2014年2月4日
石原さとみは2002年の第27回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞して、芸能界入りしている。当時15歳。デビュー作は元からグランプリ特典だった映画『わたしのグランパ』での菅原文太の孫役だが、すぐ翌年のNHK朝ドラ『てるてる家族』のヒロインにオーディションで合格。猛スピードで若手トップ女優に踊り出た。
その後も『H2』『Ns’あおい』『ヴォイス』や近年では『リッチマン、プアウーマン』など、様々なドラマでヒロインを演じてきた。順風満帆な女優人生だが、現在27歳。こうしたタイプは年齢を重ねると、どこかで“脱・清純派”の壁にぶつかることも多い。
1歳下の長澤まさみは、2009年の主演映画『群青』で原作にあった濡れ場シーンが全然なかったりもしたが、2011年の『モテキ』では森山未来とねっとりとキスをしたり、Tシャツの上から豊かな胸を揉まれたり。
以降は美脚売りを押し出し、『都市伝説の女』では超ミニスカの刑事を演じて、続編もできる人気作となった。以前には、オダギリジョーとのW主演ドラマ『ぼくの妹』で平均視聴率7.9%と、TBS日曜劇場で史上最低の数字を出したピンチの時期もあったが、セクシー路線で復活した。
だが石原さとみには、カクンと方向転換したような岐路はなかった。気がついたら色気も出して小悪魔な役もやってた感じ。清純派イメージも崩さないままに。
彼女の今の色っぽさは大人になって身に付けたというより、もともと持っていた要素が開花した気がする。そのポイントは何といっても、無防備な唇だ。
(続く)
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