AKB48グループ「大組閣」への異議と期待(5/6) | Deview-デビュー
2014年3月24日

 毎回涙と驚愕が付きもののAKB48グループの組閣だが、今回の大組閣では、SKE48チームEへの完全移籍を告げられた佐藤すみれが、発表の瞬間に膝から崩れ落ちて泣き叫んだ。そのまま他のメンバーに支えらえて、ステージ脇にはけて行った。

 また、NMB48へ完全移籍となった藤江れいなも頭を抱えて号泣し、1人では立っていられない状態に。総監督の高橋みなみらに体を支えられ、一度ステージから去った。

 地方グループのエース級の兼任が多くなった一方、彼女らのようないわゆる中堅組の地方グループへの完全移籍も、大組閣で目についた。チームBキャプテンだった梅田彩佳はNMB48チームBUへ。解散した渡り廊下走り隊のメンバーだった菊地あやかはNMB48チームNへ(後に、異議申し立て制度により撤回)。近野莉菜はジャカルタのJKT48への海外移籍となった。

 キャリアはあるが選抜に入れない。若手がどんどん出てくる。そんな中で、中堅メンバーは卒業も相次いでいる。大組閣後にも、野中美郷が卒業を発表した。佐藤と藤江は共に20歳だが、同学年の渡辺麻友や島崎遥香とは大きな差がついてしまった。

 一方で、菊地と同じく渡り廊下走り隊のメンバーだった多田愛佳は自ら望んでHKT48に移籍し、指原莉乃と若手メンバーをつなぐポジションに立ち、チームKWのキャプテンになった。前田敦子と仲の良かった仲川遥香はJKT48に移籍し、今はインドネシアでCM6本に出演する人気者だという。

 率直に言って、このままAKB48にいても、佐藤や藤江に上がり目はない。地方グループへの完全移籍は、環境を変えて活路を見出してほしいという運営側の親心か。それとも、中央集権化の流れでのリストラか。SKE48の次期エースと目されていた木アゆりあは逆に、AKB48チーム4へ完全移籍となったが…。

 ともあれ、2人は大組閣後にブログを更新した。
(続く)


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