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2016/10/03 17:04

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ミュージカル『アニー』2017年公演のアニー役が決定

丸美屋食品ミュージカル『アニー』2017年のアニー役に選ばれた野村里桜さん(左)と会 百花さん(右)(C)Deview
丸美屋食品ミュージカル『アニー』2017年のアニー役に選ばれた野村里桜さん(左)と会 百花さん(右)(C)Deview

 ミュージカル『アニー』2017年公演の子役オーディション最終合格者発表が、2日に都内で行われ、主人公・アニー役には、千葉県出身の野村里桜さん(のむら・りお/9歳・小学4年生)と、東京都出身の会 百花さん(かい・ももか/11歳・小学5年生)が選ばれた。

 同作品は、1924年からアメリカで新聞連載がスタートした漫画「ザ・リトル・オーファン・アニー(小さい孤児アニー)」をもとに、1977年にブロードウェイのアルヴィン劇場(現ニール・サイモン劇場)で誕生したミュージカル作品。日本公演は、1986年の初演以来、今年31年目を迎え、現在も上演され続けている国民的ミュージカル。

 32年目となる2017年公演は、今年まで16年間演出を担当したジョエル・ビショッフにかわり、新たに『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』などの演出で知られる山田和也が演出を担当。さらに、翻訳台本、振付・舞台美術・衣裳なども一新され、新演出版の『アニー』が始動する。

 書類審査で合格した420名の中から、9月24日、25日、10月1日、2日で行われた、歌・ダンス・演技の実技審査を勝ち残った50名が最終審査へと進み、アニー役と孤児役を演じる14名が決定。

 新演出家・山田氏からは「今年は水準の高いみなさんが応募してくださったということで、ここに残っているということに自信を持ってください。ほんの20分前まで、我々は喧々諤々やっていたんですけど、とても選ぶのが困難なオーディションでした。一人一人がとても魅力的なので、誰もいなくなってほしくないという感じです。でも、選ばないといけなくて、とても辛い思いで選ばせていただきました」と審査が難航したと明かす。

 さらに「選ばれた人たちが優れていて、ほかの子たちがそうではなかったということでは決してないです。選ばれたみんなも、選ばれなかったみんなも、とても素晴らしかったということは伝えておきたいと思います」とファイナリスト50名の子供たちに伝える。

 そして、合格者発表の瞬間。手を合わせ祈る子供たちとその様子を家族が後ろから見守る中、モリー役、ケイト役、テシー役、ペパー役、ジュライ役、ダフィ役の名前が呼ばれ、いよいよ最後にアニー役の発表。最初に発表された野村里桜さんは、名前が呼ばれた瞬間、感極まり大粒の涙を流す。もう一人のアニー役
・会 百花さんは、満面の笑顔で喜びを噛み締めていたが、全員での『トゥモロー』合唱の際には、合格の実感が湧いてきたのか、涙を流しながら熱唱していた。

 2014年にモリー役で出演し、今回2回目のオーディションでアニーに選ばれた野村さんは「前向きで自分らしい、私にしかできないアニーを演じたいです」と笑顔でコメント。野村さんの姉、野村愛梨さん(のむら・あいり/中学1年生)もダフィ役に選ばれ、2014年に続いて姉妹共演となる。「姉妹で家でもいっぱい練習したり、いろんなことを教えあって、頑張っていきたいです」と姉妹共演への意気込みを語った。

 そして、今回がオーディション初挑戦で、見事アニー役を射止めた会さんは「アニーの役は、とっても可愛くてみんなに愛される人だと思うので、それを精一杯、みんなに伝わるように頑張れたらいいなと思います」と笑顔で語り、「家族と教えてくれた先生に、(アニーに決まったことを)伝えたいです」とコメント。

 オーディションで印象に残ったことを聞かれると「芝居はアニーになりきってセリフを言うことが大事なので、アニーはこういうことを言うときは、どんな気持ちなんだろうということを考えて、アニーらしさを出して頑張りました」(野村)、「歌は審査員の人たちみんなに伝わるように頑張ったのと、ダンスは演技しないで表現するっていうのが難しかったところです」(会)とそれぞれ審査を振り返る。

 今回のオーディションでは、従来の審査とは異なり、ワークショップ形式の審査を実施したという。振付とステージングを担当する広崎うらんは「踊りや課題だけじゃなくて、いろんなことをこちらから提示して、それをみんなが受けてどうするかという形式で。勉強したことじゃなく、発想力とかみんなのイメージとか、自分から湧いてくるものというところで見させていただいたのが、今までと違うところです」と審査について言及。

 さらに「残った子たちみんな素晴らしかったし、厳しい選考だったんですが、その中で、今回のこの2人は、誰かに与えられたものじゃなくて、自分たちで考えてきたものがすごく出ていて良かった」とアニー役の二人を称賛。

 最後に野村が「面白い舞台にするので、見に来てください!」と元気いっぱいにアピールすると、会も「楽しくて笑顔があふれるようなアニーと舞台になると思うので、ぜひ見に来てください!」と笑顔で呼びかけた。

 また、同オーディションで、阪神タイガースの久慈照嘉内野守備走塁コーチの長女・久慈愛さん(10歳・小学5年生)が、テシー役に決定。久慈さんは「『アニー役ではなかったけど、孤児の仲間になったよ』って、パパにまず報告したい」と合格の喜びを語っていた。

 2017年の丸美屋食品ミュージカル『アニー』は、4月下旬より新国立劇場・中劇場にて上演される。なお、ダンスキッズ16名は、11月19日に行われるオーディションにて決定。

関連写真

  • 丸美屋食品ミュージカル『アニー』2017年のアニー役に選ばれた野村里桜さん(左)と会 百花さん(右)(C)Deview

  • 2016年版のアニー役を務めた河内桃子(左端)と池田葵(右端)から花束の贈呈(C)Deview

  • 新演出家・山田和也氏から審査結果を告げられる緊張の瞬間(C)Deview

  • アニー役で名前を呼ばれた野村里桜さんは感極まって大号泣(C)Deview

  • 最後に名前を呼ばれたアニー役の会 百花さんは笑顔で喜びを噛み締めた(C)Deview

  • 涙ながらに『トゥモロー』を合唱するアニー役の野村里桜さん(C)Deview

  • 笑顔から一転、『トゥモロー』の合唱では涙を流していた会 百花さん(C)Deview

  • ミュージカル『アニー』2017年公演のアニー役に選ばれた野村里桜さん(左)と会 百花さん(右)(C)Deview

  • 新演出家・山田氏から二人に祝福のコメントが送られた(C)Deview

  • 阪神タイガースの久慈照嘉内野守備走塁コーチの長女・愛さんが、テシー役に決定(C)Deview

  • アニーと孤児役に選ばれた14名の子役キャストと、新演出家・山田和也(中央)、音楽監督・佐橋俊彦(右)、振付・ステージング・広崎うらん(左)(C)Deview

  

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