ジブリ映画で声優を務めた若手女優の取り組み(4/5) | Deview-デビュー
2014年7月22日

 ぜん息の療養のため海辺の村に滞在中の、心を閉ざした少女・杏奈。誰も住んでいないはずの屋敷で、彼女の前に金髪の少女・マーニーが現れた。その日から、杏奈の身に次々と不思議な出来事が起きて…。

 スタジオジブリ最新作『思い出のマーニー』は初のWヒロインで、杏奈役に高月彩良、マーニー役に有村架純が、300人に及ぶオーディションから選ばれた。

 高月は堀北真希、桐谷美玲らと同じスウィートパワー所属の16歳。

最近ではドラマ『ブラック・プレジデント』などに出演。この6月まで、桜庭ななみら同じ事務所の4人とのアイドルグループbump.yでも活躍していた。ボーイッシュなショートカットで、杏奈と見た目も似ている。

 有村は説明の必要がないかも。『あまちゃん』でヒロインの母親の少女時代を演じて、一躍ブレイク。『失恋ショコラティエ』『弱くても勝てます』などドラマに相次ぎ出演し、CM起用は12社と、桐谷と並び女性タレントのトップだ。

 オーディションは「その場でセリフを渡されて、10分ぐらい時間をもらってから、マイクの前で言いました」(有村)。3日間に分けたオーディションの初日の1人目が有村で、スタッフは「真っ先にマーニーが見つかった」と即決した。

 一方、杏奈役はなかなか決まらず、連絡がなかった高月は「落ちたんだ」とあきらめていた。だが、スタッフ内で彼女の声を「もう一度聴きたい」という話になり、再度出向き、米林監督が決めた。2人とも声優は初挑戦だ。

 いわゆるアニメっぽくない演技を…と、あえて本職の声優でない役者をキャスティングするスタジオジブリ。

有村も過去の作品を観て「ナチュラルにやればいいのかな」と感じた。だが、やはりそこにはアニメならではの意外な壁もあったそうだ。(続く)


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