アイドルグループ・SKE48の須田亜香里が25日、AKB48グループ初の自己啓発本『コンプレックス力〜なぜ、逆境から這い上がれたのか？〜』（産経新聞出版）の発売記念イベントを神保町・書泉グランデで開催した。

　昨年開催の「AKB48シングル選抜総選挙」で、一昨年の18位から自己最高位の「神7」を獲得し、見事選抜に返り咲いた須田。この本は、ネットの検索ワードに「かわいくない なぜ人気？」が最初に出てくるアイドルが、どうやってその逆境を跳ね返し、これほどまでに愛されているのかについて、須田の実践的思考法を自ら公開した一冊である。

　出版が決まったとき、「私の自己啓発本なんて、誰が読みたいんだろう…」と思ったという。しかし昔からそうした本を読むのが好きで「高校のとき、『モテる方法』みたいな本を買いました」という須田は、「見ていてときめくもの、響きあうものが見つかるのが自己啓発本。もしかしたら心と心が響きあう方と出会ったらいいな」と考え、執筆に臨んだ。

　本書の一番のお勧めは「目次」と言い切る須田。そのココロは？　「私自身、今の自分が何に悩んで、何を必要としているのかを、こういう本の目次を見て知るので、こだわって作らせていただきました。だから頭から読まなくても、今の自分に合ったページからいきなり開いてほしい」と呼びかけた。

　目次のなかでもオススメとして「見た目で判断すると“人生を損する”」を挙げる。「私も人や物をよく知ってみて良かったと思うことが多いので、自分でも心がけるようにしています」と語った。

　この本を「どんな人に読んでもらいたいか？」については「応援してくださっているファンの方には、これまで支えられてきたことへの感謝を詰め込んでいるので読んでいただきたいです。あとは、アイドルに興味がない方でも、新しい学校や職場で不安や悩みがある人に呼んでもらいたい」という。

　そして、新たにSKE48に加入した8期生にも「今のSKE48の環境には無い、運動部みたいな厳しさなど、先輩の背景を知って、自分も頑張ろうと思ったので、8期生の皆にも配りたいと思います」と語った。

　先日、第9回AKB48選抜総選挙(6月19日／沖縄・豊崎美らSUNビーチ）の開催が発表されたが、須田も立候補を表明。抱負を聞かれると「欲を言わなかったら7位以内、欲と本能と本音を詰め込むならば『1位』です！」とキッパリ。

　「もし1位になったら？」と公約を聞かれると「今思いついたことを言ってもいいですか？　SKE48は名古屋が拠点なので、名古屋の市民会館とか、地元の方が誰でも来られる場所で地道なライブをやって、親近感を持ってもらいたい。順位が上に行けば行くほどそばにいけるアイドルでありたい」と約束した。

　囲み取材の後は、ファンイベントとしてトークショー、サイン本お渡し会を実施。眼鏡に白衣姿で登場した須田は「コンプレックス力大学」の講義という形で、自著をテキストにトークを行なった。バタバタしながらも講義を終えた須田は「学校の先生ってスゴイ！授業中ポケーッとしたり居眠りしてた自分を恥じました。ごめんなさい」と感想を述べた。

　そしてファンに直接、総選挙への立候補を報告。「7位がまぐれだったと思っている人も多いし、次こそ本当の順位だと思われるので、意地を張って、1位を目指したい」と宣言した。