の見どころをアピールした。

　また、中村と松坂の印象については「勘九郎さんはとても礼儀正しい方。こちらが何か言うと一瞬で飲み込んでしまって、それを自分なりのアレンジで表現できる。舞台の上の天才だと思ってます」と絶賛し、松坂に関しては「ご覧の様にめちゃくちゃイケメンなんで、非常に悔しいです。以上です（笑）」と冗談を交えつつ、「この2人の対比は本当に素晴らしいコンビネーション。またそしてその2人を取り巻く面々が本当に素晴らしい。全員の個性がバラバラなので、ホントに素晴らしい舞台になると確信してます」と熱い想いを語った。

　今回、舞台初挑戦となる比嘉愛未は「初舞台で、この作品、このスタッフ・キャストのみなさんとご一緒できるなんて、一生分の運を使っちゃったんじゃないかというくらい。最後までケガなく、みんなで笑顔で乗り越えられたらいいなと思ってます」と語り、「勘九郎さんと松坂さんとふたりとのやり取りが多いので、すべて助けて頂いているような感じなので、足を引っ張らないように精一杯ついていく覚悟でやっていきたいと思います」と意気込みをコメント。

　イケメン揃いの舞台ということで、淀殿を演じる真矢みきは「稽古場歩くと才能とイケメンに当たるというありがたい現場。気持ちがいい新しい年を迎えた感じです。楽しみたいと思います。胸が“イケメンやけ”してます（笑）」と話し、比嘉も「私も胸がいっぱいです（笑）」と笑顔をみせ、場を和ませた。

　また、伝説の忍びを演じるということで「実際に忍術が仕えるとしたらどんな術を使いたいか？」との質問が飛ぶと、松坂は「消えてみたいです」と話すと、勘九郎も「俺も一緒！それは男のロマンです（笑）」と大きくうなずき笑いを誘っていた。

　最後に、それぞれのキャストが舞台への意気込みを語り、根津甚八と豊臣秀頼の二役を演じる福士誠治は「今回2役をやらせていただくので、衣装を間違えないように、57回最後までキッチリと着替えて行こうと思います(笑)」と笑いを交えつつ話し、真田大助役の中村 蒼は「すごく派手で楽しい舞台ですし、青山劇場に立てる嬉しさを噛みしめながら、毎日しっかり演じたいと思います」と舞台への想いをかみしめ、三好伊三を演じる鈴木伸之は「年明け早々なので、元気いっぱいで一生懸命やらせてもらいます！」と力強く宣言。海野六郎を演じる村井良大も「1公演1公演、頑張りたいと思います」と語り、由利鎌之助役の加藤和樹も「ひとりひとりがケガなく、最後まで観客の皆さんに楽しんでいただけるような舞台を届けたいと思います。頑張ります！」とそれぞれ熱い想いを語った。

　勘九郎も「ちっちゃい子からお年寄りまで楽しめる舞台になっていると思います。本当に心から楽しんで帰っていただけたら嬉しいなと思います」と語り、松坂も「来て下さるお客様を楽しませることはもちろん、この贅沢な時間を自分の中で１日１日噛みしめながら皆で駆け抜けて行こうかなと思っております！」と気合を入れた。

　日本テレビ開局60年特別舞台『真田十勇士』は、2月2日（日）まで青山劇場にて上演中。2月7日（金）〜19日（水）まで梅田芸術劇場メインホールにて上演される。

　なお、現在発売中の『デ☆ビュー』2月号には、村井良大がインタビューに登場。さらに、村井（06年夏の特別オーディション出身者）が所属するウェーブマスター他、数多くの芸能プロダクションが参加する『冬の特別オーディション2014』も掲載中。さらに『デ☆ビュー』2月1日発売の3月号には、中村 蒼がインタビューに登場予定。