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2013/03/12 15:01
アルマカミニイト初の全国ツアー、盛況の中ファイナル
ペルー国籍の日系三世・エリックと、日本舞踊の師範でもある宗彦のツインヴォーカルユニット・アルマカミニイト。そんな彼らが、10日、渋谷O-WESTにて、初の全国ツアー『Pasos del alma・魂の歩み』のツアーファイナルとなるライブを行った。
今回のツアーでは、昨年12月にリリースされたカバーアルバム『ALMA COVERS』に収録された楽曲を中心に選曲。この日のライブは、アルバムでもトップを飾る『タイミング〜Timing〜』、森高千里の楽曲を大胆にラテン調にアレンジした『ララサンシャイン』で幕を開けた。
小気味良いエリックのアコースティックギターに合わせ、客席からも温かい手拍子が鳴り響く中、2ndシングルの『抱きしめたい抱きしめたい』、ストリートライブ時代から人気の楽曲『Blue Horizon』など、オリジナル曲を披露した二人。リズムとノリで引き込まれるカバー楽曲と、詞をじっくり味わえるオリジナル楽曲で、序盤から観客を魅了した。
そして、MCで11月に世界遺産であるペルーの遺跡・マチュピチュへ行ったときの思い出について「朝8時にマチュピチュに着いたんですけど、ちょうど太陽が上がって来る時間で、マチュピチュの町に太陽の光が当たって、輝いて見えました。そんなペルーの素晴らしさを皆さんにも伝えたい」と語ると、エリックの故郷であるペルーの風景が浮かんでくるような『コンドルは飛んで行く』を熱唱。
中盤は英語詞で、所属事務所の大先輩であるKANのカバー曲で『奇跡を望むなら』などを歌いあげた。そんな中、突然、エリックが「パンチパーマにしたんですよ」と、ヅラをかぶってステージに登場。客席の笑いを誘うボケに、宗彦がすかさず「それリーゼントだよね!」とツッコミを入れ、コンビネーション抜群のトークで会場を沸かせた。
その後、ライブではお馴染みという、アメリカや南米では知らない人がいないヒットメーカーで、エリックも敬愛するジャン・マルコ作の『Canta Corazon』 をはじめ、アルマカミニイトとファンの出会いのきっかけを作ったデビュー曲『茜』などを立て続けに披露。ラストはリリース前からライブで育てた『雨粒パール』で締めくくった。
アンコールは『風になりたい』と、『青にのせて』の二曲。エリックは「今、自分たちがここにいるのは、いろんなことを一個ずつやってきたから。応援してくれた皆さんがいたから」と語り、『青にのせて』の「ありがとう」という歌詞に思いを込め、ツアーファイナルを歌い切った。
■アルマカミニイト■
アルマカミニイトはペルー生まれでスペイン語が母国語であるエリックと、日本舞踊という純和風の伝統芸能をたしなむ宗彦の国境を越えた個性が混ざり合うユニット。昨年12月にリリースされた『ALMA COVERS』は、二つの文化をミクスチャーした個性を持つ彼らならではの作品となっている。また、同アルバムは日本の名だたる楽曲をスペイン語や英語で歌った一風変わったカバー作品だ。