石原さとみのお色気路線にはムリがない(4/5) | Deview-デビュー
2014年2月5日

 清純派のド真ん中から、いつの間にかお色気路線も行けるようになっていた石原さとみ。 外見でいえば、長澤まさみが2009年に受賞したクラリーノ美脚大賞を、石原も2011年に受賞している。彼女はデビュー当時から愛らしいビジュアルは抜群ながら、脚は太めだった。それが気づけば美脚大賞。前年には『an an』で「くびれを手に入れる!!」というダイエット企画に挑戦し、へそからウエストを全開した写真も出てたりする。

 昨年は「世界で最も美しい顔100人」に、日本人最高の32位で入った。でも、彼女の色香の本質はそこではない。

 『失恋ショコラティエ』で演じている紗絵子。設定では最強の“天然系小悪魔女子”となっているが、“小悪魔”とはちょっと違う気がする。確かに紗絵子は結婚した身でありながら、爽太の店を訪れては気を引くことを言っていた。ホメるのは彼の作るチョコレートだが、男にはたまらないかわいらしい仕草と甘えるような声で。

 けど、そこに小悪魔的な計算があるというより、ただ気持ちのまま動く、1周回った純粋無垢を感じる。振り回そうというより、彼女のかわいさに男たちが勝手に振り回されるというか。

 何しろ6年ぶりに再会した爽太に「ずっと爽太君のことが心に引っ掛かってたの」などと言いながら、頼みごとがあると。期待に胸を膨らませた爽太に、彼女が笑顔で頼んだのが、「結婚するのでウェディングケーキを作って欲しい」。こんなことを計算で言ってたら、小悪魔でなく悪魔だ。

 このドラマ中にも流れる『鏡月』のCM。「間接キッス、してみ?」という彼女と紗絵子はつながって見える。本人はただ思ったまま発した言葉が、男をドッキリさせる。それが石原さとみ自身が元から持っていたもの。10代の頃から。当時は色気という形ではなかったが、どこか無防備なところがあって。
(続く)


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