「本物の俳優になる」トライストーン・アクティングラボ レッスン生インタビュー | Deview-デビュー

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「本物の俳優になる」トライストーン・アクティングラボ レッスン生インタビュー

「本物の俳優になる」トライストーン・アクティングラボ レッスン生インタビュー

小栗旬、田中圭、綾野剛、坂口健太郎、木村文乃など、実力派俳優が多数所属するトライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所『トライストーン・アクティングラボ(TSAL)』。ここで学ぶ受講生たちは、様々な境遇から、本気で芝居を学ぶために集った、熱い心を持った俳優・女優たち。それぞれがTSALと出会ったきっかけと、彼らの芝居にかける想いに迫った。

トライストーン・アクティングラボ(TSAL)とは?

小栗旬、田中圭、綾野剛、坂口健太郎、木村文乃など、実力派俳優が多数所属するトライストーン・エンタテイメントマネージメント部が運営する俳優養成/演技研究所。現場で培ったノウハウと、本格的な講師の指導により、俳優としてのオリジナリティと魅力を光らせるレベルの高いレッスンを、初心者から経験者までに提供している。代表はトライストーン・エンタテイメントと同じく、数々の大作を手がけてきた映画プロデューサー・山本又一朗氏。TSAL在籍中から映画、テレビドラマ、舞台、CMなどに出演するチャンスを設けている。詳細は下記URLから。

トライストーン・アクティングラボ 2018秋スタート レッスン生募集 詳細はこちら

〜キッズミュージカルから、本格派の芝居を目指して〜

  • 秋山みり
  • 秋山みり

秋山みり

あきやまみり●1994年10月5日生まれ、東京都出身。ミュージカル『赤毛のアン』、『葉っぱのフレディ』など数多くのキッズミュージカルの舞台に立ったのちに、19歳でTSALに入所。今年11月に世田谷パブリックシアターで上演される舞台『銀杯』の出演者に抜擢。特技はダンス(ジャズ、ヒップホップ、タップ)、アクションなど。

「現場で素の自分でいられるのはTSALと仲間のおかげ」

――TSALに入るまでの経歴を教えて下さい。

「10歳のときに地元のキッズミュージカル劇団の募集を見つけて、その後もフリーでいろんなミュージカルに出演してきました。高校生からは大人のミュージカルにも出演するようになったんですが、いわゆる"子役芝居"のクセが抜けないのがコンプレックスになって──。また、それまで演技レッスンを受けたことがなかったので、きちんと学びたいという思いもありました。そんな悩みを抱えていたときに、舞台の共演者としてTSALの先輩に出会い、『本気で芝居をやりたいならここだよ』と誘っていただいたんです」

──TSALに入所してどんな面が成長したと感じていますか?

「もともと私はすごく人見知りで、セリフとか芝居ならよくても、素の自分で相手と向き合うとオドオドしてしまうタイプだったんです。だけどそれだと結局は、芝居でも"いい子ちゃん"にしかならない。ある講師の方の『自分の情けない部分や弱い部分をさらけ出す勇気が芝居には大事だ』という言葉から、そんな自分を変えようと努力してきました。最近やっとオーディションや現場でも素直な自分でいられるのを感じてるんですが、それはTSALの仲間のおかげでもあると感じてます」

――TSALの仲間はどんな雰囲気なんですか?

「みんなすごく芝居にひたむきです。特に公演前の熱量はすごく高くて、お互いにすごく活発に指摘し合うようになります。でもどんな言い回しでも決して相手を傷つけることなく、目的は芝居をよくするため。だからどんな言葉も心地いいというか、本当に芝居が好きになると相手を思いやれるようになるんだなと感じます。そういう気付きをたくさんしたことで自分も変われて積極的にコミュニケーションが取れるようになったし、TSALの仲間には本当に感謝しかないですね」

――目指す将来像を教えて下さい。

「ずっと舞台やミュージカルをやってきたんですが、映像にも興味があります。昔は『どっちかに集中したほうがいいんじゃない?』という人もいましたが、芝居を追求するという意味では絞る必要はないなと思ってますし、TSALでも頻繁に映画のオーディションに出してもらっています。フィールドは問わず、製作/キャスティングサイドや見ていただいた方に、『この役は秋山みりしかいない』『秋山みりでよかった』と思ってもらえる役者になりたいですね」

〜劇団四季を出て、田中圭の芝居に感銘を受ける〜

  • 天野勝仁
  • 天野勝仁

天野勝仁

あまのかつひと●1993年9月7日生まれ、熊本県出身。2013〜16年、劇団四季に所属し、舞台『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『ライオンキング』、『むかしむかしゾウがきた』などの出演を経て、2017年10月にTSAL入所。今年11月に世田谷パブリックシアターで上演される舞台『銀杯』の出演者に抜擢。特技はクラシックバレエ、剣道、I字バランスなど。

「凝り固まっていた自分の概念が、どんどん解きほぐされました」

――TSALに入るまでの経歴を教えて下さい。

「昨年10月にTSALに入所しました。その前に20歳頃から劇団四季の劇団員として活動してきたのですが、自分の表現が向上しないことへの迷いもあって、一度リセットして自分の目標を明確にしようと地元・熊本に帰ったんです。その後もたびたび趣味の観劇も兼ねて上京していた中で、昨年夏に見たのが田中圭さんの主演舞台『僕だってヒーローになりたかった』。そこでもう涙が止まらなくなって──、自分のやりたいのはこれだ! と確信したんです。その舞台にはTSAL生も出演していて、TSALのチラシももらったのですぐに連絡しました。ちなみに東京の引っ越し先も、TSALの入所オーディションの日に決めました(笑)」

――改めて芝居を学び直す場として飛び込んだTSALはどんな雰囲気ですか?

「自分はそれなりに経験を積んできた自負があったんですが、1年目のクラスには未経験の人もけっこういました。そういう同期が自分にはない解釈の芝居をやったりするのを見て、速攻で鼻をへし折られましたね(笑)。悔しかったのと同時に、負けてられないぞという気合いも入りました。経験の多寡はあっても芝居が好きで入ってくる人ばかりだから、意見出しも活発で発見も多い。今までどこか凝り固まっていた自分の概念が、どんどん解きほぐされていくのを感じています」

――11月には外部の舞台出演に抜擢されていますが、TSALで学んだことをどのように生かしたいですか?

「最近改めて一つの芝居の背景には、膨大な情報量が詰まっているのを感じます。役者をそれをただシンプルに表現するけれど、実はそれまでに培った知識や見聞といったものが大事で。TSALのレッスンは週1回なんですが、どの講師の方も『レッスンのない1週間が大事だ』とおっしゃるのは、そういうことだと思うんですね。また芝居のテクニック面もただの小手先ではなく、芝居のより深いところまで思考を巡らせるようになりました。自分の今までの経験も武器に、さらにTSALで磨きをかけたものを、次の舞台で存分に発揮したいです

――目指す将来像を教えてください。

「田中圭さんの舞台で僕が味わったような感動を、いつか誰かに届けたいですね。その人の1日がハッピーになる、明かりを灯せるような役者になりたいです。人生を賭けるくらい惚れ込んだこの仕事で、一生食べていくのが目標です」

〜子役からのリスタートに新たな手ごたえ〜

  • 伊藤桃香
  • 伊藤桃香

伊藤桃香

いとうももか●1998年4月15日生まれ、埼玉県出身。高1でTSALに入所。昨年より劇団PU-PU-JUICEに参加。今年春に結成の派生ユニット・劇団PU-PU-Gilrsのリーダーを務め、7月に旗揚げ公演『女子高』を上演。TSAL公演のほか、外部劇団の公演、映画『だいじょうぶ3組』などに出演。

「演劇ユニットを旗揚げして、リーダーとしてみんなと団結しています」

──TSALに入るまでの経歴を教えて下さい。

「母の勧めで小2からプロダクションに所属して、お仕事をしてきました。ただ中学生になった頃から、子役の壁にぶつかり、自分はこれ以上は上に行けないんだと弱気になって中3で事務所も辞めたんです。だけどいざ辞めてみるとテレビなどで同期の子や共演した俳優の方が活躍しているのを、素直に直視できない自分がいて──。そのときに私はやっぱり芝居をやりたいんだと気付き、今度こそ本気で芝居に取り組もうと高1でTSALに入所しました」

──TSALに入所してどんな面が成長したと感じていますか?

「入所したばかりの頃は昔のクセが抜けず、とにかく自分のセリフや芝居に精一杯だったんです。だけど芝居というのは相手があって成り立つもの。相手の心を動かすことで、自分もいい芝居ができる。それが引いてはお客さんの心も動かす、という指摘を講師の方からいただいたことで、自分なりに客観的になる訓練を積んできました」

──TSALでの経験が外部で生きたと感じたエピソードを教えてください。

「現在、TSALと並行して劇団PU-PU-JUICEのメンバーとしても活動しています。TSAL公演でPU-PU-JUICEの演出家の山本浩貴さんに声をかけていただいたのがきっかけだったんですが、実は今年春に劇団から派生して、劇団PU-PU-Girlsという女子だけの演劇ユニットを旗揚げしたんです。そこでは私がリーダーなので、責任を持ってメンバーを引っ張らなくちゃいけない。経験が浅い子もいるので、台本の読み込み方や役作りの仕方など、TSALで培ってきたことをみんなとシェアしながら、ユニットとして大きくなっていこう! と一致団結しています」

──目指す将来像を教えてください。

「劇団PU-PU-Girlsの旗揚げ公演が、今年7月に終わったばかりで、次の公演に向けてネット動画やカフェなどでも活動していこうと、みんなで話し合っています。新メンバーも募集しているので、興味がある方はSNSなどをぜひチェックしてください! 実はつい最近まで、いろいろと焦っていたんです。『もう20歳だ、どうしよう…』って。だけど大事なのは着実に一歩ずつ前に進むこと。それを継続した先に、プロの役者としての第一線の活躍があるんだと、周りの芝居仲間を見ていても改めて感じています。ペースは人それぞれだけど、とにかく歩みを止めずに成長し続けたいですね」

〜小栗旬に憧れ、TSALの門を叩く〜

  • 中村隼人
  • 中村隼人

中村隼人

なかむらはやと●1992年11月3日生まれ、神奈川県出身。映画『UNIFORM』、『S 最後の警官』、『JKエレジー』、『帝一の國』のほか、大塚製薬「ポカリスウェット」JUMP篇、日清「カップヌードル」OBAKA's大学卒業式篇、資生堂「UNO」などのCMに出演。TSAL公演ほか、外部の舞台の客演も多数。

「人との交わりを避けていた自分を変えてくれた仲間に感謝」

──TSALに入所するまでの経歴を教えてください。

「20歳でTSALに入所して、現在5年目です。高校の頃に別の養成所で学んでいたことがあるのですが、小栗旬さんへの憧れが大きく、近いところで学びたいと思ってTSALに入りました。小栗旬さんになれないことはわかってるんですけど(苦笑)、人間としての素敵さというんですかね。小栗さんはTSALの新年会にも顔を出してくださるんですが、話していて誰に対してもナチュラルで、だけど芝居となるとものすごく情熱的で、そういうところはずっと追いかけ続けたいと思って、TSALで頑張っています」

──数多くの映画やCM、舞台に出演されていますが、TSALで学んだことはどのように現場で生きていますか?

「現場と直結した養成所だけに、まず現場に入ったときにビビらないようなモノは、確実に身に付けられます。だけどここの講師の方って、直接的な答えはめったに教えてくれないんですよ。ヒントはくれるけど、答えは自分で見つけろと。でも自分で見つけた答えほど身につくというのも実感してます。またその答えも現場で悔しい思いをした瞬間に見つかることが多くて、それをレッスンに持ち帰って、という繰り返しをしてるところです」

──TSALに入所してどんな面が成長したと感じていますか?

「芝居というより人間的に変わったのを感じています。今思うと恥ずかしいですけど、入ったばかりの頃の自分って人との交わりを避けてたんですよ。だけど、ここで過ごすうちに人を受け入れるようになったというか。それはまた芝居面にも多少なりとも影響していて、台本を読んだときに前は理解できなかった登場人物の気持ちが『ああ、わかるな』と感じることが増えたんですよね。そういう点では、トンガって飲み会とかを避けてた自分をしつこく誘ってくれたTSALの仲間に感謝です(笑)」

──目指す将来像を教えてください。

「先日公開された映画『カランコエの花・併映のUNIFORM』で、舞台挨拶にも立たせてもらったんです。100席くらいのミニシアターではあったけど連日満席で、映画が直接誰かに届くという感覚を初めて味わいました。映画というのはたかが娯楽だけど、それを超えて誰かの人生を変えるくらいの力があると僕は信じていて、そんな映画という素晴らしい世界にずっと携わっていられる役者でありたいと思っています」

〜高校まで芸能活動禁止。大学とTSALを両立〜

  • 花井彩乃
  • 花井彩乃

花井彩乃

はないあやの●1997年9月21日生まれ、東京都出身。18歳で入所し、リクルート「ホットペッパー ビューティー」CM、TSAL公演に出演。特技はテニス。英検2級、数検2級、漢検準1級など資格取得にも積極的。

「先輩方の周りへの気配りと芝居への意識の高さに感激しました」

──TSALに入所するまでの経歴を教えてください。

「芸能活動禁止の中学高校に通っていたのですが、女優になりたくて高3の夏に卒業後を視野にさまざまなオーディションに挑戦していました。その中である女優系の事務所に所属が決まったのですが、アイドルグループを作るという話になり、自分の目指す方向と違ったので辞退させていただいたんです。実はオーディションに挑戦していたときの第一志望がトライストーン・エンタテイメントで、やっぱり実力派の方が揃っているので目指したんですが、所属という形での合格は無理で、そのときにTSALのことも知りました」

──芸能活動禁止の学校に通っていたということは、TSALに入るにあたって親御さんの反対はなかったですか?

「正直、いい顔はしなかったですね。ただ大学も決まっていましたし、絶対に単位を落とさないことを条件に説得しました。TSALに入所するときに親身に相談に乗ってくれたのも、親にとっては安心だったようです。また私自身、大学での経験も芝居に生きると思っているので、卒業まできちんと両立したいと考えています。大学の試験と重なってTSALから紹介されたオーディションを諦めたことも何度かあるんですが、それも縁がなかったんだと割り切って次に進むようにしています」

──初めて芝居を学んだのがここでよかったと感じた経験を教えてください。

「初めてTSAL公演で役をいただいたときは自分のセリフを覚えるのに精一杯で、正直、周りの足を引っ張っていたこともあったと思います。だけど先輩方は、決してそんな私をとがめなかったんですよね。むしろさりげなく声をかけて緊張をほぐしてくれたり、『こうしてみるといいんじゃない?』と自然に誘導してくれたり。その一つ一つが芝居全体を良くすることにも、場の士気を高めることにもつながっていて、周りをつぶさに観察して気を配ることも芝居への意識の高さなんだなと感動すら覚えました。2年目の自分がそこまでなれているかはわからないけど、次に後輩と同じ舞台に立つときにはそんな姿勢を見習いたいと思っています」

──目指す将来像を教えてください。

「映画が大好きで、映画館でアルバイトをしているので、いつかそこの映画館のスクリーンに映りたいと思っています。もともと私は考えが硬いタイプだったんですが、さまざまな価値観や人生が肯定できるようになったのは映画のおかげでもあるんです。演じることもまた、いろんな人生を肯定するということにつながると思いますし、どんな人生も素晴らしいんだよ、ということを伝えられる女優になりたいですね」

〜幼少から学んだダンスを経て芝居の道へ〜

  • 森田彩友香
  • 森田彩友香

森田彩友香

もりたあゆか●1997年5月17日生まれ、愛知県出身。6歳からダンスを学び、2016〜2017年の湘南乃風ライブツアーにバックダンサーとして参加したほか、大会などに多数出演。今年春に上京し、TSALに入所。特技はダンス、歌。

「ここでは誰もが『つかみとる』という感覚でレッスンの熱量がすごい」

──TSALに入所するまでの経歴を教えてください。

「名古屋の専門学校を今年の春に卒業後、上京してTSALに入所しました。6歳からダンスを習っていて、専門学校でもダンスを専攻していたんですが、その間にかじる程度ですが歌や演技レッスンに触れることもあって、どんどんお芝居に惹かれていったんです。TSALを知ったのは、専門学校で行われたプロダクションの説明会でした。ほかの事務所がキラキラした夢のようなことを話す中で、トライストーンの新人開発の方は業界の厳しい現実も語ってくださって。それが私にはとてもリアルに感じられたし、その分、挑戦したい! という気持ちも強くなったんです」

──同じエンタメを学ぶ場として、専門学校との違いはどう感じますか?

「あくまで私の感じ方なんですが、専門学校は学校なので、『教えてもらう』というタイプの子が多かったように思います。だけどここは現場に近いし、オーディションでバンバン仕事を決めている人も周りにたくさんいるので、誰もが『つかみとる』という感覚でレッスンの熱量もすごいんですよ。みんなモチベーションが高くて、『あの子はレッスンとレッスンの間にこういう準備をしてきたんだ』というのも目に見えてわかるし、そうすると自分も負けていられない! となりますよね。そういう環境の違いは本当に大きいなと感じています」

──入所して3ヵ月ですが、森田さんもすでにオーディションを受けているんですか?

「はい、オーディションの紹介は本当に多いです。でも私はまだぜんぜんつかめていなくて──。未経験の同期で仕事を決めている子もいるので、まだまだ何かが足りないんだと思って、その何かをつかむために頑張っているところです。まずは一つ目の仕事を決めるのが、目の前にある目標です」

──目指す将来像を教えてください。

「最近は女優さんでも芝居やCM、PVなど踊る仕事が増えていますし、ダンスを頑張っている方もいっぱいいると思うんですね。だけどやっぱり6歳からやってきたダンスだけは、絶対に負けたくないです。そのためにもダンスの感覚を錆びさせないように、最新のダンス動画などを見て自主トレを続けています。もちろん芝居を追求するのが大前提ですが、『ダンスがある役なら森田彩友香がいるね』と真っ先に名前が挙がるような女優になりたいと思っています」

受講生スペシャルインタビュー

取材・文/児玉澄子 撮影/厚地健太郎

〜声優志望から、身体表現を使った芝居の追求へ〜

  • 古沢義寛
  • 古沢義寛

古沢義寛

ふるさわよしひろ●1992年8月5日生まれ、神奈川県出身。東京アナウンス学院卒業後、TSALに入所。日本コカ・コーラ「ジョージア-CokeON-」CM、amazonプライム「Tokyo Vampire Hotel」に出演。劇団BLUESTAXIの第23回公演から出演。現在は劇団PU-PU-JUICEのメンバーとして活動。8月4・5・6日、中目黒キンケロ・シアターにて舞台公演Vol.6 トライトーン・アクティングラボ『遠い空の下』に出演する。

「ベテランの役者の方との共演で、目指す役者像が明確になりました」

――TSALに入るまでの経歴を教えて下さい。

「声優を目指して専門学校で学んだ後に、TSALに入所しました。専門学校で舞台演技のゼミがあり、声だけでなく身体表現を使った芝居をもっと追求したくなったんです。TSALを知ったのはDeviewで、最初に目に止まったのが小栗旬さんの名前でした。小栗さんの芝居に対する姿勢を尊敬していて、ここならきっと自分の求める芝居が学べると思ったんです」

――TSALでの経験を通して、どんな面が成長したと感じていますか?

「僕は頭で考えすぎて芝居をする癖があったんです。台本をもらっても、シーンごとに『ここの感情はこう』と細かく箇条書きにしてしまったり。そのせいか芝居が凝り固まってしまってしまった時期があったんです。そんなときに講師を務めてくださった演出家の方に『もっとシンプルに芝居していいんだよ』と言われて、それまでモヤモヤしていたことが吹き飛びました。ただ、"シンプルに芝居する"というのは実はすごく難しいことで、芝居以外にもたくさんのことを自分の中に蓄えないと、上っ面の芝居になってしまう。シンプルにやろうと決めてから課題は増えましたが、その分毎日が充実しています」

――現在は劇団PU-PU-JUICEのメンバーとしても活動していますが、外部の劇団や作品に参加するのは自由なんですか?

「はい。もともとPU-PU-JUICEに参加することになったのも、TSAL主宰の舞台に参加されていたPU-PU-JUICEの演出家の山本浩貴さんに声をかけていただいたのが縁でした。TSALの講師には映像作家や演出家も多く、外部との交流はとても活発なんです」

――目指す将来像を教えて下さい。

「僕はラッキーなことに外部でベテランの役者の方と絡む役をいただいたことが何度かあるんですが、プロの現場で何十年も生きてきた方々って、普段の佇まいからして役者なんですよ。それは偉ぶってるとかいう意味ではなく、芝居に臨む姿勢や考え方、言葉選び一つにしても、役者としての責任と覚悟をひしひしと感じるんです。どうしたらそうなれるのか、あるベテランの方に聞いたら『虚勢でもいいから、プロ意識を持つことだよ』と言われたんですね。その言葉がとても響いて、自分の目指す役者像が明確になりました。どんな場でも、常にプロ意識を忘れない役者でいたいと思っています」

〜声優志望から、身体表現を使った芝居の追求へ〜

  • 宮澤竹美
  • 宮澤竹美

宮澤竹美

みやざわたけみ●1994年生まれ、長野県出身。日本工学院卒業後TSAL入所。TDL「ジャングルクルーズ」VP、「ビッグホリデー」広告モデル、テレビ『世界仰天ニュース』(日本テレビ)コラボドラマ「心の科学者・成海朔の挑戦」、映画『ナラタージュ』(行定勲監督/10月7日公開)、舞台BLUESTAXI第25回公演@中野ザ・ポケット『マサカサカサマ』に出演。8月4・5・6日、中目黒キンケロ・シアターにて舞台公演Vol.6 トライトーン・アクティングラボ『遠い空の下』に出演する。

「入所してからどんどん心が開いていくのを感じています」

――TSALに参加するまでの経歴と、入所のきっかけを教えて下さい。

「専門学校で舞台を学んだ後に、TSALに入所しました。その専門学校で劇団&プロダクション説明会というものがあったんですが、TSALのスタッフさんは他のどことも違って、小栗旬さんや田中圭さんの例を挙げながらも、キラキラした輝かしいことだけじゃなくて、役者を目指す上での苦味や辛さを話してくれたんです。それが私にとってはとてもリアルに響いて、『ここで学びたい!』と思いました」

――TSALでの経験を通して、どんな面が成長したと感じていますか?

「一番は人との付き合い方が変わったと思います。私は学生時代にいじめられた経験があって、そのせいで周りと馴染めなかったり、物事をネガティブにとらえてしまいがちだったんです。だけど講師の方に『役者というのは、過去の辛い経験すら糧になる職業だ』と言っていただいて、目から鱗が落ちたんですね。その言葉のおかげで自分を受け入れられるようになったし、素のままの自分になれたことで人付き合いもとても楽になったんです。何より日常的に心を塞いでいると、芝居にもそれが出てしまうし、TSALに入所してからどんどん心が開いていくのを感じています」

――映画や舞台など外部での仕事経験も重ねていますが、TSALでの経験はどのように活きていますか?

「今年の春、TSALで講師を務めてくださった映画監督の方から映像作品にお誘いいただきました。私は映像の経験はほとんどなかったので、レッスンでもカメラ位置とか見え方とかダメなことばかりだったんですが、それでも声をかけてくださったのは、いいコミュニケーションができたからなのかな? と思っています。現場でもご迷惑をおかけしたかもしれませんが、レッスンでご指導いただいたことは精一杯返すように頑張りました」

――目指す将来像を教えて下さい。

「私の尊敬するTSALの先輩が『いい役者は空気を作ることができる』とおっしゃっていて、その言葉をいつも頭の片隅に入れています。空気というのは、周囲の人々を見て振る舞うからこそ作れると思うんですね。それはときには発信側に立ち、ときには受信側に回るという芝居にも通じるものだと思います。芝居が大好きなTSALの仲間たちとのふれあいを通して、そんな視野の広い人間に成長したいです」

〜フリーのモデルが、TSALの熱量の高さにひかれ入所〜

  • 石川路子
  • 石川路子

石川路子

いしかわみちこ●1995年10月24日生まれ、北海道出身。フリーでのモデル活動を経てTSALに入学。舞台 マームとジプシー『ロミオとジュリエット』(東京芸術劇場プレイハウス)出演。8月4・5・6日、中目黒キンケロ・シアターにて舞台公演Vol.6 トライトーン・アクティングラボ『遠い空の下』に出演する。

「受講生同士コメントを言い合う中で、自分を客観視できるようになりました」

──TSALに参加するまでの経歴と、入所のきっかけを教えて下さい。

「入所まで芝居の経験はまったくなくて、フリーでサロンや雑誌のモデルをしていました。そんな中、ポートレートを撮っていただく機会があったんですが、服や髪がメインの写真とは違って、そこには空っぽな自分しか写ってなかったんです。それがとてもショックで、中身のある自分を求めて芝居に興味を持つようになりました。養成所の体験入学やワークショップにもいろいろ参加したんですが、Deviewで応募したTSALの無料オープンクラスは、他のどこにもない熱量の高さにゾクゾクしましたね。ここに本気でぶつかっていけば、それだけのものが得られるだろうなと身をもって実感したのが入所を決めたきっかけです」

──TSALでの経験を通して、どのような面が成長したと感じていますか?

「ここでのレッスンって、講師だけでなく受講生同士もすごくコメントを言い合うんですね。自分ではこう表現していたつもりでも、人には違うふうに見えるんだ、ということに気付かされたりなど、鏡を向けられるような場面がとても多いんです。そのおかげで自分を客観的に見られるようになりました。自分のことをよく知らないと、役を深めることもできないと思うので、自己認識ができるようになったのは大きな収穫だと思っています」

──昨年は舞台「ロミオとジュリエット」への出演をつかみましたが、TSALの経験は外部でどのように生きていますか?

「まずこの舞台はオーディションが5次審査までとわりと過酷だったんですが、それに耐えるパワーはTSALで十分蓄えてあったと思います(笑)。それと演出の藤田貴大さんはとても独特な演出をする方で、稽古の最初は戸惑いもありました。でも考えてみれば、TSALの講師陣もアプローチは人によってさまざま。たとえスタイルが違っても、いい作品を作るという向いている方向が同じであれば、それを全力で受け入れて全力で返すというTSALのやり方をそのままこの現場でも生かせたと思います」

──目指す将来像を教えてください。

「もともと私は目立ちたいといった願望はなく、役者という職業やその人間自体に興味があってTSALに入ったんです。それから2年半経ち、プロの役者さんと関わったり、自分も芝居をするようになりましたが、どこまで追いかけてもつかみどころがない世界で、だからこそとにかく真摯に表現に向き合い続けたいと思っています」

〜名古屋から通いながら、東京で勝負に挑む〜

  • 小松寛武
  • 小松寛武

小松寛武

こまつひろむ●1993年12月27日生まれ、愛知県出身。地元名古屋での芸能活動を経てTSAL入所。

「自分よりすごいと思う人が必ずいるので、レッスンは吸収し放題です」

──TSALに参加するまでの経歴と、入所のきっかけを教えて下さい。

「入所したのは今年5月で、大学在学中は名古屋の事務所に所属していました。ところが自分がお手本にしていた先輩がどんどん東京に出て行ってしまったんです。また地元では仕事もさせてもらっていましたが、僕はもっと芝居を勉強したかったんですね。そんな中、TSALのホームページの受講生の声に『レッスンの熱量がすごい』ということが書いてあり、ここならひたすら芝居に打ち込めるんじゃないかとピンと来て、入所を決めました」

──現在は地元から通っているそうですが、東京に住んでいる同期とのギャップは感じないですか?

「僕以外にも地方から通っている人はけっこういますし、移動時間も台本を覚えたり役を深堀りしたりできます。次のレッスンまでの1週間という時間はどこに住んでいても同じなので、不利に感じたことはないですね。自分がちょっと自信があるぞ、と臨んだレッスンで、ほかの同期がより高いレベルの芝居に仕上げてきたときには『やられた!』と思うけど、それもすごく刺激になって、週1回のレッスン4時間が楽しみでしょうがないです」

──TSAL入所前から芝居経験があった小松さんですが、レッスンの手応えはいかがですか?

「実は同じクラスにすごく意識している人がいます(笑)。彼は同じ台本でも、僕とは芝居のアプローチがぜんぜん違ってたんです。その彼のほかにも、新しい台本をもらうたびに自分よりすごいなと思う人が必ずいるので、レッスンは吸収し放題ですね。でもそれもちょっと悔しくて、今度の台本では『小松からこれを吸収した』と思われるように、もっと芝居を突き詰めたいと思ってます」

──目指す将来像を教えてください。

「大学時代に後輩から、役者と就職で迷っていると相談を受けたことがありました。そのとき僕自身は役者に邁進していたけど、彼の背中を押すことはできなかったんですね。やっぱりとてもナイーブな悩みだから……。でもいつか、『夢を追ってよかったよ』と自信を持って言える自分になりたいですね。役者を目指す現実には苦しいこともいっぱいあるけど、同じように迷っている若い人に『小松寛武の姿に希望をもらった』と思ってもらえる役者になりたいです」

〜片道11時間バスで通った根性で役者の道を拓く〜

  • 小玉祐毅
  • 小玉祐毅

小玉祐毅

こだまゆうき●1994年9月23日生まれ、岡山県出身。映画『新宿スワン』『帝一の國』、特別ドラマ『奇跡の教室』(日本テレビ)、舞台『僕だってヒーローになりたかった』等に出演。

「現場で痛感した課題を、持ち帰って消化できるのがTSALの良さ」

──TSALに参加するまでの経歴と、入所のきっかけを教えて下さい。

「僕は岡山県出身で入所5年目なんですが、最初の3年間は地元から通ってました。当初は本気で役者を目指していたというよりは、高校を辞めてやることもないし、東京に行きたいという軽い気持ちで。小栗旬さん、カッコいいなという憧れもありましたね」

──地元からはバスで11時間かかるそうですが、毎週通い続ける原動力となったものは?

「もともとが軽い気持ちだったせいもあって、そのうち同期にどんどん抜かれていったんです。自分が仕事をつかめないのは、東京に住んでないからだと腐ったこともありました。だけどそんなの関係なくて、評価されてるやつって話をしてみるとちゃんと中身が伴ってるんですよね。自分も負けず嫌いなので、負けっぱなしはイヤだと。やっぱりTSALの仲間の存在が、一番の刺激になりましたね」

──映画や舞台などメジャー作品への出演が相次いでいますが、TSALでの経験は外部でどのように活きていますか?

「この夏は鈴木おさむさん演出の舞台で、トライストーン所属俳優の田中圭さん、手塚とおるさんと共演させていただきました。手塚さんはTSALで講師も務めてくださっているので、現場でご一緒できたのがとてもうれしかったですね。ただプロの方と仕事をすると、自分の足りなさをすごく痛感させられるんです。だけど現場で気づいた課題を、レッスンに持ち帰って消化できるのがTSALの良さで、それを繰り返すことで、確実に役者として向上していけると感じています」

──目指す将来像を教えて下さい。

「憧れている先輩たちと肩を並べて、ちゃんとお金を稼げる役者になりたいのはもちろんです。だけどもっと大事なのは、人に対してリスペクトの気持ちを持つことだと思うんです。映画『帝一の國』にTSALの仲間数人で出演させていただいたとき、打ち上げであるスタッフさんに『君たちの現場での居方は完璧だった。どんなに有名な役者になっても、そのままでいてほしい』と言われたんです。それはとても誇らしかったけど、その言葉通り、たとえキャリアを積んだ役者になっても、後輩の役者や現場の裏で汗をかいてるスタッフさんなど、一緒に仕事をする仲間を尊重して認めることができる人間になりたいですね」

〜舞台の専門学校から、本物の役者を目指してTSALへ〜

  • 石川美沙紀
  • 石川美沙紀

石川美沙紀

いしかわみさき●1996年9月4日生まれ、埼玉県出身。専門学校 舞台芸術学院を卒業後、TSALに入学。8月4・5・6日、中目黒キンケロ・シアターにて舞台公演Vol.6 トライトーン・アクティングラボ『遠い空の下』に出演する。

「新たな刺激をくれる仲間との出会いがとてもうれしいです」

──TSALに参加するまでの経歴と、入所のきっかけを教えて下さい。

「専門学校を卒業して、今年5月にTSALに入所しました。卒業公演を見てくださったTSALのスタッフさんに『一度、来てみませんか?』と誘っていただいたのがきっかけで、ほかの劇団にも声がかかっていたのでいろいろ調べたんですが、“本物の役者”になるならここだ、と思ったんです。もちろん、将来的にはトライストーンに所属したいという思いもありました」

──専門学校で芝居を学んだ経験があったわけですが、TSALは何が違いましたか?

「専門学校も身になることがたくさんあったので、無駄だったとは思ってません。だけどTSALで習うことはとにかく私には新しくて、初めてのことばかり、という感じなんです。雰囲気的には通っていた専門学校に似てるんですよ。みんな芝居が好きで熱い人ばかり。こういう環境が私は大好きなので、同期と一緒に頑張れそうです」

──TSALの仲間はどんな存在ですか?

「恥ずかしい話なんですが、正直、入所したばかりの頃はちょっとお芝居に自信があったんですね。ところが初日にそんな鼻っ柱がポキッと折られることがあって。同期の演技初心者の子と一緒に芝居をしているうちに、どんどんその子に引き込まれていったんです。そのとき、もしかしたら私は芝居の固定概念に縛られていたのかもしれない、と気付かされました。専門学校の仲間とは違う芝居をする、新たな刺激をくれる仲間との出会いが今はとてもうれしいです」

──目指す将来像を教えてください。

「今は将来どうなりたいというよりも、お芝居を追求するのがとにかく楽しい毎日です。ただ強いて言うならば、最近だとドラマ『小さな巨人』の香川照之さんに目を奪われっぱなしでした(笑)。いつかあんなふうに画面越しでも熱が伝わる、人の心を動かせるお芝居ができるようになりたいです。それ以前に、何より人間性を高めたいですね。芝居というのはウソがつけないもので、どんなに"芝居"しても人間性が出てしまうものなんだというのを専門学校時代に感じることがたくさんあったので、周りの人をハッピーな気持ちにできる人間に成長していきたいです」

トライストーン・アクティングラボ  レッスン生インタビュー(2017年夏)

取材・文/児玉澄子 撮影/厚地健太郎

〜22歳、関西の大学生が未経験からのスタート〜

  • 福田妙子
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福田妙子

ふくだたえこ●1991年8月20日生まれ。岡山県出身。サロンモデルとして「Voce」「inRed」「CanCam」などに多数出演。SEGAネイルプリイメージモデルも務める。入所後はTSAL舞台公演ほか、現在はファミリーマート「フラッペミルクティー篇」CMに出演中。舞台公演「7人の負け犬」8月25日〜28日 中目黒キンケロ・シアターの出演を控えている。

「『芝居』も『人間力』も高めていきたい」

――TSALに入るまでの経歴を教えて下さい。

「役者を目指して上京し、サロンやグラフィックのモデルをしながら事務所のオーディションを受けていました。ただそれまで芝居経験もなく、受け始めたのがすでに22歳と応募制限ギリギリだったので、ストレートに事務所に入るのは厳しいという現実に直面しましたね。ただ年齢はどうしようもなくても、力を付けることは今からでもできると気持ちを切り替えてTSALに入りました」

――演技を学ぶ所は数ある中で、TSALを選んだ決め手は?

「私は無料オープンクラスに参加したんですが、講師の方の教える熱量やそこに食らいついていく受講生さんたちの姿勢を見て、純粋にここで学びたいと思いました。とても内容の濃い4時間で、最初はこんな濃いところに未経験の自分が入って大丈夫だろうかとも不安にもなりましたが、改めてオープンクラスを振り返ってみると、実は役者にとって一番大切な基礎を丁寧にやっていてくれてただけだったんですよね。TSALに参加してからも、基礎は常にやっています」

――福田さんも現在CMに出演されていますが、TSALの経験は現場でどう活きましたか?

「私は3人の女友だち同士という設定のうちの一人で出演したんですが、ディレクターさんの“仲良く、楽しそうに”という指示だけで、特に台本はなかったんです。他の2人の子とは現場で初対面だったし、普通だったらすぐに友だちの雰囲気って出せないかったと思うんですよ。だけどここで学んだ芝居相手との関係性の作り方を思い出しながら、何テイクかの中でいろいろなアプローチやアイディアを持って挑戦できたのはよかったなと思ってます」

――未経験から入った福田さんにとって、TSALではどんなことが養えると思いますか?

「芝居の力はもちろんですが、何より役者にとって大事なのは人間力であるということを気づかせてくれる場所です。私もそうでしたが、特に女性は芸能界を目指すにあたって年齢の壁で悩むこともあると思います。だけど若さというのは一瞬だけど、人間力は一生もの。私はぜんぜん未熟ですが、TSALで吸収していることを私生活でも忘れず、芝居も人間力も高めていきたいと思っています」

〜22歳、関西の大学生が未経験からのスタート〜

  • 小野春花
  • 小野春花

小野春花

おのはるか●1992年4月3日生まれ。静岡県出身。住友生命「1up」CM、静岡県労働金庫「カードローンR-ing」CM、ひかりTV「理系の人々」就活生役、東海汽船「納涼船」など。

「共に頑張る仲間がいてこそ成長できる」

――TSALに参加するまでの経歴について教えて下さい。

「以前、ある事務所に入っていて、そちらでも一応、お仕事やレッスンをさせてもらってたんです。だけど今いち手応えがないというと、本当に力が付いていると確信できなくて。やっぱり一番やりたいのは役者だったので、ちゃんと成長できるところに行きたいと思って、事務所を辞めました」

――演技を学ぶ所は数ある中で、TSALを選んだ決め手は?

「ちょうどここのレッスンを見学した直後に、TSAL受講生による舞台を観に行ったのが決め手になりました。純粋に舞台としてとても面白かったし、役者さんたちが本当に輝いていて。その頃、養成所を探していろいろ見学する中で迷っていたんですが、こんなに素敵な人たちを育ててるところなら信じられるなと思ったんです」

――すでにCMなどにも出演していますが、TSALでの経験は現場でどう生きていますか?

「静岡県労働金庫のCMにメインで出させていただいた時は、地元が静岡ということもあって家族や友だちもすごく喜んでくれてうれしかったです。ただレッスンでは、まだ克服できていない『声が上ずる』という自分の弱点を再確認させられた現場でもありました。もともと自身では声が低いほうだと思っていたんですが、講師の方から“声が上ずりがち”と指摘されて、初めて客観的に実際の声質に気付かされたんですよ。そこをなんとかお腹から声が出るように鍛えてきたんですが、完成したCMの音声を聞いてまだまだ頑張らないといけないと、気持ちを引き締め直しているところです。講師の方の指摘・指導は気づきの連続です」

――小野さんから見て、TSALにいる人たちの印象は?

「講師やスタッフの方は、とにかく人間を見ているなと思いますね。悩んだり行き詰まったりしていると、こちらが何も言わずとも声をかけてくれて、じっくり時間をかけて話を聞いてくれます。受講生は私みたいに前に多少の経験がある人もいれば、未経験で入ってくる人もいますが、何も経験のなかった人の殻が破けた瞬間にはみんなで喜び合うんですよ。それは“自分も負けてられない”って気持ちをもらえるからで、やっぱり共に頑張る仲間がいるって心強いものなんだなと感じますね」

〜フリーのアイドルが、女優としての居場所を見つけた〜

  • 土山茜
  • 土山茜

土山茜

つちやまあかね●1991年10月22日生まれ。福岡県出身。2012年日テレ汐留グラビア甲子園ファイナリスト、2014年フォトテクニックガールオーディショングランプリ、チバテレビ「応援美女子!」内短編ドラマ「学食戦争」織田信子役など。舞台多数出演。現在、ファミリーマート「冷やし中華」CMに出演中。

「ここほど一人一人に向き合ってくれるところはなかった」

――TSALに参加するまでの経歴を教えて下さい。

「昔から役者志望だったんですが、最初に飛び込んだのはグラビアの世界です。というのも役者は目指していたものの、ものすごい恥ずかしがり屋で、そんな自分を克服するために、まずは自分の一番恥ずかしい面をさらけ出すことにしたんです。それからは地下アイドル的な活動や小劇場への出演と、すべてフリーランスで活動してきたんですが、自己流でやっていくことに限界を感じたのと、映像分野にいきたいと思いTSALに入りました」

――演技を学ぶ所は数ある中で、TSALを選んだ決め手は?

「デビューで募集していた無料オープンクラスに参加したことがきっかけです。役者を目指すにあたってさまざまなワークショップなどを渡り歩いてきたんですが、ここほど講師の方が一人一人に向き合ってくれるところはなかったですね。“君はこういう芝居が得意そうだから、こういうことに挑戦してみたら?”といったアドバイスもいただけたりと、ここで学べば自分にしかできない芝居をつかめるかもしれないと感じました」

――土山さんはファミリーマートのCMに出演されていますが、TSALでの経験は現場でどう活きましたか?

「山の上で冷やし中華を食べるシーンの撮影だったんですが、その日はかなりの曇天で、一瞬の晴れ間を狙って撮るしかなかったんです。いわば瞬発力がすごく求められる撮影だったんですが、常に即その役になりきるというスキルをここで鍛えてきたおかげで、対応できたと思っています。待ち時間も長かったんですが、そのおかげで監督さんや共演の方とディスカッションできたのは良かったですね。TSALでも講師の方や受講生とのディスカッションをすごく大事にしているので、初めての現場にもすんなり溶け込むことができました」

――フリーでもさまざまな芸能経験をしてきた土山さんにとって、TSALはどんなことが養える場だと思いますか?

「実は今年の頭にNHK朝ドラヒロインのオーディションにTSALから出させていただいて、2次審査まで進んだんです。結果、落ちてしまったんですが、一緒に受けた中にはテレビなどでよく知っている女優さんもたくさんいて、そんな人たちと方を並べているだけでも大きな自信になりました。メジャーな作品に役付きで出ているTSALの先輩も多いので、私も続きたいと思っています」

〜演技を学ぶ学生から、本格的な芝居鍛錬の道へ〜

  • 三浦健人
  • 三浦健人

三浦健人

みうらけんと●1996年3月21日生まれ。東京都出身。東京俳優市場2014年冬『Human Android』白井役、SKY座『ちかい橋』一役などに出演。TSAL入所後には、大塚製薬ポカリスエット2015甲子園広告企画「応援する人の渇きにも」男性マネージャー篇、 TOMONY「企業広告」ほか、TSAL公演にも連続して出演。

「TSALで学んでいることは役者として意識が高い」

――TSALに参加したきっかけと、その前までの経歴を教えて下さい。

「ある大学で演技を専攻し、外部の舞台にも出ていましたが、TSALに集中したいと考えて大学のほうはやめました。正直、大学の授業よりも実践的で、講師の方のアドバイスも的確なんですよ。プロの方に混ざって外部の舞台に立ったことで、もっとその違いを感じたし、せっかく入学したので親から反対もあったけど本気で役者を目指しているので迷いはなかったですね」

――すでにCMや広告などにも出演していますが、TSALで得た経験はどのように現場で生きていますか?

「昨年、『TOMONY』のCMに受験生役で出演した時のことなんですが、本番までに役作りのために自分で単語帳を作って覚えたりしていたんですね。そういった役に近づくための下準備というのは、TSALでは自然にやっていることで、撮影レッスンなどで事前に役を与えられたら、その人間像をイメージした服などを何も言われずとも用意してくるものなんです。ところが本番でCMのスタッフさんに“単語帳を作ってきたんです”と言ったら、“そこまでする新人もめったにいないよ”とすごく褒められて。TSALでやってることって実はぜんぜん当たり前じゃない、役者として一段高い意識が自然と養われているんだなと感じました」

――TSALでの忘れられないエピソードがあったら教えて下さい。

「参加して1年目にTSAL制作の舞台に出た時に、人生で初めて悔し泣きというものを経験しました。できない自分への悔しさもあったけど、何よりみんなの足を引っ張ってることが悔しくてたまらなくて……。そんな不甲斐ない自分の話を、講師もスタッフも仲間たちも心の底から聞いてくれたんです。その時に、ああ、役者って自分のためだけに頑張るものじゃない、一緒に作品に向かってる仲間たちのためにも頑張るものなんだと思ったし、みんなの眼差しもあって、余計に涙が止まらなくなってました(照笑)」

――TSALの仲間たちはどんな人たちですか?

「役者として以上に、人間として尊敬できる先輩や講師がたくさんいます。ただ自分としては、ただ尊敬しているだけでなく、早くその人たちを越えたいと思っています。あとものすごい知識量の映画オタクが多いですね(笑)。昨年、ポカリスエットの広告が決まった時も“この映画を参考に役作りするといいよ”と教えてくれた先輩もいて、めちゃくちゃ心強いんですけど、ただ“すげえ”って思ってるだけじゃなくて、自分も勉強しなくちゃって刺激になってますね」

〜格闘家の道を挫折、芝居の道に生きがい〜

  • 有馬健太
  • 有馬健太

有馬健太

ありまけんた●1989年2月7日生まれ。東京都出身。映画『のぼうの城』 、『クローズEXPLODE』五島劣闘 矢島役、映画『新宿スワン』ケン役ほか、舞台もTSAL公演、外部公演など多数出演。ジョージア「この国を支える人々篇」CMにも出演。

「役者である以前に、人間として育ててくれるところです」

――TSALに参加するまでの経歴について教えてください。

「格闘技で上京するために資金を貯めていた矢先に、ヘルニアでドクターストップに。それが16、17の頃だったんですが、それまで格闘技ばっかりでまったく勉強もやってなかったから、他に何もできねえなと一時期はかなり腐ってたんです。そんな時に力をくれた映画『アメリカンヒストリーX』が、役者を志す直接のきっかけになりました」

――演技を学ぶ所は数ある中で、TSALを選んだ決め手は?

「俺はTSALの1期生なんですが、実は『デ☆ビュー』さんの『冬の特別オーディション』でトライストーン・エンタテイメントを受けて一度落ちてるんです。そんな時にTSALができることを知って、正直、養成所というものにはあまりいいイメージがなかったけど、話だけは聞いてやろうと思って行ったんですね。そうしたら変な話、ぜんぜんビジネスっぽくなかったっていうか、もちろんビジネスではあるんだけど、それ以上にスタッフさんたちの“いい役者を世に出す”という熱がすごくて、ここだったら騙されてもいいや(笑)、くらいの気持ちになったんです。入ってみたら、騙されるどころか、こりゃスゲぇと」

――有馬さんは『新宿スワン』などメジャーな映画の現場も数々経験されていますが、TSALでの経験は現場でどう活きていますか?

「つい先日まで、以前出演させてもらったトライストーン製作の映画の続編にまたキャストで呼んでもらったんです。しかも前よりも長いセリフをいただいてたこともあって、事前にかなりいろんなアプローチを考えて臨んだんですが、現場に立ったとたん、それが全部吹き飛んだんですよ(苦笑)。そこをなんとか持ち直せたのは、ここで徹底的に即興をやってきたことも底力になったと思うし、何より俺は1期生でもあるんで、TSALのメンバーとしてみっともない事はできないという思いが大きなモチベーションになりましたね」

――1期生の有馬さんから見て、TSALとはどんなところですか?

「役者である以前に、人間として育ててくれるところです。そもそも人間として成長しなければ、いい役者にはなれないってことは、現場に出ると余計にわかるんですよ。それとここはアクティングラボ=芝居の研究所というだけあって、スタッフも講師も受講生も芝居バカしかいない。だからこそ心からぶつかり合えるし、わかり合える。役者を志す人間であれば、一生付き合える仲間に出会える場所でもあると思います」

トライストーン・アクティングラボ  レッスン生インタビュー(2016年夏)

取材・文/児玉澄子 撮影/厚地健太郎

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