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2018/03/02 22:43

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猪野広樹ら新キャスト加入でさらにパワーアップ、IH2日目を描く“ペダステ”最新作が幕開け

(左より)百瀬朔、猪野広樹、醍醐虎汰朗、河原田巧也、飯山裕太(C)Deview
(左より)百瀬朔、猪野広樹、醍醐虎汰朗、河原田巧也、飯山裕太(C)Deview

 人気舞台の最新作、舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇〜箱根学園王者復格(ザ・キングダム)〜が、2日より東京芸術劇場にて開幕。初日公演に先駆けて、前日の1日に公開ゲネプロが行われ、小野田坂道役の醍醐虎汰朗をはじめ、キャスト陣が囲み取材に出席した。

  累計発行部数1,700万部を突破し、様々なメディアミックスで盛り上がりをみせている、人気自転車ロードレース漫画「弱虫ペダル」(渡辺航/秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)を原作とした演劇作品・舞台『弱虫ペダル』(通称:ペダステ)。気鋭の演出家・西田シャトナー氏の類まれなる演出技法と実力派俳優陣の熱演が話題となり、2012年から上演されて以降、根強い人気を保っている。
 
 本作では、2年生になった総北高校の小野田坂道ら、新世代によるインターハイ2日目を描く。インターハイ1日目、すべてのゼッケンを獲得し、王者復格を狙う箱根学園。一方、敗れた総北は挑戦者として闘うことを決意し、インターハイ2日目へと臨む。スタート早々に、主将・手嶋純太(鯨井康介)の作戦で箱学を引き離した総北だったが、鏑木一差(原嶋元久)が疲労のため後方へ沈んでしまい、青八木一(八島諒)が決死の覚悟で救出へと向かう。

 そして、単独で先頭を目指す小野田を、箱学の新開悠人(飯山裕太)が強襲。一方、京都伏見は、小野田たちを抜いて、先頭の箱学に追いつき、箱学の主将・泉田塔一郎(河原田巧也)に、底知れぬ実力の京都伏見の1年・岸神小鞠(天羽尚吾)が食らいつく……。白熱のレース展開はもちろん、思わず笑ってしまうようなコミカルな演出もあり、さらには彼らが抱える葛藤や背景などの人間ドラマも描かれ、手に汗握るそれぞれの熱いレースをさらに彩る。

 ゲネプロ前の囲み取材には、小野田坂道役の醍醐のほか、今泉俊輔役の猪野広樹、鳴子章吉役の百瀬朔、泉田塔一郎役の河原田巧也、新開悠人役の飯山裕太が出席。座長を務める醍醐は「ハンドル一つで自転車に乗っている姿を再現しているんですが、今回の作品はいつにも増して漕ぐ量が多い」と明かし、「舞台『弱虫ペダル』ならではの熱量が、自然とより上がっているんじゃないかと思います」とコメント。

 本作より参加する猪野は「作品全体のスピード感がとても速く、役者個人個人の熱量も高い」と述べ、「個人的には、今泉の采配で勝負が決まるという葛藤や内面の部分を見てもらえたら」とアピール。チラシビジュアルを観た際「最初、僕は出ないんじゃないかなと思った(笑)」と話した百瀬は、「題名にもなっていますが、箱根学園中心の話としては、もちろん、総北は負けたところから始まるので、そこの葛藤であったり、いろんな目線から楽しめると思います」と語った。

 今作より猪野をはじめ、鏑木一差役の原嶋元久、黒田雪成役の伊藤澄也、真波山岳役の杉山真宏が新キャストとして加入。猪野は、ペダステのカンパニーについて「いろんな座組を経験してきましたが、全体としてチームワークが本当に高い。全員が能動的に動いているのが印象的だった」と感想を語り、「このチームワークがあるから、ここまで続けてこれたんだろうなと。みんなに救われながらここまできたので、これからはみんなを運びつつ運ばれつつのチームワークで本番に臨めたらと思います」と意気込んだ。

 醍醐は、総北の新キャスト猪野と原嶋について「二人とも優しい方というのが第一印象。初参加なのに、すぐに打ち解けてくれて、総北というチームとして、最初から機能していて、いいチームワークだなって感じました」と笑顔で語ると、猪野が「チームワークに関しては、さっき言ったら、別のやつちょうだい!」とおねだり。百瀬が「欲しがるな〜」と茶々を入れるなか、醍醐が突然「猪野くんは、カッコイイ!」と発言すると、飯山が「何か握らされてる?大丈夫!?(笑)」とすかさずツッコミを入れ、笑いを誘う。

 一方、箱学の主将・泉田を演じる河原田は、新キャストを迎えて「新しい箱根学園になって、(伊藤と杉山の)二人が僕のことを立たせてくれている」とコメント。続けて「うちには兼崎健太郎という先輩役者がいて、僕らは裏番長と呼んでいるんですが(笑)。兼ちゃんが『たーのやりたいようにやっていいんだよ』と。何かあったらフォローしてくれるという立ち位置に居てくれるからこそ、チームバランスがすごくいい。稽古序盤からまとまっている感じがあった」と振り返る。

 飯山も「初参加でも挑戦して新しいことを生み出そうとしてくれていて。そういう新しい風が入ってきて、また箱学の強さが増したなと思います」と胸を張る。さらに河原田は「(杉山)真宏に関しては、カッコつけ方をすごく知っている子。(伊藤)澄也は、チラシではこんなにカッコイイのに、実際は超イジられたい空気を出してくる。なので、新しい黒田像をお見せできると思います」と明かしていた。

 最後に、それぞれが作品に対しての想いを吐露。飯山は「現実の世界ではまだ寒かったり、これから春に向かっていきますが、ここの劇場に足を運んでいただければ、いつでも真夏のインターハイ、そして選手みんなが汗を流してやっている空間が味わえます!」と宣言。猪野は「(過去に出演してきた)先代の方々がいらっしゃるので、想いだけは受け継いて、新しいものを作っていけたら」と意欲を見せ、「ハンドルもグローブもすごく年季が入っていて、これまで使われたやつなんだなと実感しています。そういうものを毎公演忘れずにやっていきたいと思います」と身を引き締める。

 そして醍醐は「とても、とても熱い舞台に仕上がったんじゃないかなと思います」と自信たっぷりに語り、「今回は各キャラクターごとの決め技シーンもあるので、ぜひそれを観てほしいです。劇場でお待ちしています!」と呼びかけ、囲み取材を締めた。

 舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇〜箱根学園王者復格〜は、3月2日(金)〜11日(日)まで東京芸術劇場にて上演。その後、神戸公演が3月16日(金)〜18日(日)まで新神戸オリエンタル劇場にて上演される。なお、同公演のBlu-ray&DVDが7月18日に発売されることが決定。

(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル04製作委員会
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、トムス・エンタテインメント

関連写真

  • (左より)百瀬朔、猪野広樹、醍醐虎汰朗、河原田巧也、飯山裕太(C)Deview

  • 舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇〜箱根学園王者復格〜ゲネプロより(C)Deview

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