剛力彩芽の路線変更(3/5) | Deview-デビュー
2014年3月12日

 冬クールのドラマで、武井咲は『戦力外捜査官』、剛力彩芽は『私の嫌いな探偵』に、それぞれ主演している。

 『戦力外捜査官』で武井が演じるのは、警視庁のキャリア組ながら自ら希望して捜査一課18係に配属された海月千波。キャリアに現場に来られては迷惑と、係長は彼女とコンビを組む設楽恭介(TAKAHIRO)に「絶対に捜査に参加させるな」と命じる。しかし、千波はナンだカンだと現場に行っては推理オタクぶりを発揮し、設楽と共に事件を解決していく…というストーリーだ。

 剛力のほうは『私の嫌いな探偵』で、金持ちでミステリーマニアの大学生・二宮朱美を演じている。オーナーを務めるビルの一室を、私立探偵の鵜飼杜夫(玉木宏)に家賃1万円で貸す代わりに、殺人事件の調査を引き受けさせて首を突っ込んでくる。

 偶然なのか、構造的に似た内容と立ち位置。事件ものが多いこのクールで、非正統派のコメディタッチなミステリーになっていて。

 武井咲は『戦力外捜査官』ではメガネをかけて出演。原作に倣ったこともあるだろうが、美人すぎる女優がコメディの中で浮かず、三枚目に落とす小道具として、古典的ながらメガネが使われることは少なくない。同じ日テレ土曜9時枠でも放送された『ごくせん』シリーズの仲間由紀恵などのように。武井は髪型も8:2分けとモサくしていて。

 逆に言えば、普通にしてたら武井咲は、やっぱり抜群にきれいだ。『戦力外捜査官』を観ている途中で、彼女が出てるイオンのCMが流れるとドキッとする。正統派の美人女優が彼女の本質。今回のドラマは変化球。

 一方、剛力彩芽ははっきり言って、美人ではない。よく見ると変わった顔。そこを逆手に“鳥顔”扱いされる役に取り組んでるのが『私の嫌いな探偵』で、彼女はこっちの路線がむしろ向いている。
(続く)


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