地方アイドルの頂点を決めるイベント「ご当地アイドルNo.1決定戦!!『U.M.U AWARD 2012』」が26日、原宿クエストホールで開催され、北海道のご当地アイドル「フルーティー（※最後にハートマークが付く）」が、昨年のリベンジを果し優勝の栄冠を手にした。フルーティーには優勝特典としてサンリオから「ご当地キティになれる権」も与えられた。

　『U.M.U AWARD 2012』とは「U(アンダー)M(メジャー)U(ユニットアイドル)」、つまり、全国に多数存在するメジャー直前の地方アイドルを発掘する目的で開催されるイベント。これまで新潟の「Negicco」や広島の「まなみのりさ」がこのイベントを通じて広く知られることとなった。

　ファイナルのこの日、書類審査を突破し、着うたバトル、ニコ動・YouTube等での動画審査を勝ち抜いた地方アイドル、フルーティー(北海道)、SCK GIRLS(宮城)、湯けむり☆美少女(群馬)、水戸ご当地アイドル(仮)(茨城)、T!P(栃木県)、川崎純情小町☆(神奈川)、H＆A.(静岡)、オトメ☆コーポレーション(長野)、HBR LOVE(広島)、山口活性学園(山口)、乙女の純情(福岡)の11組が集結。熱いパフォーマンスを競い合った。

　審査の結果、優勝の栄冠に輝いたのは、北海道初のアイドル・フルーティー。2年連続出場の彼女たちは、昨年のリベンジを期して大会に臨んだだけに喜びもひとしお。メンバー全員が号泣する中、リーダーのゆかは「去年は悔しい思いしかできなくて、今年は絶対にみんなで獲りに行くぞ！ってここまで来ました。ギリギリまで緊張していたので、名前を呼ばれると思ってなくて腰が抜けちゃって（笑）。年末から新メンバーが入って9人になるということで、1期生8人での最後のステージなので想いを込めて歌いました。そんななかで、皆さんに応援していただいて優勝できたのはすごく嬉しいです」と挨拶した。

　北海道からはフルーティーのファンも多数駆けつけており、「地元色・地元愛」に加え「ファンの皆さんと一体化していた」ということも審査員に高く評価されての優勝。ピンクの大優勝旗が前回覇者のまなみのりさから引き継がれると、昨年戦い友情を深めた両者は涙を浮かべて抱き合った。。

　今回は「プロモーションビデオ撮影権」「楽曲配信プロデュース権」「ヤフージャパンサイトに登場できる権」「スペシャルトレカ作成権」など多彩な優勝特典が用意された。なかでも今回の目玉はサンリオの「ご当地キティになれる権」。サンリオのデザイナー山口裕子氏から「ご当地キティの始まりは、北海道のラベンダーキティでした。ご当地アイドル（とのコラボ）の始まりも北海道です」と祝福の言葉が送られた。

　「今後」の希望について「まなみのりささんが海外に行ったっていうので、海外に行きたい」とリーダーが口火を切ると「ハワイに行きたーい」「メジャーデビューもしたい」と大騒ぎに。山口氏から「サンリオピューロランドに来て、キティちゃんとユニットを組んで、10名のユニットでピューロランドで歌って踊ってほしい」と提案されると、「自分たちの曲をキティちゃんが踊ってくれるのを想像したら、すごい！かわいい！」と大喜びだった。

　「ご当地アイドルNo.1決定戦!!『U.M.U AWARD 2012』」のレポート記事が2月1日発売の月刊デ☆ビュー3月号に掲載される。