日本のアイドルは海外で通用するか?(4/6) | Deview-デビュー
2014年10月21日

 超人気声優の水樹奈々に聞いた話だが、彼女が2年前の正月にプライベートで母親とパリ旅行をしたときのこと。カフェの窓際の席にいたら、イベントでもあったのか魔法少女風のコスプレをしたパリジェンヌが窓越しに興奮気味に近づいてきて、手でハートを作って“ファンです”という感じでアピールしてきたと。

 てな感じで日本のポップカルチャー好きが多いフランスで、2000年から開かれている『JAPAN EXPO』。今年はBerryz工房×℃-ute、乃木坂46、中川翔子らが出演して23万人を動員。

シンガポールの「AFA(Anime Festival Asia)」は8万人、そして台湾の「漫画博覧会」は60万人と、日本の「コミックマーケット(コミケ)」の55万人も上回った。

 そうした中、ここ数年で“輸出”が増えたのがアイドルだと、でんぱ組.incプロデューサー福嶋麻衣子さんは言う。

「アニメ、ゲームと3本柱になってます」と。日本製アニメは小さい頃からテレビで流れてるのを観て自然にオタクになった人が多いようだが、アイドル好きを増やしたのはネット。「海外のでんぱ組ファンは、YouTubeで観たのがきっかけというケースがほとんどです」

 セミナーの質疑応答で、福嶋さんに「海外で活躍する可能性のあるアイドルは?」 と尋ねると、名前が挙がったのがBELLRING少女ハートだった。

黒ずくめの衣装でサイケなロックチューンが売りのグループ。もともと台湾人のTIRAをセンターに据えていた。現在はビザの関係で帰国中だが、昨年10月には初の台湾公演を実施し、TIRAも合流。

「海外との文化交流が入ったユニットが出てくると良いと思います。海外で活動するなら日本のアイドルメソッドは引き継ぎつつ、メンバーは現地の子を集めたいです」

 福嶋さんはそう語ったが、それをすでに実践しているグループもいる。(続く)


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