世界最大級のアイドルの祭典『TOKYO IDOL FESTIVAL2018』の第3日目（5日）において、注目の2組「大阪☆春夏秋冬」と「フィロソフィーのダンス」によるスペシャルコラボライブが実現。陽が傾きかけた野外ステージ“SMILE GARDEN”で、MAINA（大阪☆春夏秋冬）と日向ハル（フィロソフィーのダンス）という二人の歌姫の歌声がファンを酔わせた。

　初っ端から、青空まで突き抜けていくような上昇感が気持ちいいファンキーな『ダンス・ファウンダー』（フィロソフィーのダンス）にノッて、両グループを合わせた6＋4＝10人がステージで躍動。「スマイルガーデン！　おっどれーっ！」の叫びに呼応してファンも大きく揺れ動く。歌い終えると10人が横並びになり「全員合わせて、“大阪のダンス”です」と自己紹介。

　MAINAは「1曲目から最高の盛り上がりでしたね！」と手ごたえを感じつつ、「今回コラボさせていただいているんですけど、フィロソフィーのダンスさんとは元々全く絡みがなくて…しゅかしゅんのことどういう印象でした？」と質問。ハルが「正直、めっちゃ怖かった（笑）」と返すと、「え〜ッ　めっちゃ言われるんですよ」「そやねんな〜」と納得の一同。しかし「今はめっちゃ大好き」と、リハの段階から和気あいあい、楽しくコラボを作り上げてきたようだ。

　「カタヤブリな浪花のロックンガール」を標榜し、ソウルフルなロック／ファンクを聴かせる大阪☆春夏秋冬と、「FUNKY BUT CHIC」をテーマにR&B、ファンク／ソウルを楽曲のベースにしているフィロソフィーのダンス。互いに通底するグルーヴを感じていた両者が、TIFでコラボするのは必然だったのかもしれない。

　2曲目は「私たちらしく賑やかに」と大阪☆春夏秋冬の『New Me』をフィロソフィーのダンスがカバー。低く太いビートが響く楽曲を、オリジナルの振り付けを交えてパフォーマンスした。これにはしゅかしゅんも「さいっこーに面白かった！　ムーンウォークのとこ？　できませ〜ん」「めっちゃ可愛かった」と賛辞を贈った。

　続いては、両グループ混成の6人で「この日限りのスペシャルユニット」を結成し、フィロソフィーのダンスの『ジャスト・メモリーズ』を歌唱。しっとりしたR&Bナンバーを、MAINAとハルの本格派のデュオで聴かせ、スタンドマイクのコーラスがキラキラと輝かせる。MAINAは「この曲を聴いてフィロソフィーのダンスさんを好きになったんですよ。だからこんなに早くTIFでハルちゃんと歌うことが出来て嬉しい」と感激。お互いを認めあった二人は、ステージ上で抱擁を交わした。

　今度は、大阪☆春夏秋冬がフィロソフィーのダンスの『アイドル・フィロソフィー』をカバー。チョッパーベースが跳ねるファンキーチューンをしゅかしゅんらしいパワフルなボーカルワークで歌い上げ、両グループのファンもクラップとコールアンドレスポンスで一体となり熱唱に応える。その勢いのまま最後の曲『C’mon!』（大阪☆春夏秋冬）に突入。“大阪のダンス”10人でジャンプを繰り返し熱いステージを締めくくった。

　初競演にして最高の相性を見せ、今年のTIF屈指のコラボステージを創り上げた“大阪のダンス”。本人たちも熱望する2マンライブの実現もそう遠い話ではないだろう。