アイドルグループ「アップアップガールズ(仮)」が25日、AKIBAカルチャーズ劇場にて『アップアップガールズ(仮) 定期公演119回〜アップアップガールズ(２)途中報告会〜』を開催。昨年11月の発表から、募集、オーディションを行なってきた「（２）（かっこにき）メンバー」の最終合格者4名を満場のファンにお披露目した。

　オーディション情報サイト「デビュー」と公式サイトで募集を行い、全国から約750人の応募が集まった「（２）オーディション」。この日の定期公演3公演目は「途中報告会」と題していたが、実際は最終合格者4名をサプライズで発表することとなった。

　ステージ後方のモニターには、(仮)メンバーの森咲樹が、合格者一人ずつに結果を知らせるVTRが流れる。発表された1人目は、高萩千夏（たかはぎ・ちなつ）。1997年7月4日生まれ、福島県出身。19歳。身長156cm。森からの発表を待つ間、「怒られると思って緊張していた」という彼女。ステージに上がると「緊張で胃袋が飛び出そうなんですけど、でも本当に、ここに立つ事を想像して頑張ってきたので、それを実現できてすごく幸せです！　ありがとうございます。これからは涙を流しながらしごかれていくんだなって思うんですけど、ここまで来たからには腹をくくって、皆さんに千夏スマイルを届けて頑張っていこうと思うので、温かい目で応援お願いします」と挨拶。特技として「ゴハンを食べることが大好きなので『食べてるときの幸せな笑顔』を届けます」と、実家の「高萩米」で作ったおにぎりを美味しそうにほおばった。

　2人目に発表されたのは橋村理子（はしむら・りこ）。2000年1月31日生まれ、東京都出身。17歳。身長156cm。橋村は「今日、皆さんの前でこのステージに立つことが出来て、この光景を見るためにオーディションが始まってからずっと頑張ってきたので、嬉しい気持ちでいっぱいです。私は（仮）のメンバーさんと、（２）のメンバーのなかでも年下のほうなので、皆さんにたくさん甘えてしまうこともあると思うんですけど、自分の力でどんどん上に上り詰めていけるように頑張るので、どうぞ応援よろしくお願いします」と挨拶。特技として、フラフープを回しながらアプガの代表曲『アッパーカット！』を歌唱。マイクを持ったままだったため、フラフープは止まってしまったが、歌を最後まで歌いきるガッツを見せた。

　3人目は鍛治島彩（かじしま・あや）。1999年7月21日生まれ、千葉県出身。17歳。森の発表を聞いた瞬間「ほんとですか？　私ですよね？」と何度も確認するぐらいビックリして号泣。ステージ上でもテンパッた感じだったが「いろいろ考えてきたんですけど…ビックリした人たくさんいると思います、私がここにいること。でも一番びっくりしているのは私でございます」とまず笑わせる。「家族もみんな落選ムードで、家に帰ったら“しょうがないよ、頑張ったよ、素人なりに”と言われてて。私はまだ終わってない！と思っていたんですけど…」と、オーディションで合格の自信はなかったようだ。

　しかし独特の感性を持っていて“彼女が話し出すと笑いが起きる”というのは、歌やダンスの現時点での実力以上に彼女の大きな武器となったようだ。「私は今回受かった方の中で、ぜんぜん実力もまだ“おとろってる”ほうなので…（笑いが起きる）…“おとろって”おります！（MC「直さないのね（笑）」）。もっともっと“追いつけ追いつけ”で（MC「追いついちゃうな！」）、まだまだ私に足りないところはたくさんありますので、目指すところを上に持っていけるように、『まずはまずは精神』で頑張っていきます」と、短い間に印象的なフレーズを連発。MCの鈴木啓太(上々軍団)も「ボクはキミと漫才がやりたい！」と賛辞を贈り、森は「この一生懸命なところが応援したくなるんです〜！」と“親心モード”で目を細めた。最後には特技として「鼻リコーダー」で『チョッパーチョッパー』を演奏。（２）の飛び道具として今後の鍵を握りそうだ。

　最後に発表された4人目は、この定期公演の当日・25日に会場控え室で合格発表を聞いた、吉川茉優（よしかわ・まゆ）。1998年5月28日生まれ、秋田県出身。18歳。身長168cm「今日合格だと知って、ここに立った今、合格したんだなって実感しています。今までこのオーディションの中で本当にたくさんの人に応援していただきました。皆さんの期待に応えられるように、精一杯頑張っていきます」と挨拶。特技として早口言葉を披露するが、「定期公演の2公演目でお姉さん方があまりできていなかったので…私がちょっと挽回したいと思います」と早くも先輩たちにダメだし。早口言葉「かえるぴょこぴょこ」を完璧に言い切った吉川に、（仮）メンバーも「すいません、ありがとうございます！」と頭を下げるしかなかった。

　4人の合格者は「ここからがスタートだと思います、さらに上を向いてアップアップしていきます」（吉川）「皆さんに恩返しをします！　そしてもっともっとこのグループを盛りあげられるように精一杯頑張りますので、皆さんついてきて下さい」（鍛治島）「誰にも負けないぐらいキラキラしたアイドルになれるように、アプガさんと2期を盛り上げられるように頑張っていきます」（橋村）「先輩の皆さん、絶対に負けません！　食べることに関しては森さんに負けたくありません」（高萩）と意気込みを叫ぶ。

　事務所社長からは「今、妹分として（２）がやっておりますが、いずれ（仮）の皆が（２）のメンバーになるかもしれないし、（２）のメンバーが（仮）になっちゃう可能性もある、そんなアイドル戦国時代でもあります」とメッセージが告げられ、互いに切磋琢磨し、新しい展開を迎えるであろうアプガに、ファンも期待を込めて惜しみない拍手を贈った。

　今後（２）はSHOWROOMの個人配信とツイッターを開始。4月8日（土）に行なわれる定期公演（AKIBAカルチャーズ劇場）へのゲスト出演も決まった。4月からのツアーのどこかに出演する可能性もあり、彼女たちの姿をライブで観られる機会も近そうだ。