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2015/04/20 16:57

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*pnish*3年半ぶりの本公演開幕! 佐野大樹「2.5次元を超えて、2.75次元くらいになった」

*pnish* vol.14 舞台版『魔王 JUVENILE REMIX』がAiiA 2.5 Theater Tokyoにて開幕。(C)De-View
*pnish* vol.14 舞台版『魔王 JUVENILE REMIX』がAiiA 2.5 Theater Tokyoにて開幕。(C)De-View

 佐野大樹、森山栄治、鷲尾昇、土屋裕一の4人からなる演劇ユニット*pnish*が3年半ぶり放つ本公演、舞台版『魔王 JUVENILE REMIX』が、18日よりAiiA 2.5 Theater Tokyoにて開幕。初日公演直前に公開ゲネプロが行われた。

 本作は、伊坂幸太郎の小説『魔王』と『グラスホッパー』をもとに、マンガ家・大須賀めぐみにより設定・キャラクターなど、巧みに掛け合わせたコミカライズ版『魔王 JUVENILE REMIX』をベースとした作品。

 カリスマ的人気を誇る犬養が率いる謎の自警団「グラスホッパー」。その集会で安藤は謎の死を遂げる。「兄の死の真相とは?」「兄の敵とは一体誰なのか…」安藤の弟:潤也は、兄の死の真相を探るため、そして復讐のため、自身の特殊能力を武器に殺し屋を味方につけ、兄への想いを胸に立ちあがる……。

 脚本・演出を担当するのは、椎名桔平主演『教授』をはじめ、演劇・ミュージカル・コンサートなどで幅広く活躍する鈴木勝秀。初日公演を前に「伊坂氏の小説をリミックスした大須賀氏の漫画を、さらにリミックスすることによってできた舞台版ストーリーと新たに生み出されたキャラクター。そこにリアリティを与えた、俳優という生身の人間によるドラマ。そして、そのドラマに荘厳さ、重厚感を与える、シューベルトの『魔王』を元にしたオリジナル音楽、陰翳を重視した照明、モノトーンを強く意識した衣裳、舞台美術。この作品は、何よりも原作の『精神』、『魂』、『普遍性』を表現しようと試みた、新たな2.5次元への取り組みである」と舞台版への想いを語った。

 荒廃した世界をイメージさせる舞台美術や、オープニングで流れるシューベルトの『魔王』を元にしたロック調の音楽、漫画の登場人物をベテランと若手が入り混じった実力派俳優たちが息を吹き込み熱演し、あっと言う間に『魔王 JUVENILE REMIX』の世界へと引き込まれる。「グラスホッパー」の集会のシーンでは、客席を群集に見立て、観客に携帯電話のフラッシュを掲げさせる演出や、安藤(兄)が生きていた過去と弟・潤也が生きる現在の時間軸が交差する場面で不気味なノイズ音が流れたり、舞台ならではの仕掛けが用意されている。また、シリアスな場面がある一方で、潤也と殺し屋の蝉とその上司の岩西の3人のシーンでは思わず笑ってしまうコミカルなシーンも散りばめられ、エンターテインメント性も十分にある。

 *pnish*のリーダーであり、殺し屋・蝉を演じる佐野大輝は「原作:伊坂幸太郎 漫画:大須賀めぐみ『魔王 JUVENILE REMIX』。この作品に演出 鈴木勝秀さんと共に色々と足掻きなから戦いながら作って来ました。とてもエンタメであり、役者の熱量、想いが舞台上でぶつかっています。2.5次元を超えて、2.75次元くらいになったと僕は感じております(笑)」と自信をのぞかせた。

 主人公・安藤潤也を演じるD-BOYSの池岡亮介は「AiiA 2.5 Theater Tokyoという大きい劇場、且つ*pnish*さんの本公演に主演として出させて頂くこと、非常に光栄です!気合いを入れて安藤潤也を演じます!! 作品は今の時代に通ずるところもあるのでそこをしっかり伝えられたらと思います!」とコメント。また、「グラスホッパー」の最高幹部・辰美役のラサール石井は「今回は、通常の漫画やアニメ原作の舞台とは一線を画す、スズカツワールド(スズカツ=脚本・演出:鈴木勝秀)なスタイリッシュな演劇に仕上がっております!最初は戸惑うお客様もおられるかとは思いますが、演出効果、役者の熱量・演技力で気付けばのめり込んでいるかと思いますよ!お楽しみ下さい」とアピールした。

 *pnish* vol.14 舞台版『魔王 JUVENILE REMIX』は、東京公演がAiiA 2.5 Theater Tokyoにて4月26日(日)まで、神戸公演が新神戸オリエンタル劇場にて5月1日(金)、2日(土)に上演。

関連写真

  • *pnish* vol.14 舞台版『魔王 JUVENILE REMIX』がAiiA 2.5 Theater Tokyoにて開幕。(C)De-View

  • 主人公・安東潤也を演じた池岡亮介(D-BOYS)。(C)De-View

  • 兄の死後、弟の潤也は特殊な能力に目覚める。(C)De-View

  • 兄の死の真相を探るべく、潤也は自身の特殊能力を武器に勢力を集める。(C)De-View

  • 潤也と殺し屋の蝉、岩西の3人のシーンは思わず笑ってしまうコミカルな芝居が随所に散りばめられている。(C)De-View

  

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