AKB48グループ「大組閣」への異議と期待(2/6) | Deview-デビュー
2014年3月18日

 AKB48の“48”には、16×3の意味もある。今でこそ国民的グループとしてテレビなどメディアを席巻しているが、元のコンセプトは“会いに行けるアイドル”。秋葉原の専用劇場での連日の公演をベースにして、その公演は1組16人のチームで行っている。それがチームA、チームK、チームBの3組。

 今は4番目のチーム4まであり、さらに各チームのメンバーも16人を越えている。公演に出られないメンバーもいるし、テレビなどの仕事が多くて劇場出演が少ない主力の代わりを最初から確保した面もありつつ。地方の姉妹グループもこれにならい、SKE48ならチームS、チームKU、チームEとある。

 シングル曲を歌う選抜メンバーはチームに関係なく選ばれるので、メディアを通じてAKB48グループと触れるうえではチームが意識されることはなく、チーム制を知らない人もいるだろう。そうした層は今回の大組閣も意味が分からないと思う。

 だがメンバーは、基盤の公演をレッスンからチーム単位で行っており、それぞれにとってのホーム。以前も書いたが、あるメンバーは組閣について「ジャニーズで言えば、SMAPとTOKIOとV6と嵐のメンバーをシャッフルして、新しいグループを作るぐらいのこと」と話していた。

 同じAKB48内でも、チームが変わるのは“クラス替え”より“転校”に近い感覚らしい。まして、AKB48からSKE48やNMB48、さらに海外のJKT48などへの移籍となれば、生活基盤から変わるわけで衝撃は大きい。毎回組閣のたび、泣き出すメンバーがいるのも無理はない。

 では、なぜそんな組閣を行うのか? プロデューサーの秋元康氏が語ったところによると…。
(続く)


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