ガールズパフォーマンスユニット9nineの川島海荷が、7月23日の中野サンプラザを最後に9nineを脱退することを6日、Zepp DiverCity Tokyoで開催した『9nine LIVE　2016 「Sakura Cloud9」』で発表した。川島の脱退後は、4人の新生9nineとして活動を継続することが決定した。

　アンコールで再登場したメンバーの、いつもと違う雰囲気を観客も察知。ざわつく会場に向けて、川島海荷が口を開き「私は、7月をもって9nineの活動を辞めることになりました」と発表すると、会場は大きくどよめく。

　川島は続けて「9nineでしか経験できなかったことがたくさんありました。今の自分があるのは9nineがあったからこそだと、本気で思っています」とファン、そしてメンバーへの感謝を語る。

　それでも9nine脱退を決意した理由について「9nineと個人の活動を続けていって、結果的にどちらも中途半端な状態になってしまうんじゃないかと考えて、このままじゃいけないと思ったんです。そこで自分の一番やりたいことはなんだろうと思ったとき、それはお芝居でした」と、考え抜いた上で、女優の道一本に進む覚悟を決めたことを明かした。

　メンバーの佐武宇綺は「海ちゃんは9nineに必要な存在」と、やがて来る別れに複雑な思いを示しながらも、「海ちゃんの決断を精一杯応援したい」とし、さらに「9nineは無くなりません！」と7月以降も4人で9nineを続けていくことを力強く宣言。続けて西脇彩華が5人で周る最後のツアー『9nine LIVE 2016 BEST 9 Tour』について発表した。

　2010年、レーベル移籍に伴う合宿オーディションを経て、現在の5人で活動をスタートした9nine。時間をかけて5人のチームワークを築き、5人の個性をグループとしての魅力に昇華してきた。女優・モデルとして実績を残し、広く一般の高い知名度を持つ川島海荷（うみにー）がグループを巣立つことは大きな事件であることは間違いない。

　しかし、アニメ声優としても着実に成長している佐武宇綺（うっきー）、トーク力を活かしてラジオパーソナリティとしても活躍する西脇彩華（ちゃあぽん）、アイドル界随一の歌唱力でパフォーマンスを引っ張る吉井香奈恵（かんちゃん）、9nineのダンス番長としてグループの振付も手がけ始めた村田寛奈（ひろろ）、この4人の個性派メンバーによる新生9nineが、また新たな魅力を発揮していくことにも期待したい。

　5月3日には川島在籍の最後のシングル 『愛 愛 愛』発売。そして7月23日、東京・中野サンプラザが9nineでの川島最後の公演となる。その日までに、川島はグループに何を残して行くのか、その道のりも注目される。

　なお現在9nineメンバーが所属するレプロ エンタテインメントが創設25周年を記念した『即席オーディション「レプフォト」』を開催中。応募の詳細はオーディション情報サイト「Deview／デビュー」に掲載中。