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2015/09/11 21:03
元AKB48・川栄李奈、初舞台『AZUMI 幕末編』で斬りまくる! 演出家も「演劇で日本一を取れる」と絶賛
元AKB48・川栄李奈が11日、初出演、初主演の舞台『AZUMI 幕末編』(11日〜24日・新国立劇場 中劇場)の公開ゲネプロを行ない、囲み取材に応じた。構成・演出を手掛ける岡村俊一は「演劇で日本一を取れる」と大絶賛だった。
AKB48を卒業して臨む初舞台、初主演作の公開ゲネプロを終えた川栄は「稽古場から実際のステージに立って、風景がすごく変わって、照明も広さも全然違うし、すごく戸惑うこともあるんですけど…千秋楽に向かうにつれていい形で終われればいいなと思っています」とホッとしつつも気を引き締めた様子。
刺客として育てられた少女・あずみが、過酷な使命を背負い激動の幕末を駆け抜ける時代劇アクション。川栄は2時間の公演中のべ350人を斬りまくるハードな殺陣にも挑む。「本当にすごく殺陣が多いんですが、周りの方が支えてくれるので、信じてやっています。(殺陣は)気持ちイイですね」と実感を込めて語った。
早乙女太一の弟で、大衆演劇界のスターでもある早乙女友貴は、川栄について「刀も持ったことが無くて大丈夫かなって思ったんですが、本当に覚えるスピードも早いし、上達がすごく早いので心配ありませんでした。すごく上手になったと思います。女の子とやるというのがあまりなかったので、新鮮でした」とコメント。
演出の岡村は「彼女は(殺陣を)2週間というとんでもない早さで全ての段取りを覚えていましたからね。伸びしろがとんでもないです! AKBの総選挙で16位までいったんだっけ? 今、演劇では日本一を取れると思います」と絶賛。
川栄の殺陣の凄さについて岡村は「殺陣で『段取り』と『感情』とを揃えるのは普通は時間がかかるんです。彼女の場合、一つひとつの殺陣で“何で斬っているか?”が分かるんです。どうして殺すに至ったか、すべての動作に意味が入るんです。どういう手の角度で斬らなくてはいけないか、ということに対しての飲み込みが早い。だから、ただの殺し合いじゃなくて、どんどんいいシーンになっていくんです。あずみの心情的な殺陣になっていくというか、ああいうふうにはなかなかならないんです」と解説した。そうした上で「容量はまだまだ無限大。本番中も伸びしろがありますね」と期待を膨らませた。
あまりのお褒めの言葉に川栄は「ホントに、頑張ります、日々学んでいきます」と恐縮しながら答えるのがやっと。そして「殺陣をせっかく沢山の方に教えていただいたので、これからも殺陣をやってみたいなと思っています」と意欲を見せた。
取材陣から「AKB48時代は“おバカキャラ”という位置付けだったのに、バカに見えなかった」と感想をもらうと、「ホントですか? 良かったです」と笑顔を見せた川栄。しかし共演の佐藤祐基からは「裏では“ちゃんと”バカだったよね」とツッコミ。「(おバカエピソードは)数え切れないというか…バカである自分をすごく隠そうとしてる姿は見えるんですよね。可愛いところではちゃんと漢字が読めないとか…」と暴露され、苦笑いだった。
卒業したAKB48メンバーには定番となっている「恋愛も解禁」という質問には、キャストがなぜか大笑い。当の本人川栄は「今はあずみとして、坂本龍馬さんが大好きです」と上手くかわしていた。『AZUMI 幕末編』は11日〜24日・新国立劇場 中劇場にて上演。