【デビューOBOGセミナー】山口まゆ トークショー

現在公開中の映画『下忍 赤い影』では、初の時代劇に挑戦。「初めての経験だったので、最初は自分の中でぜんぜん想像がつかなくて。衣裳合わせのとき、お着物を着たり、髪の毛を結わいたり、メイクをしたりする中で、“時代劇に参加できるんだ”という実感がだんだんと湧いてきました。現場に入っても私服から着物になると、気が引き締まって役にスッと入れる感じがしましたし、とてもいい経験をさせていただきました」とコメント。
薩摩藩の姫・静というキャラクターについては、「監督と作品のことを共有する中で、『強い女性であってほしい』という要望があったので、そこに関してはブレずに演じていきたいなと思いました。でも、台本を読んでいるときに、外の世界を知らずに生きてきた静の子どもっぽさが垣間見れる部分があったので、強い部分と可愛らしい部分とのギャップを表現できたら、より人間らしく魅力的なキャラクターになるのかなと思って、監督とも話をして、静のキャラクターを作っていきました」と、現場で監督との話し合いを重ねながら、役を深めていったという。

そして、今後の女優としての目標については「私は将来のことや目標を持つというのが苦手で。マネージャーさんにもよく『目標を決めたほうが良い』と言われるのですが、掲げた目標に対して、今自分が置かれている状況とのギャップをすごく感じてしまい、“私、何もできてないじゃん”って、苦しくなってしまうんです。もちろん、目標を決めることも大事だと思いますし、それがモチベーションになることもあると思いますが、私の場合は、目の前にある1つひとつ、小さな目標に対して頑張りつつ、楽しむというやり方があっているのかなと、最近気付きました。 “今回の現場ではこういうことにチャレンジしてみよう”、“今日はコレを頑張ろう”とか、毎回小さな目標を決めて1つずつクリアしていって、今の現状を自分なりに満足させるっていうことも大切なのかなと。なので、目標を決めてそれをやっている方ってすごくカッコイイなと思いますし、尊敬します」と語った。

また、トークショーに参加してくれたユーザーに向けて、「私もまだまだ未熟で、みなさんとそんなに変わらないと思っているので、言えることなんて少ないのですが……。みなさん、やりたいことに対してまっすぐ突き進んでいる最中だと思いますが、その根本にあるものって、“好き”や“やりたい”という気持ちだと思います。その中で、勉強だったり、アルバイトだったり、いろいろなことをやっていると思うのですが、一番の根本にあるその想いだけは絶対に忘れないでほしいなと思います」とメッセージを送る。
そして、「私もアルバイトをしていた時期がありました。アルバイトをしている中で、お芝居をやりたいのに、なんで私は今まったく違うことをやっているんだろうと、苦しい思いをしたことはありましたが、“これも経験だ”と振りきって、いつかこの経験が役者として活きる日がくるかもしれないって思ったし、私はやっぱり芝居がやりたいんだ！という思いが改めて強くなりました。その頃に、ちょうど『ストロベリーナイト・サーガ』の話をいただいたんです」と赤裸々に明かし、「その時に、改めて自分が好きなこと、やりたいことへの想いというのは強いなって思いました。“何がなんでも芝居がやりたい”という気持ちに改めて気付かされたし、そういう自分の根本にある“やりたい”、“これが好きだ”という気持ちを忘れずに、一緒に頑張っていけたらなと思います」と呼びかけた。

トークショーの終盤には、ユーザーからの質問に答える『質疑応答』コーナーも。「自分磨きのためにやっていることは？」という質問には、「マネージャーさんから一番言われることが、体型のことなので、食事に気を遣ったり、ストレッチや筋トレやったりして心がけています。今、ハマっているのが、Youtubeで好きな筋トレ動画があって、それを観ながら腹筋をやることがルーティンになっています」と意外な一面を明かす。
　ちょうどまゆちゃんと同い年だというユーザーは、「考えすぎてしまうことがあるんですが、そういう時はどうしていますか？」と質問。それに対しては、「私もけっこう考えてしまうタイプなんですが、考えすぎて苦しくなったときは、ノートにそのときの思いをバーッと殴り書きしていています。そうすると、気持ちが落ち着いたり、書くことによって満足したりするんです」と語っていた。

最後には、参加してくれたユーザーのみんなと一緒に記念撮影。『デビュー』凱旋イベントを終えたまゆちゃんは、「自分がこういう立場でユーザーのみなさんと接するというのがすごく新鮮でしたし、嬉しかったです」と感想を語り、「事務所に入っていようが入っていまいが、考えていることや悩んでいることって、みんな一緒だと思います。なので、今日私がお話ししたことが、1つの考えとして捉えてもらえたら。私自身も“もっと頑張らなきゃな”って、みなさんから刺激をいただきました。もっと大人になって、女優としても成長して、またこういうようなセミナーやイベントに呼んでいただけるよう、これからも頑張っていきたいなと思います！」と決意を新たにした。