話題作に次々と出演! 注目の若手女優が語る女優への想い【後編】−永野芽郁 | Deview-デビュー
永野芽郁

撮影/booro(BIEI)取材・文/永堀アツオ

『ひるなかの流星』、『帝一の國』、『ピーチガール』など、人気作にひっぱりだこの若手女優・永野芽郁。そんな永野が所属している「スターダストプロモーション芸能1部」が、『第5回 モデルオーディション』を開催中。小3でスカウトされ、芸能活動をスタートさせた彼女が、近年、女優として飛躍するきっかけとなった作品についてや、女優への想いなどを語ったロングインタビュー(後編)。
「お芝居に対してはどんどん欲が出てきていて、笑ってもらえるようなお芝居もできるようになりたい」
永野芽郁
――2015年10月に『俺物語!!』でヒロインを務めて以降、2016年には『こえ恋』で主演、雑誌『Seventeen』専属モデルに抜擢、NHK 大河ドラマ『真田丸』出演など、様々な変化があったと思いますが、永野さんにとって、2016年はどんな1年になりました?
「すごく早かったです。1月2日に『第94回全国高校サッカー選手権大会』の応援マネージャーの仕事から始まって。ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』をやって、映画『ピーチガール』の撮影があって。クランクアップの数日後に映画『PARKSパークス。』の撮影があって、その後、ドラマ『こえ恋』をやって、映画『キング・オブ`エジプト』の吹き替えをやって、映画『ひるなかの流星』、『帝一の國』、『ミックス。』の撮影が続いたんですよね……早かったですね」
――「早かった」のひと言ですか(笑)。『俺物語!!』のヒロインオーディションに受かってからの展開が怒涛じゃないですか? ずっと仕事が繋がっていますし。
「確かに!……あんまり考えてなかったです」
――『転機になった作品は?』と聞かれたら、どの作品を挙げますか?
「自分の気持ち的に変わった大事なきっかけになったのは『繕い裁つ人』なんですけど、世間的にみると転機は『俺物語!!』だと思うんですよ。でも、『俺物語!!』の監督さんは、『繕い裁つ人』を観て、私をオーディションに呼んでくださったんです」
永野芽郁
――繋がっているんですね。
「そうなんです。だから、元をたどれば『繕い裁つ人』にいくんですけど、『俺物語!!』は原作があって、アニメにもなっていて、すでにみなさんの中でキャラクターのイメージがついているなか、いろんな意見があるなかで挑戦した役だったので、すごく思い入れもあって。プレッシャーとか責任感とか、いろんなものが自分にのし掛かってくるのを初めて感じて。公開された後、観てくださった方々から『良かった』という感想をたくさんいただいて。ちゃんと向き合ってやって良かったという気持ちになったし、新たに勉強したこともたくさんあった。こういうときはこうしようっていう知識が増えた場所でもあったので、やっぱり私にとっての転機かなって思いますね」
――初の主演映画『ひるなかの流星』については、『誰がなんと言おうと、私の代表作です』と言っていましたよね。
「今までで一番ツラくて、今までで一番楽しかった作品なんですよね」
――舞台挨拶で泣いているニュースをよく見ました。
「そうなんですよ。すぐに泣いちゃうんです(笑)。本当はああいう場所で泣くのは嫌なんですけど、思い出すとすぐに涙が出ちゃう。それくらい、いいこともあったし、ツラいなって感じることもあったんです。初めて現場で、あんなにいろんな気持ちになれたなって。この先にもっと大変なこともあると思うんですけど、今の段階では、“あの現場のことを思えばなんでも乗り越えられる気がする”っていうくらい、自分の自信になるようなことばっかりでした」
永野芽郁
――何がそんなにツラかったんですか?
「主演だけど、年齢的に一番下だったこともあって、先輩方ばかりだし、スタッフさんたちもみんな大人の方なので、自分だけが甘えていてはいけないっていう気持ちが強くて。自分との闘いでしたね」
――では、逆に楽しかったことは?
「スケジュールがハードで毎日現場に行くことが大変だったんですけど、でも、毎日現場に行くことによって、スタッフさんとすごく仲良くなれて。いつ話しかけても、みんな笑顔で応えてくれたんですよね。初めて映画の主演をやらせていただいたことで、大きな家族みたいなものがこの短期間でできるんだっていうことに、初めて気づいて。もちろん、主演をやることによって、いろんな葛藤とかもあったんですけど、周りを囲んでくださる方たちが、本当にいい人ばかりだったので、すごく幸せでした」
――ドラマでも映画でも主演を務めたことで、何か意識の変化はありました?
「お芝居に関しては、自分の芝居をするのではなくて、相手の方の芝居を全部、受け止められる人になろうと思いました。今まではわからなかったんですけど、主演をやられている方たちは、どんなお芝居をしても、全部受け止めて、返してくださるからこそ、主演をやられているんだなっていうことに初めて気づいて。今までは、やりたいようにやらせていただいていた感じだったんですけど、全部の球を受け止められるような女優さんになりたいって改めて思いましたし、そういうのは大事だなって思いました」
永野芽郁
――公開作が続いていることに関してはどう感じていますか?
「すごくありがたいなと思っています。とても充実しています」
――1作品ずつ簡単に振り返っていただきたいなと思うんですが、まず、3月24日に『ひるなかの流星』が公開されて、4月22日は『PARAKSパークス』が公開されました。2作品とも吉祥寺で撮影しているんですよね。
「自分が小さい頃に行っていた井の頭恩賜公園だったり、スカウトされたサンロードだったり、そういう場所でお芝居ができるのは幸せでした。それに、『PARKS パークス』は井の頭恩賜公園が開園100周年を迎える記念として作れられた映画だったので、そんな作品に自分が携われるというのがすごく不思議な感じと、本当に縁ってあるんだなって思いました。なぜだか、吉祥寺で撮影することがすごく多くて、『ピーチガール』も吉祥寺で撮影してるんですよ。“私、すごい吉祥寺と結ばれてるな”って思って。たぶん道案内もすごいできるし、吉祥寺大使もできると思います!(笑)」
――確かに(笑)。5月20日に公開された『ピーチガール』では女子高生でモデルの役でしたよね。
「物語の中で起きる事件のきっかけは全て(柏木)沙絵にあって。沙絵がいなければ、物語が面白く成立していかないっていう、重要な役どころだったので、可愛らしくも見えるけど、なんかムカつく女の子を演じられたらいいなと思っていて。悪くなろうというよりも、ちょっとふざけてちょっかいを出しているだけなんだけど、ただ度が過ぎてるっていう(笑)。意地悪しようと思って意地悪しているわけじゃなくて、結局はももちゃん(山本美月演じる安達もも)のことが好きで、好きだからこそちょっと困らせてやろうっていうのが、うまい具合にできたらいいなと思ってやっていました」
永野芽郁
――白目も話題になりましたね(笑)。
「この前、取材で『あの白目はCGですか?』って聞かれました。『いや、あれは自分の目の力でやりました』って答えたんですけど(笑)、そのくらい、白目、うまくいってたなって思いました。『沙絵、良かった』って言われるとすごく嬉しいです」
――その前に、4月29日には『帝一の國』も公開されてます。いい蹴りが炸裂していましたね。
「練習しましたから! 監督さんとは『帝一くんを支えられるような芯のある、でも、可愛らしさもあるような女の子になりたい』っていうお話をしていて。最初は、女性が(白鳥)美美子しか出てないので、大丈夫かな?と思っていたんですけど、年齢の近い男性の出演者の方たちとお芝居できたことはすごく勉強になりました。皆さん、本当に仲が良くて。その仲の良さが、お芝居でも出ていたりするんですけど、みなさん役に入ってるところがあって。その切り替えがすごいなって感じました。これまでは年の離れた大人の方とお芝居をすることが多かったので、年が近いのにすごいなって思ったんですよね。私も3年後、こうなれてるのかなって思った時に、“いや、今の自分じゃ無理だ”と思いましたし、勉強になりました」
――3年後どうなっていたいですか?
「具体的にはないんですけど、ただお芝居に対して、どんどんいろんな欲が出てきていて。欲深くなっていいなって思っているんですよね。常に、こうなりたい、ああなりたいっていうのは思い続けてようと思っています」
永野芽郁
――『ピーチガール』の沙絵にはコメディのセンスを感じました。
「この前も取材かなにかで、『コメディエンヌになれますね』って言ってくれた方がいて。そうなれたらいいなって思いました。お客さんに笑ってもらうのも、真面目にできるような女優さんになりたいですね。ちゃんとシリアスなお芝居もするけど、笑ってもらえるようなお芝居ができるようになったら、自分の力になるなって思っています」
――泣かせるよりも笑わせる方が難しいって言いますからね。今、高3ですが、周りは進路に悩んでいる時期でもありますよね。
「私も考えています。高校に入った時は、この仕事をそのまま続けるから就職でいいやって思っていたけど、今になって、勉強って大事だよなって思ってきたりしていて。星が好きなので、天文学部行きたいなとか、地学もいいなとか思ったりして。まだちょっと時間があるので、もう少し悩んで決めればいいかなって。でも、とにかくお芝居は続けていきたいです」
永野芽郁インタビュー【前編】を読む >
永野芽郁が所属するスターダストプロモーション芸能1部がオーディションを開催!
Profile
永野芽郁(ながの・めい)●1999年9月24日生まれ、東京都出身。スターダストプロモーション所属。小学校3年生のときにスカウトされ芸能界デビュー。2015年10月に公開された映画『俺物語!!』でヒロイン・大和凜子を演じ注目を集める。2016年7月期ドラマ『こえ恋』(テレ東系)で連ドラ初主演を果たし、同年8月より『Seventeen』レギュラーモデルに抜擢。2017年は『ひるなかの流星』、『PARKS パークス』、『帝一の國』、『ピーチガール』話題の映画に次々と出演。さらに、7月スタートのドラマ『僕たちがやりました』(関西テレビ・フジテレビ』、映画『ミックス。』(10月21日公開)への出演が決定している。
スターダストプロモーション創立40周年記念 MODEL AUDITION
スタダ
本田翼、永野芽郁、森川葵らが在籍するスターダストプロモーション芸能一部が『スターダストプロモーション創立40周年記念 MODEL AUDITION』を開催。全国から10〜25歳までの男女を大募集!
合格者は、スターダストプロモーション芸能一部の所属となり、本人の適性と希望にあわせてマネジメント。なお5回目のモデルオーディション開催を記念し、他薦で合格した場合、推薦者に報奨金10万円が進呈される。応募締切は、6月30日(金)まで!!

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