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2015/12/21 19:42
9nine、中野をクリスマスに染める 進化見せつけたツアーセミファイナル
ガールズユニット・9nineが20日、全国ツアー『9nine LIVE CIRCUIT 2015 ADVANCE』のセミファイナル公演を中野サンプラザにて開催した。
今年2度の全国のライブハウスツアーを行ってきた9nineだが、「ADVANCE」と題された後半戦のセミファイナルは約5ヵ月ぶりの東京公演。サブタイトルに「Cloud 9nine X’mas」と名付けられた公演だけに、サンタの格好やクリスマスをイメージしたアイテムを身に着けたファンも多く、9nineと一緒にクリスマスを楽しみたいという期待が高まっていた。
クリスマスバージョンにアレンジされたオープニングSEに乗って、初披露となる赤と白のクリスマスカラーの衣装で登場したメンバー。1曲目の『シ、グ、ナ、ル』を歌いだすと、メンバーカラーの5色ペンライトが大きく揺れた。「3度目の中野サンプラザなので、真価が問われる」という川島海荷。過去のホールコンサートでは映像効果やセットとのコラボも見どころだったが、今回5人はライブハウスツアーで培った生身のパフォーマンス力のみで勝負することをテーマに臨んだ。
序盤の『Sunshine』から早くもメンバーが観客席まで降りてきて、ライブハウス以上の近距離に接近してパフォーマンス。さらに「この日にとっておいた曲」として『Cross Over』を解禁。ファンのツボを突いたセトリでボルテージを上げていく。MCコーナーでは、過去の中野サンプラザ公演のバックステージでの川島&佐武宇綺の生誕サプライズ秘話や、クリスマスプレゼントにまつわるエピソードを披露。川島は「小さいときサンタさんにリカちゃん人形をお願いしたのに、メルちゃん人形が届いて。しかも妹の分と2体。違うって言い出せなくて育てたよ…」と笑わせ、メンバーは「海ちゃんの母性愛はそこから来てるんだね」と妙に納得。そんなホンワカした空気も9nineのライブの楽しみだ。
「せっかくのホールなので座りましょう」と着席を促し、しっとりとしてバラードコーナーへ。『Angel Drops』でステージ後方のツリー型の電飾に明りが灯る。そして「中野サンプラザのために作ってもらった」という『SHINING☆STAR』クリスマスバージョンには鐘の音と鈴の音がフィーチャーされムードを高めた。続いて衣装が「赤」から「青」に変わると、雰囲気は一変し、EDMダンスメドレーに突入。メンバーそれぞれがソロのダンスを見せつけ、曲間もダンスで繋いでいき、パフォーマンス面での進化を感じさせた。
ラストスパートには、ファンがコールや振り付けで一緒に盛り上げられるナンバーをつるべ打ち。「MY ONLY ONE」では客席を「トナカイ」「サンタ」の2チームに分けて、メンバーの振り付けで盛り上がり、一体感を演出。ダンス番長・村田寛奈を軸に『out of the blue』で圧倒し、本編を終了した。アンコールでは「メリークリスマス!」の掛け声でサンタ帽を被ったメンバーが登場。クリスマスソングの『White Wishes』を歌いながら、9nineからのクリスマスプレゼントとして、サインボールを客席に投げ入れた。
1年間ツアーに帯同している吉井香奈恵自前の「セルカ棒」で、お馴染みとなった観客席との記念撮影の後、マイクを取った西脇彩華は「大掛かりな演出に頼らずに、初心に戻って周った今回のライブハウスツアーは、自分たちにとって大事な時間。全国のみなさんに感謝したいツアーでした」と真摯に挨拶。吉井は「2016年はみんなと作ってきたこのカタチを大きな輪にしていきたい。多くの人に自分たちの歌とパフォーマンスを届けていきたい」と更なる成長を約束した。なお、27日には、2015年ツアーのファイナル、大阪・サンケイブリーゼ公演が控えている。