『晦日明治座 納め・る祭〜あんまり歌うと攻められちゃうよ〜』三上真史くん&安西慎太郎くんに直撃インタビュー! | Deview-デビュー
2015.12.03
晦日明治座 納め・る祭〜あんまり歌うと攻められちゃうよ〜

「とにかく悩んでいないで動き出すこと。一歩踏み出せば、きっと変わっていくと思う」

三上真史
三上真史
――最初にこの舞台の見どころを教えてください(坂東)
三上真史「年末恒例となっている「祭」シリーズは、二部構成になっていて、一部ではしっかりとした本気のお芝居をお届けします。今回は、平安時代、征夷大将軍・坂上田村麻呂と、彼と対峙する蝦夷の英雄・阿弖流為を軸に描く歴史ファンタジーです。今回僕が演じる田村麻呂は、人の心の声が聞こえてしまうという特殊能力を持っているんです。田村麻呂と阿弖流為の対比や互いに貫いている信念など、熱い物語を一部のお芝居としてしっかりとやりますので、そこが見どころです。で、二部は?」
安西慎太郎「ありがとうございます、ちゃんと振ってくださって(笑)。二部では出演者がそれぞれ5組のユニットに分かれて、オリジナルの歌とダンスを披露します。いい意味で、メチャクチャ本気でフザけます。一部と二部でのメリハリがとても良くて、“今年もいい年を過ごせたぞ”と皆様に思っていただけるような内容になっておりますので、よろしくお願い致します」
三上「運営者のようなコメントになっているけど(笑)」
安西慎太郎
安西慎太郎
――いきなりですが、お二人はどうしてこの世界に入ったんですか?(川本)
三上「あはははっ! 質問の振り幅が素晴らしい(笑)。(安西に)どうなんですか?」
安西「僕はレオナルド・ディカプリオさんが出演していた映画『ギルバート・グレイプ』を観て、“この人みたいになりたい”と思ったんです。僕も何かを与える側の人になりたいなって」
三上「僕は正直に言うと、こういう仕事をするとは思っていなかったんです。元々、新潟の地元で路上ライブをやっていて、大学進学で上京したことを機に、真っ先に音楽の聖地の下北沢に行ったんです。そうしたら事務所の方に声を掛けられて。でも友人から『お前は絶対に騙されやすいから、金取られるぞ』って言われていたので、その場は逃げまして(笑)。その後、一週間後に同じ事務所の方から別の場所でまた声を掛けてもらったので、とにかくやってみようと思って入りました。僕は負けず嫌いなところがあるので、そこからはとにかく視野を広げならガムシャラに頑張ってきた感じです」
――“視野を広げる”って、どうすればいいんでしょうか? 私は学校で受けたお芝居のレッスンで『視野を広げなさい』と言われたんですけど、その方法が分からなくて(川本)
晦日明治座 納め・る祭〜あんまり歌うと攻められちゃうよ〜
三上「そうなんですね。いやいや、僕も本当の方法を教えてほしいくらいですよ(笑)。でも、以前某コンビニエンスストアの社長さんと対談をする機会があって、その方に“逆Tの字”というものを教わったんです。Tの字を逆さにした縦の部分が自分の主の部分。でもその縦の部分ばかりを伸ばしていたら、いつか倒れる。だから下にある横の部分。一見、全く交わらないような別ジャンルのことを伸ばしていくと、しっかりと土台ができて自分を支えられることができる。その結果、全部が強くなる。そう聞いて、あぁその通りだなと。それが視野を広げることなのかなと思います」
安西「僕も一つのことに執着して周りが見えなくなるタイプなので、休憩じゃないですけど、三上さんが言ったような違うジャンルのものに目を向けることは大切だなと思っています。狭くなりすぎないことが、この仕事において一番大事なのかもしれないです」
――僕はまだこの世界のことが全然分からないんですけど、映画やドラマなどいろんなジャンルがある中で、“舞台の魅力”とは一体どういうものでしょうか?(坂東)
晦日明治座 納め・る祭〜あんまり歌うと攻められちゃうよ〜
三上「そこはもうね、安ちゃんが全部!」
安西「えっ!? なんだろう(笑)。舞台なら舞台、映像なら映像という、それぞれの違った良さがあると思うんです。舞台の場合はごまかせないものなんですよね。例えば何かハプニングが起こったときに、映像だったら『カット!』となるけど、舞台ではそこでカットとはならずに、舞台上にいるキャストがそのままストーリーを進めていかなくちゃいけない。それは恐怖ではあるんですけど、逆に楽しみなところでもあるんです。一番心が震える瞬間というか。そういうふうに僕は思っています」
三上「その通りです!(笑)」
――台本はどうやって覚えているんですか? 僕自身レッスンを受けたことがあるんですけど、セリフを覚えて言う時に、動きと合わせてセリフをしゃべると棒読みみたいになっちゃうんです(坂東)
晦日明治座 納め・る祭〜あんまり歌うと攻められちゃうよ〜
三上「今回の稽古場では特に“セリフを覚えるというよりは、相手のセリフを受ければおのずと出てくる”ということに気を配っていますね。無理に自分のセリフを言おうと決めつけていると、自分が考えていたものしかできなくなるし、相手が予想外に来たらそれこそ棒読みになってしまう。セリフはやっていれば自ずと覚えていくからね。……と言いつつ、覚えないと始まらないことなので(笑)、どうやってる?」
安西「“セリフを覚える”という事だけであれば、まず『カフェ1』で台本を開いて覚えるんです。で、次にけっこう遠い場所にある『カフェ2』に行くんですけど、その1から2の間に覚えたものを確認するんです。そういうことを続けていって。最終的にまた『カフェ1』に戻っている間に確認する感じですね」
三上「戻ってくるの!? 『カフェ2』から『カフェ1』へ!?」
安西「そうです。大体いつも4か所くらい巡ります」
三上「へ〜! お金が掛かるね!(笑)」
安西「でも、コーヒー一杯程度なので(笑)。家にいると横になりたくなったり、自分に甘くなるので」
三上「俺も声を出さないと覚えられないから、稽古場から家に帰る間にブツブツ言ってます。動いているときのほうがいいよね」
――稽古場ではどういうことに心掛けていますか?(川本)
安西「観ている方が“コイツ気持ちいいなぁ!”っていうくらい、心を解放してやることは心掛けています。いい意味でフザけるというか、心と体を解放して、とにかく砕ける」
三上「そうですね、自分もフラットでいることですかね。変に何かやろうとするんじゃなくて、フラットにその場で起きたことができるようにと思っています」
――では最後に、この二人のようにデビューを夢見る『Deview』ユーザーへのメッセ―ジをお願いします(編集部)
晦日明治座 納め・る祭〜あんまり歌うと攻められちゃうよ〜
安西「まだ僕はデビューして3年ほどですけど、たくさんの出会いがあって、周りの方に支えられて、今までやってこれたなと感じていて。なので、周りの人への感謝の気持ちを忘れずにやっていったら、ステキな俳優さんになれるんじゃないかなと思います。僕もこれからもそういう気持ちを忘れずにいつまでもやっていきたいです」
三上「素晴らしい! あとは、とにかく悩んでいないで動き出すことですかね。自分で決めたことって自分で責任を持つじゃないですか。だから、自分自身が覚悟を決めてしまえば、あとは進むだけ。一歩踏み出したら、きっと変わっていくと思います。僕らもみんなに助けられているので、自分一人じゃないということを思って、デビューを目指してください」
PROFILE
三上真史
みかみ・まさし●1983年6月20日生まれ、新潟県出身。2006年『轟轟戦隊ボウケンジャー』の最上蒼太/ボウケンブルー役で話題を集める。2007年『第4回D-BOYSオーディション』で準グランプリを獲得。その他、『フルハウスTAKE2』では主人公・ガンフィ役の吹き替えをするなど、映画、ドラマ、舞台、バラエティ番組など幅広く活躍する。また、2011年から NHK Eテレ『趣味の園芸』のメインナビゲーターを務め、“園芸王子”として幅広い年齢層の支持を獲得している。
安西慎太郎
あんざい・しんたろう●1993年12月16日生まれ、神奈川県出身。NHK FM特集オーディオドラマ『青き風吹く』(1/2 午後7時20分〜8時20分)舞台『僕のリヴァ・る』主演(2/18〜21新国立劇場・小劇場)、舞台『アルカディア』(東京 4/6〜30 Bunkamuraシアターコクーン・大阪5/4〜8森ノ宮ピロティホール)に出演。
『晦日明治座 納め・る祭〜あんまり歌うと攻められちゃうよ〜』稽古場レポート
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