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2015/11/25 05:01
ミュージカル『アニー』2016年公演、アニー役が決定
丸美屋食品ミュージカル『アニー』2016年公演の子役オーディション合格発表が23日に都内で行われ、主人公・アニー役に東京都出身の河内桃子さん(こうち・ももこ/10歳)、神奈川県出身の池田葵さん(いけだ・あおい/11歳)が選ばれた。合格者の名前が呼ばれた瞬間、アニー役を含め出演が決まった計28名が歓喜に湧いた。
1924年からアメリカで新聞連載がスタートした漫画『ザ・リトル・オーファン・アニー』をもとに、1977年もブロードウェイのアルヴィン劇場で誕生したミュージカル『アニー』。日本公演は1986年の日本テレビ主催の初演から数え今年30周年を迎えた。また2015年1月にはキャメロン・ディアスら豪華キャストによる映画『ANNIE/アニー』も公開され、2015年は『アニー』にとって記念すべきイヤーに。
そして来年度のミュージカル『アニー』では、さらに子供たちのチャンスを広げるべく初の名古屋オーディション・福岡オーディションが開催され約9000名が応募。書類審査、歌・ダンス・演技の実技審査を経て、アニー役2人を含めた28名が決定した。
11月21日、22日、23日の3日間をかけて、実技審査を行ってきた応募者たち。名前を呼ばれるまで、手のひらを合わせて祈るようなポーズや、緊張からかすでに涙目になる子供たち。モリー、ケイト、テシー、ペパー、ジュライ、ダフィ、ストリートチャイルド役それぞれ名前が呼ばれ、最後、アニー役の名前が演出家ジョエル・ビショッフから挙げられると、両手で口を押さえ、大粒の涙を浮かべ、2人手を取り合って喜びを露にした河内さんと池田さん。
『アニー』オーディションは4回目と話す河内さんは「今年やっと念願のアニー役になれてすごく嬉しい! 頑張っていきたいです」とニッコリ。2014年度版ではストリートチャイルド役を演じ、アニー役では3回目の挑戦となった池田さんは「アニーになれたのがとっても嬉しいです。これからお稽古などいろんな大変なこともあると思うけど、元気に頑張りたい」と意気込んだ。
受賞の瞬間、見守る家族からも歓喜の声が上がったが、「合格をいち早くみんなに伝えたい。お母さんは稽古場とかオーディション会場にいつも来てくれて、一番応援してくれていると思うので」(河内さん)、「最初に名前が呼ばれなくて、でももう絶対に、絶対になりたい!って思っていたらなれたので、信じられないっていう気持ちです。一次審査も二次審査も三次審査もお父さんが送り迎えしてくれて、『頑張ってね』ってずっと言い続けてくれたので、お父さんが一番喜んでくれているかな」(池田さん)と、2人とも家族に伝えたいと笑顔で語っていた。
また、”合格したご褒美は何かありそう?”という質問で河内さんは「今日お母さんと話していたんですけど、合格できたら箱根に旅行に行こうねって」とまだ幼さを残しつつ、”どんなアニーになりたい?”という質問には「東京のお客さんも元気にさせたいし、地方も回るので、最近あった茨城の洪水とか東日本大震災などで傷ついている人を元気にしたいです」と大人顔負けのコメント。
池田さんも「ご褒美は今はとくに考えてないです。もう受かれたことが本当に嬉しいので、受かれたことがご褒美みたいな感じです。これからオーディションで練習してきた歌の課題を直したりして、アニーに一歩でも近づけるように頑張りたい」と、落ち着いた声で先を見据える。
最後は「お客様もお金を払って観に来てくれているので、その分だけみんなに元気になってもらえたらと思います!」(河内さん)、「観に来てくれた人全員が、元気になって、今日楽しかったな、明日も頑張ろうって気持ちになってもらえたら嬉しいです。そのためにたくさん練習して頑張りたいなと思います」(池田さん)と決意を新たにした。
今回発表された子役たちが出演する丸美屋食品ミュージカル『アニー』は、2016年4月23日〜5月9日まで新国立劇場・中劇場にて上演。東京公演のほか、現在地方公演も予定中。