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2017/01/26 23:25
チャーリー・ブラウン役の村井良大「僕は確実に”いい人”」ミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』取材会
2017年4月にシアタークリエで上演される、ブロードウェイ ミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』の取材会が25日、六本木・スヌーピーミュージアムで行われ、チャーリー・ブラウン役の村井良大やスヌーピーを演じる中川晃教らキャスト陣が出席。
原作は、1950年の連載開始から60年以上経った今も世界中で読み継がれている、チャールズ・M・シュルツ著のコミック『ピーナッツ』。オフ・ブロードウェイでミュージカル版が上演されて以降、日本でも過去に、故・坂本九や小堺一機、市村正親らの出演で上演されてきた同作品が、ミュージカル化から50周年を迎える2017年に、村井良大や中川晃教ら個性豊かなキャストを迎えて再び日本で上演される。
この日の取材会には、村井と中川のほか、ルーシー役の高垣彩陽、サリー役の田野優花(AKB48)、ライナス役の古田一紀、シュローダー役の東山光明、訳詞・演出を手がける小林香が登場。「シアタークリエが開業する前からこの作品の上演を熱望していた」と明かした小林は「オフ・ブロードウェイで上演してから50周年を迎えるアニバーサリーイヤーに上演することができて大変嬉しく思います。幸せというのは、とてもシンプルで身近にあって、誰にでもあるものなんだと思ってもらえるミュージカル。たくさんの方に見ていただきたいです」と挨拶。
チャーリー・ブラウンを演じる村井は「こんなにたくさんの方にお集まりいただいて、驚いているのと同時に、スヌーピーというものがコレだけ注目度があるものだと改めて感じた。プレッシャーもありますが、”素晴らしい作品にしたい”という意気込みがさらに高まった」と気持ちを新たにした。スヌーピー役の中川は「6人だけのミュージカルですが、涙と笑い、夢が詰まった作品。僕は犬ですが、歌って踊ってしゃべります。そのあたりもぜひ楽しみにしていただけたら」と笑顔でコメント。
一言ずつ挨拶を終えたキャスト陣は、その後、ミュージアムの職員と一緒に、同場所で開催中の第2回展覧会『もういちど、はじめましてスヌーピー。』を巡回。スヌーピー誕生秘話や原画、スヌーピーに似た犬を募集した「スヌーピーそっくりさんコンテスト」の写真などを見学し、『ピーナッツ』の世界観を堪能した。
その後行われたフォトセッションと囲み取材には、ぞれぞれのキャストがミュージアムショップ内のお気に入りグッズを手にして登場。初めて訪れたという東山は「ミュージアムに入った瞬間から、けっこういい大人なんですけど、若返った感じがあって(笑)。スヌーピーの作品ってすごくパワーがあるなと改めて実感しました」と語り、田野も「初めて来たんですが、幸せをたくさんもらったので、それ以上の幸せを舞台で届けられたらいいなと思います」とコメント。
古田が「英語の教科書に『チャールズ・M・シュルツは何年から何々を始めました』っていう例文があり、それを和訳した覚えがあって。そういう馴染み深いものなので『本物だ!』ってミーハーな気持ちになれました」と語ると、中川も「わかる!! セル画とかすごかったもんね!」と賛同。
2回目の来訪となる村井は「スヌーピーの魅力ってまだまだ尽きなくて、何回見ても楽しめる。スヌーピーを見ているだけで、勝手に笑顔になっちゃうんですよね」とニッコリ。同じく2度目だという中川も「このミュージカルのお話をいただいたときに、真っ先に見に来ました。そのときに、なんて夢が詰まっているんだろうと思った」と語り、「夢を届ける仕事をやっている僕たちの仕事と、このミュージアムの中に溢れている夢やパワーみたいなものは共通するなと。そんなミュージカルの魅力を体感していただけるように、頑張りたいなと気持ちが新たになりました」と気を引き締める。
また、高垣が「今日、顔合わせみたいなところもあって、どんな人たちなんだろうと、ちょっと緊張感がありましたが、原画を前にしたとき、みなさんキラキラした顔をされていて、”これはきっと温かい素敵なカンパニーになるな”と思いました」と語ると、村井は「今日、わかったことは、キャストがみんなフリーダムだっていうこと」とコメント。さらに『きみはいい人、チャーリーブラウン』というタイトルになぞらえて、「ミュージアムを回っていたときに、(ミュージアムを案内してくれた職員の)高木さんに付いて行って、みなさんことを待っていたので、僕は確実に団体行動を乱さない、“いい人”だと思います」と断言。
そんな村井に対して、田野は「初めてお会いしたけど……ノリがいい」とコメント。村井は「ノリが“いい人”って違うから!」ツッコミを入れると、高垣からは「いろんな“いい人”ってことで」とフォローが入り、村井も「素敵なことを言ってくれる!ありがとうございます!!」と上機嫌。しかし、最後に高垣が「調子“いい人”です」と発言し、すかさず村井が「最後、それでまとめちゃダメでしょ!?」と苦笑いしつつ、息ピッタリの掛け合いで盛り上げていた。
スヌーピー(犬)を演じることに対して中川は「いよいよ人間ではない役を演じられるのかと。役者としてはこれ以上の役者冥利につきることはないんじゃないかと思う」と語りつつ、「そう思う反面、スヌーピーという愛されているキャラクターをどうやって演じようか真剣に考えました」と吐露。さらに「僕は戌年なので、犬にシンパシーを感じることはよくある」と明かし、「実家で犬を2匹飼っているんですが、言葉はなくとも通い合うものがあって。その通い合うものや、動き、表情などを盗んで、スヌーピーに変換できたら」とコメント。
そして最後に「スヌーピーや『ピーナッツ』が好きな人も、またそれらを見たことがない人も、いろんな人たちがこのミュージカルを通して、最高にハジけていただけたらいいなと思います。待っているのはハッピー!それだけです。劇場でお待ちしております!」と呼びかけた。
ブロードウェイ ミュージカル『きみはいい人、チャーリーブラウン』は、4月9日(日)〜25日(火)までシアタークリエにて上演。その後、福岡、大阪、愛知で上演される。