数多くのドラマ・映画に出演し、ミステリアスで独特の雰囲気を放つ人気俳優・綾野　剛。そんな彼が主演を務める映画『シャニダールの花』が7月20日より全国ロードショー。今回、その予告編がWEBで公開された。

　鬼才・石井岳龍監督最新作にして、人気俳優・綾野 剛、そして注目の若手女優・黒木 華の初共演となる映画『シャニダールの花』。次第に惹かれあい、お互いを求めて抱き合う綾野と黒木の姿が、ミステリアスな色気漂う映像として描かれている。

　同映画について、石井監督は「基本的には、花をめぐる色んな人の話なんですよね。花に狂わされた人たちの話と言えるんですけど、その中で愛情の在り方……愛する、あるいは受け入れるのはどういうことなのかというテーマを、花と人間の関係にリンクさせかったのかもしれません」とコメント。その言葉の通り、花に侵され、花に狂わされた男と女の愛の形が“静かな狂気”として表現されている。

　主演を務める綾野は、“静かな狂気”と表現される緊迫感あふれる世界観を、精悍な佇まいで見事に体現。また、蜷川幸雄、野田秀樹、長塚圭史ら、名高い演出家から高い評価を受ける黒木も、その独特の透明感と堂々とした演技を披露し、互いに惹かれあっていく感情の揺れ動きを、瑞々しくも大胆に表現している。

　なお、現在発売中の月刊デ☆ビュー6月号の表紙&巻頭インタビューに綾野 剛が登場。役者になったきっかけや、転機となった仕事など、インタビューに答えている。

■ストーリー
極少数の限られた女性の胸にだけ、見たこともない世にも美しい花が咲くという不思議な現象が起こっていた。満開時に採取されたその花の成分は、画期的な新薬の開発に繋がるとされ、億単位で取引されていた。シャニダール研究所に勤務する植物学者の大瀧とセラピストの響子。日々、研究に追われている彼らの使命は、提供者の胸に芽吹いた花を育て、一番美しい形で採取させることであった。一途に研究に没頭する大瀧、人を惹きつける不思議な魅力を持つ響子、花の成長に誘われるように、次第に恋に落ちていくふたり・・。しかし、花を採取する時に、提供者の女性が謎の死を遂げる事件が相次ぎ、大瀧は、研究所に不信感を抱き始める。一方、響子はそれが危険な花だと知りながらも、その花の魅力にのめり込んで行く。互いに惹かれ合っていた二人の運命の歯車が、少しずつ、狂い始めていた・・・。