『ごめんね青春!』で訴えかけられたもの(4/5) | Deview-デビュー
2014年12月24日

 錦戸亮といえば関ジャニ∞イチの人気メンバーで、たれ目だ。『ごめんね青春!』で、満島ひかりの蜂矢りさ先生に「好きなんです!」と告白したら、「煮え切らない男でもタレ目でも…放火魔でも、今は許しませんけど乗り越えましょう」と返された。

 “放火魔”は言い過ぎだが、錦戸演じる原平助先生は、高校時代から誰にも言えずにいたことがある。三女の蜂矢祐子(波瑠)=りさの姉に恋して花火大会に誘ったが、待っていても現れず、東高の屋上に行くと、隣りの三女の屋上で、恋を応援してくれてたはずの親友・蔦谷サトシ(永山絢斗)と祐子がキスをしていた。

 ウサ晴らしにロケット花火を三女に向けて打ち込む平助。帰宅すると、三女の礼拝堂が火事とのニュース。現場にいた祐子とサトシは、“三女が焼けて東高と合併すれば一緒にいられる”と放火した…と噂された。共に退学して消息が途絶え、祐子の妹のりさも中傷を受けてきた。「八百屋お七か」などと。

 そのりさに、花火のことを打ち明けつつ告白。「正直に話して、何もかも失う自分を想像しました。蜂矢先生に『さよなら』を言うのが一番きつかった」。けど、「先生を大好きな理由はわかりません」とも。

 最初はりさが平助に「好きです」と告げた。それも、遠足に行く電車で「1日に一度だけ現れる」と言われるハート型のつり革をたまたま一緒に握り、「永遠に結ばれる」との都市伝説を信じただけ。始めは「好きじゃないけど、運命だから結婚するの」という。

 滑稽に思える。だが、蜂矢りさ先生は生徒にも「直感を信じてみませんか?」と説く。「やさしい人が好きと言っても、好きな人なら何をされてもやさしく感じる。条件や理想と違うなんて時間のムダ! 人生は一度きりなんです。ガッついていこうー!」と。

 確かに我が身を振り返ると、様子見してるうちに、まだ続くと思った青春は終わっていた。ガッついていけば良かったかな…。(続く)


戻る
×