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2013/02/01 12:51
カルト的人気映画『シベリア超特急』の新作制作決定! ヒロインオーディション開催
映画評論家の水野晴郎が監督・原作・脚本・主演を務め、今も多くのファンに愛され続ける映画『シベリア超特急』の新作制作が決定し、一般公募でヒロイン&出演者オーディションが行われることが、1日発売のオーディション情報誌『月刊デ☆ビュー』3月号で明らかになった。同誌には新作映画『シベリア超特急 危機一髪 えぴそーど1』の応募要項および、水野の側に番頭として28年付き添い、今回の映画の発起人となる西田和明と、『シベリア超特急5』で歌舞伎役者の片岡愛之助の対談が掲載されている。
コアな映画ファンやサブカルマニアの間でカルト的人気を誇るシリーズ映画『シベリア超特急』(以下『シベ超』)の新作が制作される。映画評論家の水野晴郎が監督・原作・脚本・主演を務めた『シベ超』は、水野がこよなく愛する名作映画へのオマージュにあふれた密室サスペンス映画。制作されたシリーズ5作には日本映画史に名を刻むそうそうたるキャストやスタッフが参加している。
しかし『シベ超』が愛されたのは、そうした権威めいた理由からではない。水野の棒読みセリフをはじめとする全編にわたるツッコミどころに、まず反応したのはB級映画マニアだった。なかでもみうらじゅんが「シベ超、スゴい」と熱いラブコールを贈ったことから認知が拡大。著名人の中にもシベ超ファンを公言する人は多い。だが、単にユルく笑えるだけではここまで熱狂的には支持される作品にはなり得ない。ファンの心を本当につかんだのは水野のおおらかなキャラクターと、『シベ超』から止めどなく溢れ出る映画に対する無償の愛だ。
「映画はスターを育てる」というのも水野氏の信条で、08年には長年の夢だった「水野晴郎映画塾」を設立。しかし、開講の矢先に惜しまれながら逝去。それから5年、水野を公私ともに支え、『シベ超』シリーズにも佐伯大尉役でレギュラー出演した西田和昭が発起人となり、ついに新作の企画が発足。主演は『シベ超5』で映画デビューを飾った歌舞伎役者・片岡愛之助がキャスティングされ、ヒロインほか出演者を新人オーディションで抜擢することが決定した。
この制作発表と募集開始にあたって、西田和昭と片岡愛之助の対談が実現。片岡は「器の大きい方でしたね。現場でも演出されるというより、僕はずっとあやされてたという感じでした。現場に入ると、まず『今日もよく来たねえ』って褒めてくれるんですよ(笑)」と水野との思い出を語り、西田は「新作でも『シベ超』から新しいスターを出したいんだよ。『シベ超』ってスターを生み出してきた映画なの」とオーディションに意欲的だ。
映画『シベリア超特急』新作ヒロイン&出演者オーディションの応募要項および、西田和昭、片岡愛之助対談インタビューの全文は、2月1日発売の月刊デ☆ビュー3月号(オリコン・エンタテインメント刊)に掲載中。