綾瀬はるかvs沢尻エリカのドラマ対決の背景(4/5) | Deview-デビュー
2014年11月17日

 1982年から12年連続で年間視聴率の三冠王となったフジテレビだが、近年は不振。過去の遺産を持ち出したリメイクが増え、前クールの『HERO』でやっと大当たりしたものの、開局55周年記念の『若者たち2014』は最終回が6.1%(平均7.7%)と惨敗している。

 そんな中、深夜ながら10%と健闘した『ファーストクラス』まで、3ヵ月空けて続編とは“はやっ!”と感じた。

ファッション誌の新人編集者の吉成ちなみ(沢尻エリカ)は、自分の企画を盗られたり、撮影場所を使えなくされたり、先輩たちから様々な嫌がらせを受けた。いじめドラマの社会人版。その中でどんどん強くなっていった。

 ファッションブランド業界に舞台を移した続編では、ちなみは最初からしたたかで、提出したデザインを捨てられても、見越していたかのように別のものを出して、1話からチーフデザイナーに。

 周りの嫌がらせも度を越していき、そのたびにちなみは跳ね返していくのだろう。結構なことだが、観ていて痛快というより気疲れする。これ、やっぱり土曜深夜だから良かったのでは?

 次の日が休みで飲み会の後とかにボーッと観るのと、週の真ん中・水曜に明日の仕事も考えながら観るのでは、同じ内容でも受け取り方は全然変わる。せわしないとき、テレビでまでエグい女の争いを観る気にはなりにくい。

 単純に深夜で好評だったからとプライムタイムに持ってきて、うまく行かなかった例は多々ある。そんなことはフジテレビの偉い人たちもわかっていたはずだが。

 その点、裏の『きょうは会社休みます。』は、なかなか会社を休めないOLさんたちに夢を見させてくれる? オッサン的には、綾瀬はるかにちょっとビックリしたが。(続く)


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