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2018/04/23 22:05
中学生新メンバー2名加入に衝撃走る アップアップガールズ(2)初単独ライブはサプライズ満載
アイドルグループのアップアップガールズ(2)(読み:かっこにき)が21日、東京・新宿BLAZEで初の単独ライブ『アップアップガールズ(2) 1st LIVE #アプガ2サプライズ』を開催した。公演タイトル通り、様々なサプライズでファンを喜ばせたが、ライブの最後、メンバーも知らされていなかった2名の新メンバー加入が、この日最大のサプライズとなった。
アプガ(2)はアップアップガールズ(仮)の妹分としてオーディションで選抜された、高萩千夏(20歳)、吉川茉優(19歳)、鍛治島彩(18歳)、橋村理子(18歳)、中沖凜(17歳)の5人組アイドルグループ。(仮)のオープニングアクトで立った思い入れの深い新宿BLAZEでの初単独ライブということで、ファンもメンバーも最初から熱量がハンパない。スマホでライブ撮り放題に加え、5月1日発売予定の両A面3ndシングル「っていう初恋のお約束/ハッピース LOVE」を会場限定超先行発売など、ファンには嬉しいサプライズを用意。
そしてサプライズの目玉は「9曲の新曲披露」。「単独が決まるまで、私たちオリジナルが6曲だったんですよ! それを約3ヵ月で上回るというねっ!」(吉川)「このライブ、(2)の曲だけなんです!」(鍛治島)と、(仮)の曲を借りず、自分たちの曲のみで単独ライブができるまでに急成長したことを充実の表情で報告した。そして、「そんな私たちにとって一番のサプライズは、ここに集まってくれた満員のお客さんでーす!」(吉川)と全員で感謝を表した。
初披露の新曲『初恋Ding Dong』は(仮)の古川小夏振り付けの可愛らしいナンバー。(仮)の戦闘的でアグレッシブな楽曲に対して、王道アイドルでキュートな楽曲に伸び伸びしたパフォーマンスが(2)の特徴。そんな個性も単独ライブでより際立って見えた。また今回は高萩が3曲の振り付けを担当。「ボケっとすんな」という意味のロックな「ワッチャウッ!!」では、ヘドバンも取り入れ「いかにみんなとライブで楽しめるか」に注力。「かじぃ(鍛治島)に“ちょっとヘンな動きしてみて”とかいって、その動きを元にしたり(笑)」と、メンバーの意見を支えに作り上げたことを明かした。
後半戦では、チアリーディング風の新衣装に着替えてメンバーが登場。謎めいた楽曲「ラッタンプイコ」、ボンボンを手にはつらつとしたダンスが弾ける「Go For Gorls!」、そして鍛治島の「鼻リコーダー」がハイライトで炸裂するキラーチューン「二の足Dancing」まで一気に披露。「これからも一つ一つの活動を大切に楽しんでいきたい」とあいさつし、最後に新曲の「スクールポーカーライフ」で本編を締めた。
直後に発動したアンコールでは、ファン自作のピース型のペンライトが会場を白く埋め尽くす。切なく疾走するアイドル曲「っていう初恋のお約束」をパフォーマンスした5人は、嬉しいサプライズにテンションアップ。「会場が一体感に溢れてる」(高萩)と感激するメンバーが最後の感想を言おうとしたとき、後方のスクリーンに(仮)の森咲樹が映し出され最後のサプライズを告げる。
スクリーンに浮かんだのは「オーディション最終報告」の一文。5人が選出されたアプガ(2)オーディションは、4人が「途中経過」として発表され、最後に中沖が追加メンバーで加入したことで完結したものと思われていたが、メンバーも知らないところでまだ継続していたというのだ。最終選考に残っていた“研修生”の2人は並行して1年間厳しいレッスンを積んでおり、この日のステージに「オーディション合格者」として登場した。
追加メンバーの一人、中川千尋は静岡県出身の13歳、中学2年生。特技は極真空手で、得意の英会話で堂々と自己紹介。「(2)のメンバーに負けないように全力でやっていきまーす!」と力強く宣言。もう一人の佐々木ほのかは、福岡県出身の12歳、中学1年生。特技は空手とダンスで、空手は全空連の黒帯だという。「夢は世界一のトップアイドルなので、まずはじめに(2)メンバーさんのトップになりたいと思っています」と宣戦布告し、ステージで空手の正拳突きを気合とともに見せつけた。
さらに7月7日に、アプガ(仮)、アプガ(2)、アプガ(プロレス)による合同イベントの開催、新体制の初お披露目、8月7日に新体制最初のシングルリリース決定という嬉しいサプライズも発表されたが、その前の追加メンバー発表の衝撃が大きすぎる5人は、心ここにあらず。涙が止まらない中沖に、呼吸が乱れ何度も深呼吸する鍛治島、気持ちをしっかり保とうと笑顔を見せ「びっくりしすぎて、落ち着いてます」と気丈にふるまう橋村…。
リーダーの高萩は「正直、1年間5人でやってきたのでホントはちょっと戸惑ってます。戸惑ってるんですけど、でも新しい2人が入ることによってアプガ(2)に、新しいチャンスだったり可能性が増えるなって思ってて。この2人と、今までアプガ(2)が楽しんでやってきたことを、一緒に楽しんでいきたいと思うし。新しい仲間と新しいアプガ(2)をみんなにも好きになってもらえるように、私たち自身がグループでの活動を楽しもうって思います。みなさんも最初はびっくりだと思うんですけど、プラスになることは絶対いっぱいあるから、7人になったアプガ(2)の応援もよろしくお願いします」と、声を詰まらせながらも、しっかり前を向いて、2人を温かく受け入れる気持ちを表現した。
早くも新メンバーの2人に大きな声援を贈るファンを見た中沖が「…やっぱり不安とかたくさんあるし、最年少キャラじゃなくなったら…どういうキャラでいこうとかすごい悩んで…」と涙声で素直すぎる気持ちを打ち明けると、「そこ〜?」と、その微笑ましさに会場には笑いが起き、動揺と緊張がほぐれる。メンバーは「あの二人、りんりんよりしっかりしてそうだから大丈夫」「実質、最年少だよ」とフォローなのかわからない言葉で慰める。「すぐ嫉妬しちゃうから…ホントに、推し変とかマジでないからー!!」と思いのたけを叫び、少しばかり衝撃を受け止められたようだった。
アンコール2曲目を「幻になりたい」で締めた5人だが、予想外のダブルアンコールで三たび登場。戸惑いを振り切るかのように全霊を込めた「二の足Dancing」はこの日最高の盛り上がりを見せた。最後に新メンバー2人を呼び込み、7人の(2)として改めて挨拶し「この7人でたくさん楽しいことをしていきますので、たくさん大きな夢をつかんでいきましょうね!」(高萩)とファンに呼びかけた。最後には鍛治島を先頭に(2)の笑顔のトレインで退場。新曲リリースイベントから、7人でのお披露目に向けて、すでに上を向く7人の姿がそこにあった。