高畑充希の売れ方が若手っぽくない理由(4/5) | Deview-デビュー
2015年2月4日

 杏が主演し、過去10年で最高の視聴率を記録したNHK朝ドラ『ごちそうさん』では、高畑充希も認知度を高めた。め以子(杏)の嫁ぎ先の西門家の六女・希子役。『アオハライド』では想いを寄せる相手だった東出昌大が、こちらでは兄。長女にいびられる義姉のめ以子を慕い、自らも内向的な性格から殻を破る姿を見事に演じた。

 その後もドラマ出演が続き、『チョーヤ梅酒』CMにも出たりとメディア露出が増える。現在も『問題のあるレストラン』に出演中(ここでも東出の彼女役)。オリコン調べの「2014年 ブレイク女優ランキング」では7位に入った。ただ、彼女は新人ではない。昔から彼女を見てきた人は「今さらブレイクって?」と感じるだろう。

 高畑充希はもともと舞台を中心に活動してきた。幼少の頃から親に連れられて観劇に行き、13歳で現在所属するホリプロが募集した『山口百恵トリビュートミュージカル ブレイバックpart2〜屋上の天使』の主役オーディションに合格。2005年に、このミュージカルでデビューしている。

 2007年からは、フライングが売りの夏の定番ミュージカル『ピーター・パン』の主役(8代目)を6年にわたり続けた。17歳のときには『奇跡の人』で、寺島しのぶや菅野美穂らも演じたヘレン・ケラー役も。彼女の若くして突出した演技力は、中学生の頃から舞台で培われた。何回か前に宮沢りえについて書いたときも触れたが、観客の目に直接さらされてごまかしの利かない舞台芝居は、役者を磨くのだろう。

 そんな高畑だが、デビュー前はオーディションにたびたび落ちていた。『月刊デ☆ビュー』を買って、付録の応募用履歴書が足りなくなるぐらい書いても、受けては落ちて…と繰り返していたという。(続く)


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